院長室

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Bスポット療法の本

慢性上咽頭炎に対する塩化亜鉛塗布をBスポット療法と言い

ますが、この度この治療の第一人者である堀田修先生の

新刊「つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい

が出版されました。

 

堀田先生の著書はこれまでも何冊か出版されていますが、

今回の本はイラストなどを多用しており取っつきやすいです。

またBスポット療法に付随するセルフケアなども紹介されて

いるので、とても充実した内容だと思います。

 

そもそも慢性上咽頭炎は認識されていないだけで、結構

昔から言われている病態です。鼻閉や後鼻漏などの耳鼻科

的症状だけでなく、頭痛、不眠、アレルギーなどとの関連

もあるようです。最近では副腎疲労の治療にも用いられる

ようになって、栄養療法業界でも注目されているんです。

 

Bスポットという名称は “鼻咽腔” の “び” から来ている

という何ともお茶目な理由ですが、海外からの問い合わせ

などに説明が難しいらしく(笑)、最近では上咽頭擦過

療法の(英語の)頭文字でEATと表現しているようです。

ま、その方がいいでしょうな。

 

実は来月の健康教室はこの上咽頭炎をテーマに実施する

ので驚きのタイミングなんですが、この本を読まれると

僕が話す必要がなくなるじゃん、という側面も。(笑)

でも巻末の実施医療機関にウチも載せた都合でしばらく

当院でもこの書籍を販売しますので、ご興味がある方は

お申し付けください。その上で健康教室も参加して

頂けると尚良し。(^皿^)

 

Bスポット療法は程度がひどいほど痛い治療でもあるので

ちょっとハードルは高いですけど、一考する価値はある

と思います。

2018年2月19日 月曜日

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病後におかゆ

インフルエンザの猛威もやっと落ち着きを見せてきました。

これだけ蔓延したのはA型とB型が同時流行したのが原因の

一つですが、そもそも人間の免疫力が落ちているのも大きい

のではないかと思っています。

 

それはさておき。風邪の後や、手術後などの回復期には

「消化の良いおかゆ」を食べることが何となく常識になって

います。普段糖質制限をしている人でさえも、疑いなく

おかゆを食べていたりします。

 

おかゆに限らず糖質は分解に胃酸を必要としないので、

消化吸収に長けているのは事実です。病後の弱った胃腸に

適していると思われるのはこの道理だと思います。しかし

ながら、やはり血糖値の乱高下を招いてしまうので

それによる不調も不可避だったります。さらに糖質は

カロリーにしかならない、つまり身体の部品にはならない

ので病後に糖質を摂取するのは、車が故障しているのを

給油だけで修理しようとするようなものです。

 

身体の部品になるのはタンパク質だけなので、病後ほど

タンパク摂取を増やすべきなのですが、一方でタンパク質

の消化には胃酸が必須です。またうまくタンパク質が吸収

されてもカロリー不足下では折角摂ったタンパク質が

カロリーに使われてしまい部品にはなりにくくなります。

悩ましいですね。そもそも風邪のすぐ後に肉をガッツリ!

ってのも無理があります。(^ ^;)

 

そうすると、動力になるカロリーと部品になるタンパク質

を同時に摂取できて、かつ美味い物(笑)が望ましいわけ

ですが、正直そんな都合の良い食材はありません。サプリメント

の有用性はこういう場面で発揮されるのですが、食材で

勝負するならば、豆腐、卵、ココナッツバターが良いかと

思います。豆腐を砕いて卵とじにし、醤油や天然塩で

さっぱり味付けをする。そしてデザート(?)にココナッツ

バターを一口パクッと。自分だったらこうするかな。

ココナッツバターは実をすり潰して作るので少量の糖質が

含まれることを逆手にとるわけです。

 

残念ながらインフルエンザに罹患されてしまった方もこんな

レシピで早く良くなって下さいね。(^ ^)

2018年2月15日 木曜日

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「スリー・ビルボード」/「ダーク・タワー」

映画の宣伝だからって俳優さんがバラエティー番組に出まくる

最近の風潮ってどうかと思うんだ。どのチャンネルも同じ話

やん。…なんてことは全く前フリではない今回の映画レビュー

です。(^ ^)

 

まずは「スリー・ビルボード」。娘がレイプされ焼死体で

発見された母親の、捜査が進まない警察に対する不満を発端

とするクライムサスペンス、と紹介されていますが、なんの

なんの、これは極上のヒューマンドラマです。全く謎解き系

の映画ではないですが、極力前情報なしで鑑賞することを

お勧めします。

 

脚本も演出もカメラワークも素晴らしいですが、やはり

俳優陣の上手さが目を引きます。主演ではないですが、

重要なキャラクターであるサム・ロックウェルさんは特に

良い。「月に囚われた男」に匹敵する名演ではないで

しょうか。強力オススメです。

 

そしてクールなアクション映画かと思わせてかなりおバカ

作品だった「ダーク・タワー」。予告編のカッコ良さと

ガンスリンガーという単語のみに惹かれて観ましたが、

B級中二要素満載でした。いや、それも好物なんだけど。(笑)

 

敵役の名優マシュー・マコノヒーさんに「聖剣エクスカリバー

から作った銃」なんて言わせちゃうんだもの、ある意味凄い。

並行世界にあるタワーを壊すと外宇宙から怪物が侵略して

きて世界が滅ぶ、という既に意味不明な設定なんですが映像的

には割と良い。

 

いかんせん敵ボスの能力が無敵すぎるのと「心で銃を撃つ」

はずの主人公のラストショットが単なるトリックショット

だったりと、まあ全編ツッコミ所満載です。同系統のアクション

映画ではやはり「リベリオン」の右に出る者はいないですな。

あ、でも意外と好物です。(笑)

 

なんかもうテレビがつまんないから、どんどん映画一辺倒

になってしまいますわ。吉本新喜劇も劇場で観る方が面白い

しねぇ。

 

2018年2月8日 木曜日

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何を食べないか

健康番組や雑誌の特集など、その情報の中心はとかく

「○○がアトピーに効く」とか「□□が長寿のヒミツだった」

という言わば足し算の治療の提案ばかりです。どんな

媒体にもスポンサーが必要だったりしますから、当然

スポンサーの利益になるような構成、内容にせざるを

得ませんので仕方がありません。

 

もちろんこれらを否定するつもりは毛頭無いのですが

やはり「引き算」の視点が足りないのは問題だと

思うのです。「○○を食べる前に△△を抜きなよ」と

テレビに突っ込む自分に「あ、歳とったなぁ」と

さらに突っ込むわけですが(笑)、足し算と引き算が

両立して初めて身体のバランスは整うものです。

 

では実際に何を引き算するべきなのか。これは厳密には

個々人の栄養状態によって変わります。しかしながら

不調を抱える方の多くは精製糖が多いですし、同様に

ファットスプレッドに代表されるトランス脂肪酸も

過剰です。この2つは確実に不調を招くので、未精製糖

に変えるとか、マーガリンをバターにするなどの

対策はすぐにでも検討すべきでしょう。

 

さらには小麦のグルテンや乳のカゼイン、コーヒーの

カフェイン、マグロの水銀、などなど引き算を検討すべき

対象は結構あります。もっと言えば、食品だけでなく

電磁波も引き算の対象です。これらが絶対悪と言うわけ

ではないですが、無視はすべきではないと思います。

 

「今日、何食べたい?」ではなく「今日は何を食べない?」

という会話もアリです。(^ ^)

 

2018年2月5日 月曜日

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骨盤ズレとる

医療関係者の常識と一般の方の常識は意外とズレている

ことがあり、それが元でトラブルになったりもします。

この「骨盤のズレ」もまさに認識のズレの一つです。

 

病院よりもむしろ、接骨院などで言われることの多い

「骨盤のズレ」。腰痛や下肢のしびれの原因として言わ

れることがしばしばで、患者さんも「骨盤がズレている

から仕方ない」と思い込んでいる場合があります。

 

実は実際にレントゲンやMRIなどをしても骨盤のズレを

見つけることはできません。つまり、形態的に変形して

いるのではなく、左右前後の動きの差、あるいは施術者

の手の感覚からこのように表現しているに過ぎません。

画像検査が万能でないことはこれまでも何度か取り上げて

きましたが、一方で数値化できない異常を表現する

難しさ、もあります。

 

「ズレている」と言われれば、患者さんは驚きますし、

さらには治癒を諦めさせてしまう恐れもありますから、

安易に用いるべき用語ではないでしょうね。ちなみに

類義語として「ゆがみ」があります。なるべく一般の

認識とズレないように表現する努力が我々には必要

ですね。

 

あ、「腰椎すべり症」なんてのは本当に骨がズレている

疾患ですが、これは徒手的に治療するのは難しいですし、

そもそもすべり症と症状に因果関係がない場合もあります

ので、これもまた大仰に考えない方がいいでしょう。

2018年2月1日 木曜日

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