院長室

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テーピング療法

いやぁ、昨日の大相撲春場所優勝決定戦は感動しましたね。

相撲にさして興味のない僕も興奮しました。悪役扱いされている

照ノ富士がかわいそうではありますが、横綱稀勢の里はまさに

神々しかった。相撲女子ならぬ相撲オヤジになろうかな、いや

ネーミング悪いからやめよう、と冷静でもありましたが。

 

さて、そんな稀勢の里の左肩に大仰に貼られたテーピング、

痛々しかったですね。患部の動きを制限するように固定して

いるわけですが、通常このようにテーピングとは「固定」の

ための材料と思われています。しかし、実はそれは効能の半分

で、残り半分はむしろ「良い動きを誘導する」ために使います。

 

筋肉や皮膚の動きは解剖学的に決まっているものです。その

生理的動きが例えば姿勢とか、使いすぎとかで変化してしまう

と、各所に不具合が生じます。症状で言うと痛みやしびれ、

重だるさやむくみなどです。こういう場合に、上手にテーピング

することで、正しい方向に動きを誘導でき、症状緩和に繋がる

わけです。

 

補助的な治療であることはもちろんですが、何と言っても自分で

処置できる点が秀逸です。コツは必要ですが、一度覚えれば、

自分や家族にも処置できるようになります。僕も肩こりが強い

時にコッソリ貼ってます。(笑)

 

逆に最大の問題は皮膚のかゆみです。これはテーピングのみならず

貼付材の宿命ですが、アレルギーのある方は別にして、貼り方の

工夫で随分軽減もできます。整形外科でテーピングと言うと軽く

扱われてしまいがちですが、解剖学や皮膚運動学に根ざした興味

深い治療法です。

 

2017年3月27日 月曜日

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水曜日休診でヨカッタ

WBCですよ。白血球のことじゃないよ?野球だよ?っていう

カスいギャグしか思い浮かばないくらい引きずってますが(笑)

アメリカとの準決勝、良い試合でした。

 

僕も事前はあまり期待していませんでしたが、現金なもので

6連勝しちゃうと俄然熱くなるのです。メジャーリーグの主力

ばかりのチームにどれだけ立ち向かえるのか、昨日は朝から

燃えてスタンバイでした。結果、1球も目が離せない接戦で、

まあ疲れた。(笑)菊池や松田の拙守があったものの、あれは

仕方ない。

 

敢えて敗因を指摘するのであれば、同点で迎えた8回、1死

1塁の場面で2ストライクナッシングから投じたスライダーで

しょうか。解説の原さんも言ってましたが、あそこはスライダー

ならボール球だし、勝負ならフォークでしょうね。なまじっか

千賀の調子が良かったもんだから、逆に選択肢が増えて甘い

スライダーを痛打された、と見ます。千賀のフォークを想定

しながらスライダーを好打した方が凄いんだけどもね。

 

負けはしましたが、こういう好試合が見られるのは国際試合の

醍醐味かも知れません。本気になった海外諸国との戦いは

やはり熱い!ダルビッシュやマー君がいない侍ジャパンなんて、

という向きもありましたが、結果として投手は十分だったわけで、

スター選手を揃えたから勝てるわけでもないという証明にも

なりました。大谷は見たかったけど。しかし、小林捕手は

格段に株を上げるでしょうし、実際に覚醒しちゃうかもね。

 

まだ決勝戦はありますが、お次は国内リーグ、ドラゴンズ

ですよ。開幕投手は決まったものの先発ローテが貧弱なのが

やはり不安。どうなることやら。WBCでほぼ出番の無かった

平田にうっぷんを晴らしてもらいましょう!

2017年3月23日 木曜日

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「クリミナル」/「トリプルX」

どうにも「ラ・ラ・ランド」を観る気にならないので、今回はオス

スメB級映画を。僕が勧めるB級、と言うことはもちろん取り扱い

注意なブツであるわけですが。

 

まずは久々ケヴィン・コスナーさん主演の「クリミナル」。重要

な証人を匿ったまま殉職したCIAエージェントの記憶だけを囚人

に移植して情報を聞きだすために三つ巴の戦いが繰り広げられる、

という既に書いててワケが分からんSFサスペンス。ケヴィンさん

主演のご都合映画なので、えっ?ここは80年代?!的なタイム

スリップ感も味わえるという優れた作品。

 

何故か無駄に出演陣が豪華で、ゲイリー・オールドマン、トミー・

リー・ジョーンズ、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドット、と

もう別の映画作っちゃえよ、とアドバイスしたくなるほど素晴らしい。

なんかディスってるようですが、やはりケヴィンさんはカッコいい。

感情が欠落した男が他人の記憶を植え付けられてマトモな人間に

なっていく過程を上手く表現しているし、それを受け容れる妻の

演技も良かった。すっげー暇なら観るといいよ!ディスってるやん。

 

そしてそれ以上にやばい「トリプルX 再起動」。実はシリーズ3作目

らしいのですが、ドニー・イェンとトニー・ジャーというアジアが

誇る超人が出演している、と言うだけでマストな作品です。え?

誰それ?という人はスルーでお願いします。

 

と言うのも、人工衛星を自在に操作できる装置を奪われちゃったので

何故かエックス・スポーツの達人を筆頭に荒くれ者集団で取り返すぜ、

ってもうワクワクが止まんねーだろ!ドヤ顔。的中二病な脚本だから

です。もちろん僕はワクワクが止まらないカテゴリーの人なので、

主人公がスキー板をはめて電波塔から飛び降りつつ山を滑走したり、

高速道路で車に轢かれても平然と走ったり、美女がガン・カタ風に

銃をぶっ放してみたり(もちろん無キズ)、挙げ句、人工衛星と

輸送機を衝突させて自分はパラシュート無しで落下してみたり、

ってどう?バカでしょ?(笑)ディスっ(略)まあでも確信犯的

演出も多く、サミュエル・L・ジャクソンさんなんて嬉々として演じて

るので、まあやはりコアなファン向けの映画なんでしょうね。

 

実は今回一番オススメなのが映画ではなく「宇宙の仕事」というドラマ。

我らが福田雄一監督のもちろんコメディ。Amazonプライム限定配信

だったのであまり知名度は高くないのですが、この度めでたく

DVD化されました。TV向けでない分、制約が少ないのか福田さんが

やりたい放題です。爆笑です。ヨシヒコ第3弾がダルかったので、

余計に気持ちがよい。メイキングの内容を想像するだけでワクワクが

止まんねーです。(^ ^)

2017年3月16日 木曜日

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メディカル整体

今回も新しい治療法の紹介を。「メディカル整体」は僕が勝手に

命名したもので(ええっ)、検索してもヒットはしないと思います。

したとしても僕が行っているものとは別物です。

 

要は、解剖学や運動学などなるべく普遍的な理論をベースにした

徒手治療です。これまでAKA−博田法や遠絡療法など、それこそ

医師になって間もない頃から徒手治療に携わってきました。薬物

療法中心の現在の痛み治療の補完になり得るからです。色々と

学びましたが、痛感したのは一つの治療法に拘泥してはいけない、

と言うこと。

 

徒手治療は当然「技術」なので「ワザ」「感触」「センス」という

ワードが頻発します。つまり患者さんが良くならないのは「ウデ」

が悪いから。ならばもっと精進しなさい、という「修行道」に

陥りやすいのですね。徒手治療の上達が経験量に比例する以上、

避けられない部分ではありますが、じゃあ「ウデ」が上がるまで

患者さんは放置?ということにもなり得ます。

 

努力は怠ってはいけないですが、臨床家としては「結果」も同時に

求めなければ行けない、ならばイイトコ取りしよう!ってわけで

これまでの僕の技術、それからこれから身につけるかも知れない

技術を自由に使えるように、「メディカル整体」を創設したので

あります。なんかエラソー。(笑)

 

人体の力学、経絡の理論、なかなかに奥深いものではありますが、

当初は痛み治療専用だったものが、知識が増えることで自律神経系

の症状や、体型、スポーツへの応用もできることを実感しています。

面白い分野なので、自分から「道」にハマらないよう注意している

次第です。(^ ^)

2017年3月13日 月曜日

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ハイドロダイセクション

HPを新調し、新たに追加した治療や検査があります。詳細は

それぞれのページに記載してありますが、ここでも簡単に紹介

していきます。

 

まず聞き慣れない「ハイドロダイセクション」について。これは

「液体(ハイドロ)」で「分離(ダイセクション)」させると言う

意味で、筋肉や靱帯同士の癒着を注射液を使って剥がしていく治療

です。これまで行われてきたトリガーポイント注射と行為は同じ

ですが意味合いは全く違います。

 

トリガーポイント注射は痛みを誘発(トリガー)する点をみつけて

時に症状のある部位とは離れた部分に局所麻酔薬を注入する方法

です。ハイドロダイセクションも同様にトリガーになる部位を探して

注射したりしますが、大きな違いは必ずしも局所麻酔薬が必要では

ない点と超音波を見ながら行う点です。超音波で確認しながら

注入するので薬液が入る様、筋膜間が広がる様が “見える化” できる

のが特徴的です。これにより、注射に「深さ」の概念が取り入れられる

のも大きな意味を持ちます。

 

最近流行の筋膜リリースも、疼痛の原因が筋膜間の癒着にあるの

ではないかという点に着目した治療法ですが、これを患部を

「見ながら」「液体で」やる、と思って頂ければ良いでしょう。

もちろん注射ですから無痛ではありませんが、採血の針よりも随分

細いものを使いますし、何より薬の副作用が極端に少ないのが

良いですね。また、医療者側にとってはより細かい診断ができる

点も良いです。超音波装置の進化も目覚ましいものがあり、これ

からもっと広まっていくのではないかと思っています。

2017年3月9日 木曜日

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