記録的、殺人的な酷暑が続いております。各報道でも繰り返し
注意喚起されていますが、熱中症は身近な病態であると認識
することが大事です。
どうしても屋外活動や高温下での異常と捉えられがちなので、
室内では起こり得ないと油断していたりしますね。また気温が
それほど高くなくても湿度が高いと一気に熱中症のリスクは
高まります。気温に湿度を加味したWBGT(湿球黒球温度)
という尺度がありますが、これを暑さ指数として熱中症の危険度
の指標にしています。環境省のHPで詳しく解説しています。
是非一度確認してください。
と言うのも、過日の豪雨災害と違って熱中症は予防できうる
ものだからです。特に体の小さい小児や、体温中枢の機能低下が
ある高齢者ではハイリスクであり、かつ自身で予防策が講じられ
ないですから、周りが気に掛ける必要があります。
また健康な成人であってもタンパク質不足がある場合は、そも
そも脱水傾向ですから熱中症にもなりやすいです。脱水対策を
しないで夜勤など緊張を強いられる仕事をすれば尚のこと
罹患しやすいでしょう。
栄養的な対策は、水分、塩分、タンパク質です。どれかが
欠けてもいけません。水分は硬水を、塩分は未精製塩を、
タンパク質は何でも良いので毎日食べましょう。エプソム
ソルト(Mg入浴剤)も是非使ってください。
環境的にはエアコンと空気の環流です。冷房が苦手は方は
結構多いと思いますが、28〜29℃くらいに設定して扇風機
やサーキュレーターを上に向けて空気を混ぜると体感温度は
下がります。就寝時はこのような組合せが良いと思います。
繰り返しになりますが、脱水や熱中症は誰にも起こりうる、
そして現在極めて危険性の高い病態です。他人事ならぬ
自分事として事前対策をしてください。これ以上、痛ましい
事故が起きませんように。。。