4月17日から5月6日の立夏まで土用に入ります。
立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を土用といい、次の季節に向けて身体が準備する期間です。そして、この時期に活躍するのが五臓の「脾」です。
脾は胃とも関係が深いため、飲食物の消化・吸収にも関わります。そのため、夏に向けて一生懸命に身体を整えているのに、消化・吸収でさらにがんばらないといけない状況になると脾は疲弊してしまい、食欲不振、むくみ、体が重だるい、などさまざまな不調を招きます。
また、肺の経絡は中焦(ちゅうしょう、胃の辺り)から始まるため、脾や胃の影響を受けます。食べ過ぎて脾・胃に熱を持たせれば、経絡を通して肺にも熱が伝わりさらに全身にも伝わっていきます。その結果、身体は陽>陰の状態となり、今度は腎が陰を増やそうとがんばって疲弊していく……、といった具合に問題がどんどん大きくなっていきます。
昔から健康には腹八分目がよい、と言われるのがこのことからも分かりますね。
ということで、土用に入ったら普段以上に飲食に気をつけてください。
具体的には、
・食べ過ぎない(腹八分目より少ないくらいでOK)
・酒を飲み過ぎない(理想は飲まない)
・脂っこいものや味の濃いものを避ける
・にんにくやショウガなど身体を温める食材を避ける
などを意識してみてください。