いまだにどうも脂肪は “悪者” と捉えられています。痩せるために
低脂肪のものを選んだり、動脈硬化が怖いからコレステロールを
含む食材を制限したり。実はコレ、結構危ない習慣です。
なぜなら脳は人体で最も脂質が必要な臓器だから。我々の身体で
一番コレステロールを多く含む臓器は何を隠そう脳です。また
細胞の膜は脂質二重層と言って、これまた脂肪でできています。
ここではω6系とω3系脂肪酸が必要です。
青魚を食べると頭が良くなるとか、認知機能が改善する、なんて
言われるのは青魚にω3系脂肪酸が多く含まれ、細胞膜の柔軟性が
確保でき情報伝達がスムーズになり得るからです。ω6系脂肪酸
は我々はむしろ過剰摂取気味なので、せっせとω3を摂れ、という
ことになるわけです。
コレステロールは細胞の形態を維持するために使用されるので、
複雑な形態であればあるほど需要が高まります。そして人体で最も
複雑な形をしている細胞が脳細胞なので、脳にはコレステロール
が多いのです。低コレスロール血症と認知症の相関が指摘される
のも頷けます。
脂肪を吸収するには胆汁が必要で、その胆汁生成にもコレステロール
が絡むので、低コレステロールがいかに不利益を産むかをもっと
知るべきと思います。ちなみに食材中のコレステロールは極めて
吸収効率が悪いので、自身で合成する必要があります。ここで
必要なのがビタミンB群やマグネシウムです。
おお、いつものヤツね。(笑)ビタミンやミネラルは自身で合成
できないので食事で摂取、それが難しければサプリメントで補助、
となるわけです。おお、これもいつものヤツや。(^ ^)