院長室

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プロとは

僕が研修医時代にお世話になった先生は非常に勉強熱心で、「来年も

同じ事してたら終わりだ」と事あるごとに言っていました。常に今の

診療について考え、新しいものを取り入れることに積極的でいなさい、

的な指導だったと感謝しています。

 

それが頭にこびりついていたせいか、これまで結構色々な治療法に手を

出しましたし、まあ現在もアンタ何科の医者よ?と言われるような

メニューになってしまっております。(^ ^;)ただ、新しいものを取り

入れること自体が常態化すればそれは結局「同じ事をしてる」だけ

なんですな。

 

なので重要なのは「変わること」より「考えること」なんだと思います。

考えた末に新しいものを入れる必要が無いと判断すれば、それは即ち

同じ事はしていない、ことになると思います。そしてそれがプロなんだ

ろうと思うのです。あ、なんか話がカタいですね。(笑)

 

まあでも実際考えれば考えるほどに良い答えが出るわけでは無いし、

治療は結果を出したもん勝ちですから、どこぞのありがたい水の方が

効いたりもしてしまうものです。それはそれで良い、と思える、でも

自己の行為には疑問を持つ、結局は謙虚でいることがプロの証なのかも

知れません。免許ではなくね。

 

ある作家さんのエッセイに「切れ味は切る前に決まっている」とあり

ました。この言葉こそが切れ味スルドイわけですが、本当のプロは切れ味

に一喜一憂することはないんでしょうね。全部予め分かっているから。

そうありたいな…と連休中ダラダラしながら考えてました。えー?!

ひどいオチ。(^ ^;)

2019年7月29日 月曜日

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