新旧、そして和洋の探偵対決。軍配はいかに。
まずは和。我らが大泉洋ちゃん主演の人気シリーズ第3弾。
第2弾がちょっとアレだったので、洋ちゃんファン以外は
スルーしちゃうデキかなーと思って観たけど、意外とオモロ
かった。
探偵モノ、と言うよりはバディアクション映画なので純粋な
ミステリーを期待してはいけません。あ、あと北海道観光
映画ね。(笑)それでも面白いのは洋ちゃんのキャラメイク
と細かな演技の賜物でしょう。俳優・大泉洋は普段から
キャラが立ちすぎていて、どれを観ても同じに感じる、と
おっしゃられる方もいますが、ま、そうかもね。(^ ^;)
それでも大いに魅力的な人であるのは間違いないので、
シリーズものですが今作から大泉洋デビューをして頂いて
も一向に大丈夫です。僕はなまじっか北海道生活が長かった
ので余計に刺さるのよねー。あ、エンドロール後に物語の
根幹に関わる重要なシーンがあるのでお見逃しなく。
そして洋は(ややこしいな ^ ^;)はミステリーの古典、
アガサ・クリスティー原作の「オリエント急行殺人事件」です。
原作はもう80年以上前に発表されているので、現代風に
アレンジと言っても無理があるし、一度映画化もされている
ので、未見の人以外は鑑賞価値があるのか?と思いますが
これまた意外とヨカッタ。
実は僕は未見さんなので新鮮に楽しめたし、何より俳優陣
が上手でした。こちらは言わずと知れた名探偵エルキュール・ポアロ
さんなのですが、ちょっと強引な推理だったり女々しく
悩んだりと冷める部分もあります。ただ監督兼主演の
ケネス・ブラナーさんがハマっていて素晴らしい。他にも
ペネロペ・クルス、ミッシェル・ファイファー、
ジョニー・デップ、ウィレム・デフォーと言った曲者揃いの
布陣なので否が応にも盛り上がります。
当時の風景や自然の景色にも力を入れていて、カメラワーク
も工夫がいっぱいです。これは楽しい。続編があるっぽい
ので本作レベルのキャスティングで維持できるとさらに
面白いですね。
そんなワケで、軍配は和の洋ちゃんです!(だからややこしい)