院長室

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酸素を使うのは

前回、酸素がなきゃ始まらないぜー!というお話をしま

した。(簡潔すぎ ^ ^;)酸素が全ての活動のエネルギーに

必須だからです。では、そのエネルギー産生をしてくれ

てるのはどこなの?

 

答えはミトコンドリア。血液によって運ばれてきた酸素は

細胞に入り、さらにミトコンドリア内でエネルギー合成に

利用されます。この時にできる二酸化炭素を呼気で排出して

いるので、まさにミトコンドリアが最小単位の呼吸、とも

言えます。

 

このミトコンドリア内でのエネルギー産生機構は大変複雑

ですが同時に極めて巧妙でもあります。例えば肝臓のミト

コンドリアはエネルギー産生過程でできる二酸化炭素を

アンモニアという有害成分の分解に利用したりします。

賢いですね。

 

で、その複雑な機構が円滑に運行するために必要なのが

ビタミンB群なんです。ビタミンB群は8種類あり、全てが

ミトコンドリアの活動に関与します。互いに活性化し合う

ので、8種類全てを同時に摂るのが効率的です。

 

栄養療法においてビタミンB群のサプリメントは優先度が

高く、それこそ9割以上の方に飲んでもらっている印象

ですが、それはこういう理由があるからです。とにかくミト

コンドリアが効率的に働かなければ治るためのエネルギー

も確保できないわけです。

 

そう、結局ここに戻るのです。コロナ対策も行き着く先は

ミトコンドリアでのエネルギー産生で、ビタミンB群なん

ですねぇ。ちと極論ではありますが。当然ビタミンB群を

無駄に消費しない、という発想も必要です。それは糖過剰

にならないことでしたね。

 

栄養療法は難解なイメージがありますが、実はシンプルです。

シンプルだからこそ応用範囲が広いのです。

2020年4月13日 月曜日

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