簡単そうに思えてなかなか難しい質問です。市販のサプリと
我々オーソモレキュラー実践医が考えるサプリは結構意味合い
が違うからです。
例えば新聞広告で、膝関節症にグルコサミン!とか花粉症に
乳酸菌!とかよく眼にしますよね。おっ!いいかも!と
思って使ってみても思うように効果が出ない。そういう時、
サプリは効かない、と判定することになり、それで終了と
なります。
オーソモレキュラー=サプリメントみたいに思われている節
もありますが、オーソモレキュラーは「栄養の過不足を意図的
に矯正する」ことで「疾病治癒や健康維持を促す」治療法です。
なので、サプリは不足がある場合だけ使います。そもそも
何らかの疾患に対して使用するものではないんですね。
そうすると不足していない栄養のサプリを飲んだって効くわけ
ないし、また腸のトラブルで吸収障害があっても効きません。
また体内での消費が亢進していても思ったように増えない
でしょう。さらに同じような病態であっても栄養素の必要量
には大きな個人差があります。この辺りが効くか効かないかの
分かれ道になると思います。
我々の使用するサプリは決して安くはないので、なるべく
無意味な使用は避けたいです。…とは言ってもしっかり分析
しても使ってみなければ分からない部分があるのも確かです。
高いお金をかけて栄養療法にチャレンジしてくれる方には
敬意を表しますが、根拠の乏しい売り文句だけ豪華なサプリ
にも注意して欲しいところです。