院長室

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ココナッツオイルとMCTの違い

ウチでは結構前から表題の “アブラ” を治療に使用して

います。何となくエスニックなイメージで使用している

と勘違いされては困るので(笑)、改めて解説をして

おきます。

 

そもそもMCTは中鎖脂肪酸のことで、ココナッツオイル

に含まれる脂肪酸です。ココナッツオイルにはMCT以外

の脂肪酸も含まれていますが、MCTは完全に中鎖脂肪酸

のみで作成されています。アタリマエか。

 

ではこれらはどう使い分けられるのでしょうか?MCTは

中鎖というだけあって中くらいの長さの脂肪酸を指します。

具体的には 炭素 “C” が6、8、10個です。炭素数が

少ないほどエネルギー変換効率が良いのですが、短鎖脂肪酸

は腸管で消費されてしまうため実際に人体が利用できる

最小単位の脂肪酸はMCTなんです。

 

ココナッツオイルはMCT以外の脂肪酸も入っているため

MCTに比べるとエネルギー変換速度は劣ります。しかし

反対にエネルギー持続時間は長くなります。ここが最大の

違いで、MCTを使用する時は風邪からの復帰や、ここぞ

と言う時のエネルギーツールになります。MCTの方が

速効性がある反面、ココナッツオイルに比べると悪心や

腹痛が出やすい傾向がありますので、これも頭に入れて

おく方が良いでしょう。

 

実はサプリメントには “C8オイルパウダー” なるものが

あります。これはMCTの中でもC8脂肪酸だけで作った

もので最大の速効性を期待できます。でもお分かりです

よね?そう、無闇に多く使うと副作用が出やすいです。

副腎疲労状態の時に応用したりしますが、くれぐれも

少量から始めて下さい。

2023年6月6日 火曜日

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