院長室

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足の形

最近よく患者さんに「先生、その靴なに?」と聞かれます。そう、

診療中に履いている靴がヘンなのですよ。ペラペラの足袋みたいな

靴なんですが、これは「ZEM」というメーカーのもので、裸足感覚

に近い歩行や走行を目指して開発されたものです。


別に僕はランニングしようと思っているわけではなく、この靴を

愛用しているのは「足のアーチ」を保持するためです。足には2本の

縦アーチと1本の横アーチがあって、これらがバネのような役割をして

重力や荷重負荷を緩衝しています。何らかの原因でこのアーチが崩れる

と、緩衝作用が低下して足首や、膝、股関節、腰に負担がかかります。

結果、膝痛や腰痛が発症します。


このZEMシューズには強力なバンドが仕込まれており、靴ひもはない

のに、キュッと締まってアーチを保持する機能があるのです。価格も

有名メーカーのスニーカーよりうんと安いので絶賛オススメ中です。(^ ^)


さて、このように腰痛や膝痛の原因として足アーチの不調が挙げ

られます。原因不明の関節痛に悩まれている方は、もしかしたら足が

原因かも知れません。アーチの不調はなかなか見た目では確認できま

せんが、足の指の関節や、付け根の足底側にタコができやすい人、

靴の踵が減りやすい人、などはかなり疑わしいです。ちなみに外反

母趾は横アーチの崩れが原因です。普段気にしない足ですが、一度

じっくり観察してみてください。



2014年11月27日 木曜日

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「西遊記 はじまりのはじまり」

全国2000万人のチャウ・シンチーファンの皆様こんばんは。やっと、

やっと、彼が帰ってきましたね。近年はどうもマジメなSFファンタジー

撮ってみたり、ひでーアクション映画に関わってみたり、とらしさがなりを

潜めていましたが、今作は「少林サッカー」や「カンフーハッスル」の

頃の輝き(=くだらなさ 笑)を取り戻しました。

 

誰もが知る西遊記の、その前のエピソードをオリジナルで描く本作は、

結構新鮮です。冒頭の魚妖怪との戦闘シーンだけでも、チャウ・シンチー

要素が全て詰め込まれており、とても楽しい。このシーンが良すぎるので、

作品全体が尻すぼみに感じてしまうほどです。正直、ストーリーには

説得力のなさがあり、悪ふざけが冗長なので映画としての完成度は

「少林〜」や「カンフー〜」には劣ります。もっとこのキャラいじってくれよ!

とか、その術最強過ぎじゃね?とか、心の叫びも絶えないのですが、

チャウ・シンチーの「らしい映画」をまた観られるだけで幸せなのです。

 

ただ妖怪が人々をサツガイしまくるので、残虐シーンは多めです。その

ためPG12指定なのだそう。でも日本語吹き替えの声優陣が豪華なため、

劇場は「日本語吹き替え版メインのPG12」という何かヘンな状態に。(笑)

もちろん僕は字幕版を観ましたが、せめて半々くらいで上映して欲しいです。

CMも結構大事なシーンを惜しみなく出しちゃってるので、もう少し

加減しないと、却って本編を観てガッカリさせちゃうんじゃないかと

心配になります。ラストの曲も晒しちゃってるしさ…。

 

くだらないギャグと、他作のパロディ、外連味あるアクションに、ほんの

少しの感動、そしてくだらないギャグ(笑)という大変贅沢なシンチー映画を

満喫してください。

2014年11月24日 月曜日

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老化は病気なのか

日本人の寿命が世界で一番長いのは誇れるところではありますが、

健康寿命との差が大きいことはあまり誇れることではありません。

健康寿命とは介護の必要なく過ごせる寿命ですが、実に日本人の場合

平均寿命と10年くらいの差があるそうです。つまり、日本人は

長寿ではあるけれど、晩年の10年は介護を要する生活を送っている

と言うことに他なりません。


こう言った現実が明るみに出るにつれ、介護を回避するための方策が

数々提出されてはいます。ロコモティブ症候群、サルコペニア、

フレイル…etc、それぞれ運動器症候群、加齢性筋肉減少症、虚労、

などと訳されますが、まあ要は老化ですわな。老化、と言うだけでは

あまり関心を引きませんから、このように症候化することにより、

警鐘を鳴らし予防に持ち込もうという作戦です。(多分 ^ ^;)


これ自体はとても意味のあることと思います。なんせ高齢者の医療費は

とんでもないことになっているので、少しでも予防できれば医療費削減

に繋げられるからです。ただ、実際は単なる老化現象でもあるので、

病名を付けても明確な治療法を提示できないのが大きな弱点です。

「あなたは実はサルコペニアなのです!」とドヤ顔で宣言しても、

「でも老化現象なので仕方ないのです!」としか言えなければさすがに

高齢者と言えども全力でツッコミを入れるでしょう。(笑)


まあ実際には「仕方ない」なんて言ってはいないのですが、提案する

予防法は現実離れしているか効果の薄いものが多いように思います。

運動にしても食事にしても続けられなければ何の意味もないので、

まずはシンプルで生活に落とし込むことができる方法でなければ

ダメじゃないかと思います。そしてそれは個人差が激しいでしょうし、

やり方を伝えれば必ず実行してくれるというものでもありません。

と考えると、本気で介護回避に取り組むのなら、どこにお金をかける

のが効率的か答えが出そうなものですが…。

2014年11月20日 木曜日

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尿の色チェック

毎日、特に気にも留めず排尿していませんか?ええ、当たり前ですね。(笑)

尿は身体を一回りしてから排出されるので、結構体内の状態を反映する

のですよ。最新のホルモン検査なんかは軒並み尿での検査になってます。

ちなみに便の検査は腸内細菌や吸収されなかったものを見るので、

「体外の」評価になるわけですね。


さて、ホルモンなどを評価する尿検査は海外発注なのでとても高額ですが、

普段色を見て頂くだけでも、ちょっとした身体の変化を見つけることが

できます。まず分かりやすいのが脱水の有無。脱水状態の時は体外に水分

を出したくないですから、尿は濃縮されて濃くなります。今の時期はよほど

減りますが、夏場は熱中症のチェックに役立ちます。


もっと濃い時は血尿を疑います。膀胱炎がひどいと膀胱粘膜で出血して

尿が赤くなります。この時は排尿痛とか残尿感もあるでしょうから、

すぐに病院へ直行してください。膀胱炎はこの時期増えるので要注意です。

激しい運動をした後にも尿が濃くなることがありますが、これは血尿では

ありません。筋細胞が壊れて濃くなるミオグロビン尿というやつです。

これは放置で結構です。


逆に薄くなる時。飲酒など水分を多く摂ると脱水の逆で薄くなりますが、

疲れた時、風邪などの感染症の時にも薄くなります。これはビタミンB群

の消費を示唆する所見です。がっちり豚肉を食べてください。(笑)

ビタミンB群不足の人は、総じて低血糖を起こしやすいです。食後の眠気、

朝起きづらい、悪夢を見る、これらは低血糖に関連した症状です。きっと

尿の色も薄いでしょう。食事を見直せよ!と身体がサインを送っていると

思ってくださいね。

2014年11月17日 月曜日

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「トワイライト ささらさや」

なんだ、また洋ちゃんアゲの偏見批評か?と言われそうですが、

おお、その通りだ!(開き直り ^ ^;)主演は新垣結衣さんですが。

 

幼い子供を持つ、若くして夫に先立たれたさやさんが、ささらという

町で母親に成長していくという、何とも面白味のなさそうな話(失礼)

なんですが、ある仕掛けのせいですこぶる面白い作品に仕上がって

います。その仕掛けとは、亡くなった夫が幽霊として生きて(?)

いて、姿が見える人物には1回だけ乗り移ることができる、という

もの。そのため、限定的ですがさやとも話をすることができます。

 

つまらなさそうな設定に(また失礼)、ちょろっとファンタジー要素

を足すことで化学変化を起こさせるという手法はこれまでも数々あり

ますが、今作においても大成功。原作も面白いんだろうな、きっと。

 

そこに芸達者の我らが洋ちゃんですからね、できすぎだろ、とツッコミ

を入れさせる隙なく物語を進行させます。監督の深川さんとは2度目の

タッグで、前回作「半分の月がのぼる空」も快作でしたから、相性が

いいんでしょうな。と、洋ちゃんアゲでだけで終わってしまいそうですが、

実はガッキーがすこぶる良かった。観終わった瞬間は、もう嫁にしようと

思ったもんね。(笑)

 

ほのぼのとした田舎町で繰り広げられる、一風変わったなかなか刺激的

な作品です。洋ちゃんファン以外の方も是非どうぞ。

2014年11月13日 木曜日

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