「食欲がない…」
と訴える方の中には、胃のほかに問題があることが
あります(東洋医学的な視点で説明します)。
食欲がない。
と言われたときに
「食べたらちゃんと食べられますか?」
とお聞きしています。
胃自体に問題がある場合、
食べても吐いてしまう、とか未消化の便が出る
といったことが起こります。
胃がきちんと働けないので、消化したり、
腸に運んだりすることができないわけです。
食欲がないけど、食べたらちゃんと食べられるという
時は、胃の働き自体に問題はないのですね。
ですから、胃薬を飲んでも効果は薄いでしょう。
それどころか、不必要に胃酸を抑えてしまい、
かえって不調を招く恐れもあります。
では、このような時どこに問題があるのでしょうか?
実は「腎」です。
東洋医学では、
「腎は胃の関門」
といわれます。
腎がしっかり働けていないと、胃の関門が
きちんと開かないため食べたくないとか、
胃の入り口あたりがつかえたような感じ、
といった症状が出ます。
腎がしっかり働けていないと、他にも
腰痛やむくみなどが出ることがあります
ので、それらも併せておたずねします。