喫煙者はその割合も随分減り、分煙や禁煙対策などが進んでどんどん
肩身の狭い思いをされていることと思います。昔は僕も喫煙者だった
ので、その美味しさは分かります。
対策が厳格化されている背景には受動喫煙やマナーの問題が大きい
と思いますが、当然、本人にも良いことはありません。一般的には
肺癌などの悪性腫瘍と関連付けられることが多いですが、実はそれ
以前に身体全体に悪影響を及ぼすことが分かっています。
まずは酸素欠乏。着火時に一酸化炭素(CO)を吸ってしまうのですが、
COは酸素よりもヘモグロビンとの結合力が高いので、酸素を押しのけ
てヘモグロビンにくっつきます。結果として循環酸素量は減る、つまり
酸欠になってしまうわけです。酸素は身体中で必要ですが、特に
脳と筋肉で消費が激しいので、喫煙→酸欠→不眠や肩こり、となって
しまいます。心臓から一番遠い末端の冷えも出るでしょう。
じゃあ電子タバコなら良いかと言うと、今度はニコチンの影響があり
ます。ニコチンは自律神経の刺激伝達物質を邪魔してしまうので、
直接的に自律神経失調を招きかねません。ストレスが強くて喫煙して
しまうのに、喫煙がむしろストレスを強めているとしたら本末転倒
ですよね。
さらにさらに、喫煙ではビタミンCを大量に消費してしまうことも
分かっています。仮にビタミンCのサプリメントを摂っても、喫煙
すりゃチャラです。もったいない。当然ビタミンC不足による症状も
出現してきますから、良いことなしです。
昔から喫煙は百害あって一利なしなんて言いますが、まさにその通り
です。急に禁煙するのは無理だと思うので、計画的に少しずつ減らし
ましょう。きっと体調も良くなるはずです。