院長室

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コントロールする病気です

少し暑さが和らぎ、熱中症の危機も去るかのように思わせて

おいて連続で台風が発生するせいで湿度がまた高くなり体感

温度は大して変わらない、から引き続き要注意です。(^ ^;)

朝が涼しいためか風邪も増えている印象です。そちらもご用心を。

 

さて、秋に向けて(?)食欲が増してくるのもこの時期の特徴

かも知れませんが、同時に糖尿病や高血圧症、高脂血症などの

いわゆる生活習慣病に警鐘が鳴らされます。既に罹患されている

方に対して、医療機関では「自覚症状に乏しく」「合併症が

最大の敵なので」「うまくコントロールするために」「薬を

切らさないように」と指導されます。

 

一見、納得してしまいそうな論理ですが、平たく言えば

「治らないから薬で対処しましょう。」もっと意地悪く言うと、

「薬を飲まないで合併症起こしても知らんで。」という脅し

にも聞こえます。生活習慣病はその名の通り、生活習慣に

起因する病気なので、そもそも薬では治りません。生活習慣

を見直すことこそが治療です。

 

それを的確に指導できていないから、罹患者数は減らないし、

減らないから合併症のリスクが声高に叫ばれて、延々と同じ

薬が処方される、という現状です。「コントロールする」なんて

言うのは聞こえはイイですが、そのセリフが薬を飲み続ける

ためのマインドコントロールになってしまっているように

感じます。お、我ながらうまいこと言った。(笑)

 

保健医療の破綻が近いことはもう既に何年も前から指摘

されていますが、高額な新薬を認定するしないよりも先に、

無為な処方が繰り返される現状に切り込むことなしで解決は

なされないと思います。患者さん側も、ある日突然はしごを

外されるなんてことは無いとは言えませんので、薬が不要

になるための知識収集や工夫が必要でしょう。我ながら

マジメや。(^ ^)

2018年8月20日 月曜日

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捨てる時にも栄養

暑い時期は生理的に汗が多くなるので、デトックスに向いて

いると言えます。ただ、必要なミネラルも同時に抜けていく

ので補給面にもしっかり配慮が必要であることは以前にも

書きました。

 

デトックスはいわゆる “引き算” の治療になります。不要なもの

を出す、もしくは入れない、という方法論ですね。糖質制限

しかり、アマルガム除去しかり。栄養療法でデトックスと

言うとついつい水銀などの重金属を対象したものと捉えられ

がちですが、そもそも我々の身体は常に不要なものをデトックス

する仕組みを持っています。

 

それを請け負うメイン臓器が肝臓です。重金属以外にも例えば

食品添加物とか全ての薬剤とか、有益無益に関わらず異物は

肝臓で処理されます。その後、胆汁や尿の中に捨てられ排出

されるわけです。

 

この肝臓で異物を処理する過程でも様々な栄養素が必要になり

ます。つまり栄養不足の方はそもそもデトックス能力も落ちて

いるということ。 “引き算” するために “足し算” も必要という

ことです。ゴミ袋がなければゴミを出せない、みたいなもん

です。

 

僕がメリットを感じない薬やサプリを極力減らそうとするのは

このためです。異物処理のために大事な栄養素が消費されて

しまうから。プラセンタで調子が良くなるメカニズムは様々

言われていますが、この肝臓の処理能力が向上して栄養素が

温存できるから、というのもあるのではないかと思っています。

 

もちろん不要なものを摂らない入れないのが大前提ですが、

デトックスに良いサプリを見つける、のではなくどんな栄養素

が不足しているか、を見極めてそれがデトックスに不利に

作用しているかどうかを知ることが重要です。

2018年8月16日 木曜日

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「インクレディブル・ファミリー」/「カメラを止めるな!」

映画ネタの連投失礼します。お盆だし。暑いし。いや、今回の2作

は早く紹介しとかないと皆さんが損するかも知れないし!と思うし。

 

まずはまさかの14年ぶりの続編「インクレディブル・ファミリー」。いや、

素晴らしい。14年経ってますが作中は前作から3ヶ月後とのこと。

ヒーロー活動が禁じられている中で、犯罪や事故に対して黙って

いられない主人公一家の活躍を描きます。

 

今作はお父さんのMr.インクレディブルはむしろ脇役で、メインは奥さん

のイラスティガールと子供たち。なので原題は「Incredibles 2」なのですが

この邦題は妥当かな。前作未見でも分かる親切設計ですが、前作

との対比も面白いでの観ておいた方がいいでしょう。

 

内容は痛快爽快で、特にアニメーションの技術進歩が圧倒的です。

監督は前作に引き続きブラッド・バードさんですが、実は

「M:I ゴーストプロトコル」の監督さんでもあるので、アクションはお手の物。

というかM:Iと妙に似ていたり。先日最新作を観たばかりだから

余計にそう感じるのかな。(^ ^;)でもカッチョイイから全然OK。

無条件に楽しカッコイイ傑作です。お願いだから字幕上映を増やして。

 

さて問題はこちらです。今や各メディアでも取り上げられ社会現象と

なりつつある邦画「カメラを止めるな!」。いや、スバラシイ。無名の

俳優さん、本作が長編デビューの監督さん、クラウドファンディングで

資金集めするほどの低予算、とヒットが約束され資金も技術も最高峰

でスタッフもエリート揃いの「インクレディブル・ファミリー」とはある意味

対照的です。

 

でも匹敵するくらいに面白い。センスとアイディアでここまで面白く

なるなんて、同業の方は悔しさと共に俄然やる気が湧くのではないで

しょうか。ネタバレ厳禁と言われていますが、それを言う時点で

何か仕掛けがあることを臭わせるわけで、完全なネタバレ防止には

ならないのですが、でも極力情報を入れずに鑑賞すべきことは

確かです。

 

物語はゾンビ映画を撮っていたら本物のゾンビに襲われた、という

話を作製しましょう、という入れ子構造なのですが、これまでも

そういった凝った作品はあったものの、本作ほど緻密でかつ映画愛に

溢れた作品は初めてです。社会現象になるのも頷けます。

 

ネタバレ厳禁と謳われる作品はその性質上、往々にして “一発屋”

なのですが、本作の凄い所は伏線張りまくりで2回目もすんごい

観たくなると言うゾンビ性(?笑)にあります。事実リピーターも

多いようです。話題性に乗って8月下旬からは稲沢のユナイテッドシネマ

でも上映されるようなので、是非このスバラシイ映画を「体験」

してください。

2018年8月13日 月曜日

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「M:I フォールアウト」/「未来のミライ」

この夏の目玉になるであろう日米それぞれの期待作を早速観て

きましたよ。

 

まずは我らがトム様の人気シリーズ第6弾となる「ミッション・インポッシブル

フォールアウト」です。僕はトム様作品は無条件で観るので目玉もくそも

ないんですが、何と6作目にしてマンネリになるどころか最高作に

仕上がっています。

 

ストーリーはまあ多分にご都合主義な所がありますが、だって

そういう映画なので(おい)、それは問題ではなく刮目すべきは

めくるめくアクションの数々です。どれも超ハイレベルで、これで

エンドロールにNG集があればもうジャッキー映画ですよ。しかも

トム様は御年56ですからね。超人か。

 

アクションが凄すぎて二転三転するストーリーの仕掛けが頭に

入ってこないという切なさはありますが、それでも147分の長尺

が全く気にならない上に、意外な登場人物に涙しそうになる

という非の打ち所のない作品です。ああ、言ってしまいてぇ。(笑)

1つだけ難点を言えば完全に前作の続きなので前作「ローグネイション」

はマストです。僕も直前にそれを知って慌てて復習したクチです。

あぶねぇ。もうトム様鑑賞映画の域を超えてシリーズ集大成的な

傑作です。これを超える続編はできないんじゃ、と心配になる。

 

さて対して今や日本アニメ界のヒットメイカーになりつつある

細田守監督の「未来のミライ」。前作「バケモノの子」は僕的には

物足りなかったですが、いや、今作、やっちまってるんじゃ?

 

両親の愛を一身に受けていた4歳の主人公が妹が生まれるのを

機にかまってもらえなくなり、すねる、という、だけの、映画(° °;)。

いや、好意的に見れば未来からやってきた成長した妹の導きや

過去の親や祖父の物語を体験することで成長していくお話、と

取れなくもないですが、少なくとも鑑賞中は好意的になれん

かった。(^ ^;)

 

どうも前作から奥寺佐渡子さんが脚本を担当していないようで、

モロにその影響が出てしまっている感が否めない。アニメの表現力

はズバ抜けているんだけど、その感動を打ち消してしまうイライラ

がずっとつきまとうんだよね。子育て中の親にはあるあるネタが

多くて受けると思うんだけど、それ以外の世代には正直しんどい、

かも。僕は利己的なエッセイを読まされてるようで不快でした。

 

きっと我々が最大公約数的な冒険ファンタジーを期待しすぎている

せいであって、細田さんの作家性はそこではないんでしょうね。

ナウシカやラピュタじゃなく、稲中卓球部なんですよ。きっと。

あ、分かりづらい?(笑)ちなみに僕は稲中大好きです。今後は

そういう眼で細田作品を観ると身勝手な落胆をせずに済みそうです。

2018年8月9日 木曜日

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バリアフリー

足の不自由な方に配慮してスロープを作るとか、段差をなくす

とか、そんな構造をバリアフリーと言いますが、もちろんそれは

必要なことと思います。

 

けれどそんな優しさがあだになる場合もあります。それは有害

なものに対してもバリアがフリーになるから。建築物であれば

虫やほこりは侵入しやすくなりますし、人体であれば菌や抗原に

なり得るものが容易に取りこまれることになります。

 

ただただフリーパス状態にしてしまうのは思わぬ弊害を招きます。

例えるなら空港の税関でしょうか。ここの機能が麻痺してしまった

ら、薬物や武器まで勝手に輸入されるわけで、治安は乱れるで

しょう。我々の身体ならば税関が腸や皮膚で、治安の悪化は

アレルギーです。

 

人体と建築物を一緒にするのはやや乱暴ですが、良いものは

通して、不要なものは通さない工夫こそが重要です。腸内環境の

重要さが叫ばれて久しいですが、その目的がしっかり認識されて

いるかは心許ない気がします。せっせとヨーグルトを食べて

カゼインのせいで腸が荒れてしまっていたとしたら、本末転倒

この上なしです。乳製品が悪いのではなく、その方の目的に

沿ったツールになっているかを知っているかがキモです。

 

要は病態分析の重要性ってことですな。回りくどいのは歳の

せい?!(笑)ちなみに住居等のバリアフリーもバネ構造

などで通る時だけ倒れる敷居とか、手動でスロープにできる

カバーとかできそうなんだけどなー。しげぞう爺さんなんて

杖を振るだけで階段をスロープにできるんだから。NGK

限定だけど。

 

2018年8月6日 月曜日

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