この言葉も結構耳にする機会が多いのではないでしょうか?
どちらかと言うとネガティブな意味合いで使用されることがあり、
例えば、検査で異常のない子供の不調や、女性の生理周期の不調に
「ホルモンバランスの乱れでしょう。」なんて言われるのです。
じゃあ、どのホルモンがどういった原因で乱れているのか?となると
恐らく答えはないものと思います。そう聞くと医師の逃げ口上の
ように捉えられるかも知れませんが、それを聞いて安心する方も
いるので一概に悪いというわけではありませんし、もちろん本当に
ホルモンバランスの不調がある場合もあります。
ではホルモンの濃度を測定すれば分かるかと言うと、実はこれが
結構難しい。ホルモンの不調は絶対的な不足ではなく、相対的な
不足で発現するのでホルモン値が不調と相関しないことがあるの
です。また各種ホルモンは相互に作用するので、一つのホルモン
異常の裏に他のホルモン異常が隠れていることもあります。
ここでキーになるのがコレステロールです。性ホルモンや副腎の
ホルモン、さらにはビタミンDはコレステロールを原料としますから、
コレステロール代謝の異常があれば、即ちホルモン代謝にも影響
があると考えることができます。健康教室では散々悪口を言って
いますが(笑)、コレステロールを無闇矢鱈に下げてはいけない
のはホルモン代謝に関係するからです。
そしてコレステロールの代謝を改善するのがビタミンB群です。
あとマグネシウム。結局、ホルモンバランスの異常を治療する時、
豚肉や海藻、天然塩の摂取が重要になるんですね。そして血糖値の
乱高下は無駄にホルモンを消費するので、糖質の食べ順も注意
しなければいけません。クリスマスのチキンはOKだけどケーキは
注意、ってことですね。(^ ^)