院長室

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カロリーオフの罠

栄養療法をしっかりやられている方でもなかなか抜け出せ

ない呪縛、それが「カロリーオフ」です。これを見るとなぜか

無条件に健康的だ、と思ってしまいますよね。(^ ^;)

 

そもそもカロリーをオフにしようという発想はどこから来る

のでしょうか?辿っていけば、肥満やダイエット、つまり

痩せるための方法論として始まったと思われます。消費する

以上のカロリーを摂取するから太るんだ、という理屈ね。

 

そもそもカロリーは熱量のことで、生命活動には欠かせない

ものです。だから決してカロリーそのものが悪ではありません。

で、ヒトがカロリーとして利用できる食材が糖質、脂質、

タンパク質なのでこの3つを3大栄養素と呼んでいます。

 

そしてこの3つの中では脂質が最もカロリーが高いので低脂肪

こそが痩せる近道だ、となっていったわけです。ここまでで何

が見落とされているかというと、食材のカロリー量がそのまま

我々の活動エネルギーになるわけではない、ということです。

活動に必要なエネルギーは摂取量ではなくあくまでその人の

カロリー変換能力に依存します。

 

上記の理論でいけば脂肪は控えるようになるため、糖質は増え

ます。すると大して食べていなくてもインスリンは過剰に分泌

されるので脂肪合成は増加します。つまりカロリー制限してる

のに太ります。いじわるな言い方をすれば、脂肪を摂らない

から脂肪が増えるんだ、ということになります。

 

あれ?余計こんがらがった?(笑)少なくとも、カロリー表記

だけで食事を選ぶのは危険だということです。

2018年3月8日 木曜日

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愛知ディオーネ

僕も初めて知ったのですが、女子プロ野球なるものが

あります。まだ4チームだけらしいのですが、そのうち

の1チームが今年から愛知に移転、本拠地を一宮市に

するってんだから俄然興味も湧きます。

 

女子プロ野球の公式HPはコチラ

 

去年の成績を見ると、ディオーネさんは年間優勝して

いながら女王決定戦で負けているみたいで、その相手と

今年の開幕を戦うみたいです。雪辱戦ですな。しかも

ナゴヤドームですよ。

 

チームカラーが青で、頭文字が “D” ですからこちらの

土地にも馴染みやすいのではないかと思いますが、

まずは知ってもらわないといけない、ということでウチ

でも観戦チケットを購入できるようにしました!

一般前売り1200円!安いけど大丈夫かな。(^ ^;)

ナゴヤドーム1時間しか使えない、なんてオチが

あったりして。

 

年間40試合くらいで、4月の試合球場も一部調整中

だったりと、男子(?)プロ野球に比べたらはるかに

マイナーですが、カーリングやスピードスケートみたい

に地元に愛される競技に成長するといいですね。僕も

開幕戦は知り合いの先生と観戦に行く予定です。(^ ^)

2018年3月5日 月曜日

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マンスリーキャンペーン始めます

新年度からにしようかな〜と思っていたけど、別に待つ

必要も無いので今月から新たな取り組みとして、月毎に

内容が変わるマンスリーキャンペーンを始めます。

 

何かしらお得なプランを月替わりでお届けする、という

企画ですが、まず今月はマイヤーズMIX注射を初回限定

30%引きでご利用頂けます。既にMIXを施行されている

方には申し訳ないですが、ひとまず知ってもらう機会を

設けるため新しいプランからキャンペーンを組みました。

 

マイヤーズMIXの詳細についてはコチラから。

 

医療機関でキャンペーン、というのも珍しいというか、

非常識(^ ^;)なのかも知れませんが、そもそもこれが

できるのは、保険外診療のメニューが充実してきたから。

そして充実してきたのは患者さんの理解があったから。

保険診療というのは公平性や画一性がその価値でもある

ので、キャンペーンなどと言って勝手に割引することは

できません。それはそれで堅守すべきことなんですが、

逆に治療の柔軟性という部分では少し堅苦しいのですよ。

 

そんなわけで待合室にキャンペーン内容を提示してあり

ますので、今後もどうぞお見逃しなく!こっそりあっさり

やめてたら経営的に失敗したと思ってください。(笑)

2018年3月1日 木曜日

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心不全とは

俳優の大杉漣さんが急逝されてにわかに注目されている

心不全ですが、そもそも心不全は「心臓が機能していない」

という意味で病名ではありません。

 

なぜ機能していないのかによって当然経過も治療も異なる

わけですが、大きく急性と慢性があります。例えば

心筋梗塞や急性大動脈解離は突発的に症状が出て、急激

に悪化し死に至ることもあります。逆に弁膜症や呼吸器

疾患などでは徐々に心臓機能が悪化していきます。

 

慢性心不全の場合、すぐに死に至らないとは言え日常生活

には大きな影響を与えます。呼吸が苦しい、動悸がして疲れ

やすい、むくみで重い…etc.それぞれ対症的な薬はありますが、

根本的に改善させるのはかなり難しいです。心臓はミトコン

ドリアが豊富な臓器なので、栄養療法ではビタミンB群や

コエンザイムQ10などを使用します。タンパク摂取をしつつ

ふくらはぎの筋肉を鍛えるためのつま先立ち運動も有効ですね。

 

では急性の場合はどうでしょう。急激に進行するため手を

打つ間もないことがあるので、むしろこちらの方が予防に

重点を置くべきだと思います。心臓は全身に血液を送り出す

ポンプですが、心臓そのものを養う血液も必要です。その

血管を冠動脈というのですが、この血管が詰まって心臓の

筋肉が壊死することを心筋梗塞、詰まりはないけど血流が

悪化した状態を狭心症と言います。

 

となればこの血管、血流を維持する、悪化させないことこそ

が予防になります。そしてそれはコレステロール値を下げる

ことではありません。血糖値の乱高下を招かないことです。

大杉さんがそうだったと言うわけではないですが、こういう

悲しい事例を予め防ぐ努力はしないといけません。

2018年2月26日 月曜日

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花粉症の本

栄養療法の旗手、溝口徹Dr.の新刊が出ました。タイトルは

花粉症は1週間で治る!」…またこういう挑戦的な…(^ ^;)

もちろん内容は栄養療法でどう花粉症を捉えるか、なんですが

平たく言えばビタミンDの重要性を説いた本です。

 

ビタミンDについてはこれまでも何度か著書で述べられて

いますし、溝口先生以外の栄養療法Dr.の書籍もあります。

アレルギー疾患だけでなく、うつや癌、生理の不調なども

ビタミンD不足が関与するようなので、実は花粉症に

限ったことではないのですが、まあこの時期出版するから

このタイトルなんでしょう。(笑)

 

実際にウチでもサプリメント摂取で花粉症やアトピーが

改善した例はありますが、なぜ不足するのかが重要です

よね。それは食事なのか日光不足なのか、はたまた腸の

吸収障害なのか。やはりこの視点が必要です。溝口Dr.の

本もビタミンD推しではありますが、最終的には包括的な

栄養摂取の重要性を強調しています。ならこのタイトルは

どうなのよ?!とまた最初に戻るワケですが。(^ ^;)

 

ちなみに同時期に出た宗田哲男Dr.のケトン体食の本

併せて読むと尚よろしいでしょう。こちらも内容は

糖質制限の推奨本で、ケトジェニックな身体にする

重要性と方法を説いています。花粉症を治すには結局

ここまでやらないといけないと思います。

 

栄養療法は身体を作り変える治療法なので、かなり応用

範囲が広い分、逆に指導や提言は結局同じ所に着地する

ことが多いです。すると書籍もタイトルは変わっても内容は

そんなに変わらない、となってしまいますね。お二人とも

啓蒙活動に熱心な良い先生なので、却って苦労してみえる

と思います。

2018年2月22日 木曜日

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