漢方薬を処方する時、薬剤情報とは別に僕のメモ書きを
渡すことが多いですが、そこに「できれば湯に溶いて」と
記載しています。そんな面倒なことする必要あるの?
漢方薬それぞれの名称を見てみると「○○丸」とか「△△散」
ってなってますよね。「丸」というのはハチミツなどで
固めて錠剤タイプにして飲む、「散」は粉のまま飲む、
「湯」なら液体にして飲む、ということです。要は服用
形態を表しているのです。
本来はそうなんですが、現在我々が使用している漢方薬は
エキス剤と言って、生薬を煮出して特殊加工により顆粒状
にしたものです。そしてそれを「料」と言うので、例えば
桂枝茯苓丸という薬であれば古来は丸薬なわけですが、
エキス剤になると桂枝茯苓丸料と表現します。正確には。
で、エキス剤の顆粒はあくまで品質の均等化や維持、携帯性
に考慮した形態であって服用する場合は液体に戻すのが通常
なんですね。言ってみればインスタントコーヒーです。
まさかインスタントコーヒーを粉のまま飲む人はいないと
思いますが、同様にしっかり漢方薬を効かせるならやはり
溶かして飲むべきです。
まあね、分かるんだけど、メンドーだしぃ、やるの忘れるしぃ
という声が多々聞こえて来ますが(笑)、そこで必殺技を。
>まずティファールでほんの50mlくらいの水を沸かす。
>その間に漢方薬をコップに入れる。結構すぐ沸くので
>湯をコップに入れたらクリーマーで一気に溶かす!
>そのままでは熱いので水で割ってぐいっと飲む!外出する
>場合は1日分を同様の工程でまとめて作って水筒に
>入れちゃいましょう。ちなみにクリーマーはこれが
>オススメ。
どうすか?いけそうじゃない?実際に溶いた場合と
そうでない場合を比較した実験なんてないんですが、
僕の実感としては随分と違います。せっかく飲むなら
やっぱ効かせたいもんね。(^ ^)