10月20日から11月7日の立冬を迎えるまで、
「土用」の時期になります。
土用は、次の季節に向けて身体を整える時。
今回は、身体を秋から冬モードにする準備期間です。
この時期に活躍する内臓が「脾・胃」です。
(脾はなじみがないので、とりあえず胃と考えてください。)
冬に向けて「脾・胃」がせっせと身体を整えている時に、
食べ過ぎや飲み過ぎで飲食物がたくさん入ってくると、
そちらの処理にも力を注ぐことになります。
その結果「脾・胃」が疲れてしまい、身体を冬モードに
することができなくなって、冬に身体の不調が出やすく
なってしまうんですね。
ですから20日~立冬までは、
「お腹に負担をかけない」
ことが大切。
・食べ過ぎ
・飲み過ぎ
・添加物が多い食べ物
・味が濃いもの
・脂っこいもの
・甘いもの
などは控えましょう。量は腹八分目より少なくてもOKです。
また、東洋医学では胃への負担は他の内臓へも影響すると
考えます。控えてほしい上記のことは、胃に熱を持たせる
要因でもあります。
胃が熱を持つと、肺にその熱が伝わります。
肺は、鼻や皮ふ、気管支などと関係しているため、
鼻炎、皮膚の乾燥・かゆみ、のどの不快感、咳などの
症状を招くことにもなります。
さらに、胃の熱は腎にも負担をかけます。
腎は、膀胱、腰、骨、髪の毛、耳などと関係しているため、
膀胱炎や腰痛、耳鳴りなどにも少なからず影響します。
昔から「腹八分目に医者いらず」と言われるように、
お腹への負担は様々な不調を招く元になります。
とくに土用の時期は、より注意してくださいね。