“3密” を避けることは環境レベルでの予防の基本となり
ますが、人体レベルでの予防の基本は免疫力、ということに
なります。免疫力を高める食材って何?…の前に少し
「免疫」を掘り下げてみましょう。
免疫力とは平たく言えば「税関」のようなもので、有用な
ものは入れて有害なものは入れない、という仕組みのこと
です。またもし有害なものが入ってしまった場合に、それを
消去する仕組みも大きな枠では免疫力と言っていいでしょう。
人体においてその役を担うのが、税関機能が粘膜で消去
機能が白血球です。つまり粘膜と白血球が免疫の現場と言える
のです。白血球については度々紹介していますが、ビタミンC
に大きく依存します。ビタミンCはストレスや喫煙で消費が
増大するので喫煙習慣がある人や、夜勤、睡眠不足の人は
多めに摂取する必要があります。一度に大量摂取しても全量
吸収されないことがあるので1回200〜400mg程度を
頻回に、が基本です。
さて一方の粘膜とは何か。粘液を分泌する膜、のことで全身
いたるところに存在します。例えば鼻粘膜、気道粘膜、腸粘膜、
と言った具合です。この粘液中にはIgA抗体や抗菌タンパク
が含まれており、細菌やウィルス、異物を包み込み咳や痰、
鼻水といった形で排出するのです。
粘液の主成分はムチンという粘性のある物質なんですが、
硫黄分子が必要なため動物性タンパク質摂取量に相関します。
IgA抗体ができるためには、ビタミンD、ビタミンA、亜鉛が
必須です。
まとめると免疫の現場は白血球と粘膜で、その活性に必要な
栄養素は動物性タンパク質、ビタミンC、D、A、亜鉛と
なります。食材選びはこれらの栄養素が含まれるものを
優先に、ということになりますね。参考にして下さい…
と言うかこういう情報が欠如した商品には注意して下さい。