ぼくは中学生の頃にぎっくり腰デビューをしています。その後、何度もぎっくり腰を繰り返し、痛み止めやシップ、整体などのお世話になっていました。
なぜ何度も繰り返すのか?
それは、根本原因にアプローチできていなかったからです。
東洋医学では、身体の根本は「内臓」と捉えています。内臓の中でもとくに腰と関係が深いのは「腎」で、中国の古代医学書に「腰は腎の府」という言葉もあります。
腎は他にも
膀胱、耳、大小便、髪の毛、歯、骨、脳などとも関係があります。
膀胱の経絡は顔から頭、背中、腰を通って、大腿部の後面、ひざ裏、ふくらはぎを下っていきます。腰から下の流れは、現代医学でいう坐骨神経の通りと似ています。
これらのことから、腰痛や坐骨神経痛といった症状の場合、内臓である腎や膀胱の働きに問題があるのかな?と推測し、問診や触診などから確定していきます。
また、腎の中には、人が生まれながらに持っている生命エネルギーである「先天の精」がしまわれています。一般的に加齢とともに現れる、骨や歯がもろくなる、腰が曲がる、髪が抜ける、物忘れなどの症状は、年齢とともに減ってくる先天の精や腎の働きの影響もあります。
では、腎の働きを正常に保つためにどうすればいいのか?
まず一番は
「早く寝ること」
です。
子どもの頃に、「早く寝なさい」と言われていたのは、生命エネルギーである先天の精を養うという先人の智慧だったのかもしれませんね。
午後10時に就寝するのが理想ですが、なかなか難しいという方は、せめて日付が変わるまでには床に就いて身体を休めてください。
ここに鍼施術をプラスすれば、さらに効果的ですよ。