はりの部屋

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養生七不可

当院のはり施術の特徴として、東洋医学の考え方に基づいた生活法をアドバイスさせていただいています。

仮に施術を受けて良い状態になったとしても、生活習慣がこれまでと変わらなければ、また身体は元の状態に戻ってしまいます。そこで生活習慣の見直しにも取り組んでいただいて、一緒に健康を取り戻していきましょう、というスタンスをとっています。

 

『解体新書』を書いた杉田玄白さんは、養生法の7か条を記しています。

→は意訳です。

1.昨日の非は恨悔すべからず

→過ぎ去ったことをくよくよ考えないようにしましょう。

2.明日の是は慮念すべからず

→まだ来ぬ明日のことを心配し過ぎないようにしましょう。

3.飲と食とは度を過ごすべからず

→食べ過ぎ飲み過ぎはやめましょう。

4.正物に非ざれば苟も食すべからず

→旬ではないものや新鮮ではないものを食べないようにしましょう。

5.事なき時は薬を服すべからず

→薬を飲むほどでもないのに、むやみに薬を飲まないようにしましょう。

6.壮実を頼んで房をすごすべからず

→健康だからといって過度な性生活は慎みましょう。

7.動作を勤めて、安を好むべからず

→適度に身体を動かしましょう。

 

現代の生活にも十分当てはまりますね。

できそうな事から実践してみてください。

 

 

2019年2月16日 土曜日

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整形内科

整形外科ならぬ、整形内科という言葉をご存知でしょうか?

手術をしない、あるいは手術適応でない疾患に対する筋骨格系への

アプローチをする科、という定義になるかな。

 

整形外科に限らず外科系は基本的には手術療法をメインとする科

ですが、だからこそ手術適応の判断や、術後のフォローなんかも

重要になります。その過程で、手術的な手技以外でもより多くの

治療選択肢や方法論があれば治せる率は上がるはずです。

 

実際には、残念ながら手術ばかりが進歩して手術以外の方法は

遅れていると言わざるを得ません。しかも手術適応外であったり

術後の経過が芳しくない例が増加している現実もあります。整形外科

を受診しても痛み止めと湿布が出るだけだから行かない、なんていう

言葉を聞いたりもします。そんな中、手術療法以外の治療に重きを

置こうぜ、と提案するのが整形内科です。

 

これまでも例えば骨粗鬆症に対する薬物療法なんかはしてきた

わけで、これも広い意味では整形内科と言ってもいいかも知れません。

ウチみたいに漢方薬を使用したり栄養的指導をするのも整形内科

と言えるでしょう。まだ正式名称ではないので、言ったもん勝ち

です。(笑)

 

現状では、肩こりや腰痛に対するエコー下生理食塩水注入療法

(ハイドロリリース、ハイドロダイセクション)のことを主に

整形内科的アプローチとしていますが、それに拘泥せずもっと

色々な範囲に治療のチャンスを増やせるといいな、と思っています。

 

それには柔軟な発想と挑戦する勇気が必要かと思いますが、整形

内科に関して言えば、整形外科の医師が言い出した、ということに

価値があると思います。これまでの業績に安住していない、という

ことですから。整形内科という標榜ができるようになったら、

アタマが柔らかい医師が増えたという証拠になるでしょう。

2019年2月14日 木曜日

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ウィルスが悪いのか?

やっとインフルエンザウィルスの流行が落ち着いてきました。

一宮地区ではまだ数百人単位で発症しているので「終息」では

ないですが。

 

全国的にも過去最高の感染者数だったので、各メディアでも

こぞってその原因や対策を特集しています。今年の報道で目立つ

のはウィルスの変異、新薬、耐性株、という単語です。インフル

エンザのウィルスは毎年変異しているので、予想してワクチンを

作っても奏功しない、1日1回内服で済む新薬が爆売れ、でも

それが効かないヤツも結構いて余計に感染拡大…などなど。

 

いつものことですが、ヒト側の免疫力についての言及はあまり

ありません。ウィルスの型によって症状に差が出るのはもちろん

否定しませんが、毎年変異しうるものに対抗するにはウイルスを

攻撃するよりも防御力を高める方が効果的なのは自明なのでは

ないでしょうか。

 

しかしながら免疫力を数値化するのは難しいわけで、何を指標に

どこを目標とすればいいかは明示できません。だから毎年後手に

回ってしまうのですが、それでも免疫に必要な因子は分かって

いるわけですから工夫のしようはあるではないかと思います。

 

もちろん僕も、コレという秘策があるわけではないんですけど、

栄養療法的知識を駆使すれば、やはり日頃からビタミンCを摂取し

ビタミンDが低値であれば補正し、空腹時に糖質を摂らないように

して鼻うがいをする、ってのが提案になります。要はコレ、副腎

疲労への対策なんですね。

 

現代人は老若男女、原因は様々でもみなさん副腎が疲弊している

ことが防御力の低下につながっているように思えます。結果、

感染症やアレルギー、癌に罹患しやすいと考える方が新たな

取り組みが見えてくる気がします。

2019年2月7日 木曜日

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鼻を使う

ようやくインフルエンザの猛威が落ち着いてきましたが、次は

花粉症ですね。(^ ^;)インフルエンザは感染症、花粉症は

アレルギー疾患なので治療は別ものと思われがちですが、意外と

共通するのです。

 

それが鼻。鼻は呼吸器であると同時に外界からの異物をキャッチ

するフィルターの役割をします。インフルエンザウィルスも花粉

も異物ですから、鼻の機能と関係があるわけです。その異物を

認識して身体に免疫反応を促すのが上咽頭にあるリンパ組織です

から、鼻がうまく機能しないと慢性上咽頭炎になる、というのも

理解できると思います。

 

なので、Bスポット治療を希望される方には「口テープ」をして

鼻が使えているかチェックしてもらいますし、同時に「あいうべ

体操」も指導しています。就寝前に口にテープを縦に貼って、

これが朝外れていたら口呼吸、つまり鼻がうまく使えていない

証拠になります。

 

あいうべ体操は口輪筋と舌の筋トレです。特に舌が弱いと舌の

位置が悪くなります。本来であれば上あごに接するべきなのが

下に落ちるのです。(これを低位舌と言います。)上あごは

鼻にとっての “床” なので低位舌になると床が温まらず鼻が冷える

ことになり、鼻の機能低下につながります。

 

口テープが外れる、舌に歯形がつく、なんて方は低位舌の可能性

アリですから、もしかしたらちゃんと鼻が使えていないかも知れ

ません。口テープ+あいうべ体操は低コスト&高メリットですから

是非やってみてください。

2019年2月4日 月曜日

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ボクシングと健康に共通する重要な点は…

元ボクシング世界チャンピオンの山中慎介さんはご存知ですか?

31戦27勝2敗2分け19KOというすばらしい成績を残した選手で、左ストレートは「神の左」と注目されました。

 

そんな彼が書いた記事を雑誌で読みました。

 

「腕相撲がとくに強いわけではないし、筋力がすごいわけでもない。ただ、踏み込んで打つ、下半身から上半身への力の連動が人より少しうまかっただけ」

らしいです。

KO連発するし、さぞパンチ力があったのかと思ってましたが、違うようです。

「パンチの強さは下半身が鍵」ともいってました。

 

東洋医学には「陰主陽従」という言葉があります。

陰が主で陽が従う、陽が働くためには陰がしっかりしていないとダメなんですね。

これを身体に当てはめると、腕は陽の部位で、下半身は陰です。

山中さんがおっしゃっていた

「パンチの強さは下半身が鍵」はまさに「陰主陽従」。

記事を読んで、妙に納得してしまいました。

 

健康も然りです。

陰をしっかりさせることがキモです。五臓でいえば、陰中の陰は「腎」です。いかに腎に負担をかけず、働きをしっかりさせるかが重要なポイントとなります。

そのためにできることは…

早く寝ることです(^_^)。

もちろん、はり施術も有効ですよ。

 

 

2019年2月3日 日曜日

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