湿気が多くなる時期に体調が悪くなることはありませんか?
東洋医学では、水分でもどちらかというと粘液質のものを「湿(しつ)」と呼びます。
湿はサラサラとした液体ではないため、
重く下にたまり、
流れが滞りやすく、
熱を持ちやすくなる、
といった特徴があります。
梅雨時に体が重だるくなったり、むくみが出やすくなるのもこういった「湿」の影響が考えられ、身体に悪さをすると「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。
症状としては、重だるさやむくみ以外にも
関節の腫れ・痛み
痰(たん)
便がべとつく
などがあります。
湿は、気候の影響もありますが、体の中でも生み出されます。
その主な原因は食事です。
・脂っこいもの
・味が濃いもの
・甘いもの
・アルコール
などを摂り過ぎると、湿が生じやすくなります。
また、内臓では「脾・胃」に負担をかけます。
梅雨時は、外的に湿が「脾・胃」に負担をかけやすい時期ですので、食事の内容や量に気をつけ、湿を体内に生み出さないようにすることが養生のポイントになります。
さやえんどう、セロリ、レタス、これからの季節は、きゅうり、とうもろこし、枝豆などが水分代謝を促進してくれます。