炎症はイカンもんやで!という認識は皆さんあると思いますが、
何がどうイカンのかは曖昧なのではないでしょうか?炎症って
何さ?
一応炎症には定義らしきものがあって、発熱、熱感、腫脹、疼痛を
4主徴とする、なんて書かれています。これらに血液検査上の
炎症マーカーを加味して診断しています。風邪もケガも痛風も
上記に当てはまるので炎症です。これらは治癒機転の一部でも
あるなので、人体にとっては必要な反応です。
しかし近年問題視されているのは上記のような典型的所見のない
炎症です。その場合、見逃されるからでしょうか得てして慢性経過
を辿っていることが多く、また原因不明のまま対症的な薬剤を
飲み続けているケースも散見されます。
慢性炎症が続くと、抗炎症ホルモンであるコルチゾールが浪費され
脳内ではセロトニン合成が抑制されます。結果として、倦怠感や
不眠、アレルギー症状や抑うつ症状まで出てしまいます。慢性炎症の
原因としてまず考慮せねばならないのが腸内環境の悪化と重金属
蓄積です。有機酸検査をする場合、セットでホスホリパーゼA2
(PLA2)の測定をお勧めしていますが、それはPLA2が慢性炎症
の指標になるからです。
対処はもちろん原因治療が大事ですが、EPA・DHAやBスポット
治療で炎症をコントロールすることで症状改善を狙ったりします。
ω3脂肪酸を摂ることで睡眠が改善したり、Bスポット治療で
アレルギーが良くなるのはこういう理由です。その隙に原因検索
として腸や歯の検査ができれば尚良いですが。
日常生活の中でできることとしたら、青魚を多めに摂ることと
鼻うがい習慣でしょうか。当然、炎症を助長するトランス脂肪や
サラダ油はNGです。こっちの方が難しいかな。(^ ^;)