先日、慢性上咽頭炎の新刊を紹介しましたが、自分の診療に
関係する書籍はドクターが著したもの以外にも極力読むように
しています。
とは言え、健康に関する書籍はもの凄い数が出版されているので
当然全ては網羅できませんし、また結構当たり外れがあったり
もします。(^ ^;)まあ外れでも、ニーズのリサーチにはなる
ので無駄ではないんですが。
なるべく良い本だけを読みたいのは誰もが望むところですが、
タイトルだけでは判断できないのである程度は読んでみない
といけませんよね。そこで僕が考える悪い本の条件を挙げて
みたいと思います。
・「○○ですべて良くなる」系
一元的にひとつの方法だけであらゆる症状が改善すると宣うのは
言い過ぎですね。不眠やアレルギー、コリや張りなんて原因は色々
なので、そりゃ効果はあるかも知れないけどこじつけじゃね?
ってのが結構あります。
・理屈が乏しい
こじつけかどうかを判定するのは難しいですが、少なくとも主張
の根拠となる理論が書かれていなければいけません。その理論も
なるべく解剖学や生理学など普遍的なものがベターですね。
・体験談ばかり
主張の効果効能のアピールに実際の体験談を載せるのはもちろん
良いですが、ほぼ全編にわたりそればかり、なんてのもあります。
少し冷静になって、と言いたい。(笑)
とまあ、皆さんもそれぞれ本を選ぶ基準はお持ちだと思いますが、
こんな視点も持って観察してみて下さい。タイトルは面白そうだけど
目次を見てダメだこりゃ、ってなることもあります。(^ ^;)