今回は、意識の向け方についてです。
施術をしていて、良くなっていく方とあまり変化がない方といらっしゃいます。
その要因の一つに、「ものごとの捉え方」があります。
例えば、施術を続ける中で、腰痛はラクになったけど便秘が良くならない…など、変化する症状となかなか取れない症状が出てくることがあります。
その時に、
「腰痛がラクになった」
「まだ便秘が良くならない」
どちらにフォーカスするかで、身体への影響も変わってくるんです。
「腰痛がラクになった」方にフォーカスすると、
「私の身体は変わってきている。」
「これからも良くなっていくかも。」
「良くなる力があるんだ。」
とポジティブに自分の身体を捉えることができます。
そうすると、身体もポジティブな方向へ向かっていくんですね。その結果、いろんな症状も改善していきます。
一方、
「まだ便秘が良くならない」方にフォーカスすると、
「身体は全然変わっていかない。」
「もう良くならないんじゃないか。」
「何をやってもダメだ。」
とネガティブに捉えるようになり、身体もネガティブな方向へ向かってしまいます。
結果、症状が改善しないだけでなく、他の不調を招くことにもなりかねません。
心理療法に、認知療法というものがあります。
これは、物事を捉える枠組みのゆがみが不調を招く、とした理論です。
例えば、
「男性はこうあるべきだ。」
「○○しなければならない。」
「自分は世間から嫌われている。」
といった硬直した考え方や、不合理な考え方などですね。
もちろん、これは一例であって、すべてではありません。
が、意識の向け方や捉え方で良い方向に向かうことができるのであれば、やってみる価値はありますね。
「以前と比べて、どこが良くなっているか。」
を探してみましょう。