いよいよインフルエンザが流行し始めました。当院でも
既に何人か陽性が出ています。インフルエンザだけでなく
一般的な風邪もウィルス感染症なので抗生物質が無効
なのは言うまでもありませんが、かと言って特定の
ウィルスだけを殺す薬もないのが実情です。
漢方薬も頻用されるようになってきましたが、これも
基本的には対症療法です。症状緩和と共に身体を温めて
免疫賦活ができるので西洋薬よりも効き所が多いとは
思います。
意外と治療の盲点のなるのが栄養素です。どちらかと
言うと治療というよりは回復期に用いられる物、と
認識されがちです。しかし積極的に使っていけば薬と
同等、それ以上の効果を発揮するものなんです。やはり
一番切れ味がよいのは抗酸化作用を有するビタミンC
ですね。ビタミンCは一度に大量に摂取しても腸からの
吸収量には限度があるので少量頻回が基本です。1回に
400mg〜800mgくらいがいいかな。
ビタミンB群は直接的な抗酸化作用はありませんが、
ミトコンドリアに必須なので摂っておくと回復が早い
ですね。直接的に抗ウィルス作用が期待できるのが
オリーブ葉エキスです。もし自分がインフルエンザに
罹患したら漢方薬とビタミンC+オリーブ葉で攻めると
思います。悪心や嘔吐などで経口摂取が困難な場合は
マイヤーズ点滴が良いでしょう。ビタミンC、B群を
一気に摂ることができます。
まだまだ油断ならない日が続きます。日々摂取する
栄養素にも気を配ってみてくださいね。