鍼灸法の中でも、お灸はわりと一般的です。
温かくて心地いいですよね。
台座灸と呼ばれるものはテープで貼れるので、簡単に使用することができます。
ただし、お手軽だけに注意してほしいこともあります。
お灸は温熱刺激を加えますが、身体の状態によっては温熱刺激を加えない方がいい場合があります。
例えば、
口が渇く
のぼせる
かゆみがある
めまいがある
という症状がある時は、身体の熱が余剰になっていると考えられます。
※体温が高いということではありません。
東洋医学には、体の中で熱と冷やす・潤す働きのバランスがどうなっているか、という捉え方があります。熱が多い状態だと、上記の症状が出やすくなります。
余剰になっているのに、さらにお灸で熱を加えるので、さらにこの状態を助長してしまうことになってしまうんですね。
また、温めることで血行が良くなるんですが、そもそも血が不足している場合は一時的に血行が良くなっても、しばらくするとまた元の状態に戻ってしまいます。
まずは、流れる血の量が十分あるか?
が先決です。
血の量が十分でないと、足がつったり髪の毛がパサついたりします。
女性の場合、生理の問題が出ることもあります。
お灸をした時はいいが、また元の状態に戻ったり逆に体調が悪くなる場合は、
・体は「熱が余剰」の状態になっていないか
・流れる血の量は十分あるか
といったことを確認する必要があります。
そのため、お灸をする前に東洋医学の専門家に身体の状態を聞いてみるといいですね。
どうしても冷えがつらい…という方は、加温(お灸やお風呂、カイロ)ではなく保温(着る物など)することをおすすめします。