スゴ腕麻薬捜査官が安住を求めて退職し、娘とふたりで田舎に移り住む
んだけど、結局言いがかり的トラブルに巻き込まれ、降りかかる火の粉は
振り払っちゃうよ?!的な、まあよくある話。
よくある話なんだけど「スタローン×ステイサム!」という宣伝文句に
釣られました。スタローンは出演じゃなく脚本担当なんですが、そもそも
本作は「ランボー5」用の脚本の改変で主演もスタローンが演じる予定
だったそうです。確かに全編を通してスタローン臭がする。(笑)
その企画がナシになってジェイソン・ステイサムに脚本を譲ったんですと。
「エクスペンダブルズ」シリーズでの活躍ぶりからしても、随分とスタローン
さんに気に入られているみたいですね。
そんな訳で(?)本作のストーリーは至ってシンプル。娘との平安な生活
を脅かすヤツらをキレキレのマーシャルアーツでぶっ飛ばすだけです。
捕まって水責めの拷問を受けてもへっちゃらピーでボコります。(笑)
さすがに老齢の域のスタローンさんではこのキレは出せないでしょうから、
ステイサムさんで正解なんですが、まあまだ後継者と言うには早いですな。
スタローンさんの持つ、圧倒的迫力と漂う悲哀感にはさすがに敵いません。
惜しむらくは敵がことごとくアンポンタンなところ。ジェームズ・フランコ
演じる敵ボスは策を練り頭脳戦に持ち込もうとするのですが、手駒全員が
オツムが足りないので、全く思い通りに進みません。逆に可哀想になって
しまいます。(^ ^;)ウィノナ・ライダーやケイト・ボスワースと言った
かつての美少女キャラがすんげー汚れ役を演じているのも一見の価値アリ
でしょう。
いやしかしステイサムのロン毛の似合わないこと。テリー伊藤でなくとも
思わずキモいとつぶやいてしまうことでしょう。(笑)