院長室

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相対思考

駅のホームで電車に乗って発車を待っている時、隣の路線で電車が

動くと自分が動き始めたように感じることってありますよね。

 

古くは天動説と地動説もそうですが、自身を軸に捉えるのか、他者

を軸に捉えるのかで同じ現象なのに感じ方が変わります。こういう

相対的な物の捉え方を意識して行うことが実は結構重要です。

 

電車の例は日常の中でふいに感じる現象ですが、敢えて相対思考を

行う “訓練” をするんです。例えば150km/hのボールを投げる、

という行為は150km/hで自分がボールから離れていく状態、とも

取れますよね。

 

オッサン、何言ってんの?と思われるかも知れませんが(笑)、

疲れている時ほど思考は固定化しがちです。近視眼的になると表現

してもいいでしょう。職場で苦手な人がいるとか、家庭内で問題が

あるとか、仕事が思うように進まないとか、誰しも壁に当たること

は経験するでしょうけど、そんな「どうしようもないなー」という

時に打開策を思い付くかに関わってきます。

 

まあベストアンサーを思い付かないまでも、相対思考の訓練をして

いると物事を俯瞰する能力が養われるので、結果としてひどく思い

詰めることは減るのではないかと思います。

 

敢えて栄養素の話を付加すれば、柔軟な思考には柔軟な脳細胞、

柔軟な脳細胞には良質の脂肪、が必要ですから日頃から魚油や

中鎖脂肪酸を摂取するのは相対思考の助けになるでしょう。

 

よく「上から目線」なんて言いますが、それも相対思考すれば

自身が「下から」見ているからそう感じるだけかも知れません。

こういう訓練も “転ばぬ先の杖” になってくれると思います。

2019年6月24日 月曜日

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