膝の痛みで悩んでいる方は多いですね。
何十年も体重を2本の脚で支えているので、負担がかかるのも無理はありません。
東洋医学では、さまざまな不調の原因は「内臓の働きやバランスの問題」と捉えますので、膝の痛みも同様です。
内臓とは、五臓六腑のことで
五臓…肝、心、脾、肺、腎
六腑…胆、小腸、胃、大腸、膀胱
となります。
そして、各内臓と連絡する経絡(けいらく)が体内を走っています。
経絡の中を氣血(とりあえず、エネルギーと栄養だと思ってください。)が流れることで、身体を動かしたり考えることがスムーズに行えると考えます。
そして、経絡は各内臓とつながっているので、その内臓の問題が経絡の走行上に現れることがあります。
膝をみてみると、
膝の全面(お皿の部分)には、胃の経絡
内側には、肝の経絡
外側には、胆の経絡
膝裏には、膀胱の経絡
が流れています。
そのため、膝のどこの部位が痛むかによって、原因(内臓)が変わってくるんですね。
また、大きく膝全体として捉えると、肝が関係してきます。
以上のことから、膝の問題には、肝、胆、胃、膀胱の働きやバランスに問題がないかな?と推測します。
施術の初回に、膝以外の症状や生活習慣についてお尋ねするのも、これらの内臓のどこに問題があるかを突き止めていくためなんです。
生活習慣では、食事の量と質の問題、睡眠の問題が影響していることが多いです。
・腹八分目、添加物を避ける、旬で新鮮なものをいただく
・早く寝る
・夜のスマホを控える
ことが必要になってきます。