院長室

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「駆込み女と駆出し男」

最近の洋ちゃんの活躍はめざましい。北海道時代から人気者

だったけど、ここまで全国区になるとは思わなんだ。しかも

やたらめったら露出するのではなく、しっかり作品を選んで

いるところが好ましい。舞台出身ゆえの大袈裟、わざとらしさ、

が鼻につかないでもないけれど、素がああなんだもの、仕方

がない。(笑)

 

さて本作は江戸時代のお話で、事情あって離婚したい女性

の駆け込み寺に、故あって居候することになった主人公の

物語。その寺にも容易く入れるわけではなく、入れたと

しても離婚するまでに相応の苦難が伴うわけなんですが、

そこで生まれる数々のハプニングが楽しい。そもそもこんな

お寺があるの知らんかったし。3人の訳あり女性と、洋ちゃん

扮する駆け出し男のやりとりがメインなんだけど、原作が

しっかりしているからか、“舞台装置”がきめ細かくて、むしろ

そっちの方に感心します。当時の食事風景だったり、風呂屋

の描写、書物の管理、などなど…。安心して観ていられる

良作です。

 

訳あり女性陣は戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名さんが

演じていますが、戸田恵梨香が特によい。ほぼ主人公です。(笑)

若手カメレオン女優の称号を与えよう。いや、褒めてます。

満島さんは役にやや無理があり内山さんは出番が少ないせいで

全部持ってかれてます。対抗馬は女将さん役のキムラ緑子さん

かも?!周辺も堤真一、山崎努、樹木希林など名優がズラリ。

出しゃばらない演技でこちらも安心して観ていられる要因です。

堤真一のなで肩は主張し過ぎの感がありますが。(^ ^;)

 

とまあ、激賞していますが安定感がありすぎて優等生的な

映画であるのも確かです。だから洋ちゃんは出演作に選んだ

のかも知れないけどね。ただ「鉄練り」や「労咳」など当時の

言葉を特に説明なくバンバン入れてくるのにはニヤリとしました。

近年、お笑い番組も字幕で楽しむ時代になっちゃってますから

ねぇ。

 

観客は結構ハイエイジの方が多かったですが、洋ちゃんの

アップでしっかり笑っておられました。いやー、ホント愛されて

ますわ。一部、ドリフのサクラやってたおばちゃんかと疑うほど

に笑っていたご婦人軍団にはやや閉口しましたけども。(^ ^;)

2015年5月28日 木曜日

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痛恨

ドラゴンズの対ジャイアンツ戦ホーム3連敗で仕事のやる気

をなくしている皆さん、こんにちは。得意としているナゴヤ

ドームで吉見、大野という現状最も勝ちを計算できる投手で

2連敗し、死球連発で乱闘寸前という騒ぎを起こして臨んだ

昨日、3戦目。イヤ〜な雰囲気そのままのイヤ〜な負け方

でした。(泣)


実は今季初のナゴヤドーム観戦でして、相手投手が高木勇と

いうこともあり分が悪いのは分かっていましたが、なんとも

トホホな試合内容。今日の中スポで彦野さんは強く否定は

していなかったけど、初回無死二塁での亀沢強行三振はナシ

でしょうよー。同点ならいざ知らず、初回にいきなり四球、

盗塁、4番にHRで2点先制と、流れが悪い状況ですから、

まず1点を返すセオリー通りの攻めをして然るべき。この

辺りを谷繁監督と話し合いたいところですな。ボコボコに

されるでしょうけど。(^ ^;)


あとはやはり8回の失点率の高さでしょうか。2点返して

浅尾投入は間違いじゃないですが、あそこでの1点は極めて

重い。そしてまた四球がらみの失点ですからね。現状、

リリーフ陣の弱さがチームの弱さかも知れないですね。

まあでも小笠原も福田も見ることができたし、堂上兄弟の

ニアミスも見たし、井端の打席で1塁側がシーンとなってる

のにも笑ったし、ドアラの細かい芸にも笑ったし、でそこ

そこ楽しんできました。明日からは交流戦。「DH・和田」

が見れるかな?八木も上げて日ハム、オリックス戦で

投げさせましょうぜ。


しかし観客が着ているユニフォームの福谷率と亀沢率の高さに

オドロキ。亀ちゃん愛されてますわ。何故か佐伯とブランコが

いた。(笑)え?僕?僕は今年から福田です!

2015年5月25日 月曜日

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はり治療始めました

冷やし中華始めました的な紹介になってしまいましたが(^ ^;)

当院でもはり治療を取り入れることになりました。はりも漢方

同様、東洋医学の理論を背景に成り立っており、疼痛性疾患は

むしろはり治療の方が向いていると思います。


東洋医学では独自の診断治療方法があり、その要の一つとなる

のが「経絡」です。経絡理論にも色々あるのですが、メジャーな

のは身体の左右半身に6本ずつ、正中の腹側背側に1本ずつ

で計14本の「気の通り道」があるとする考え方です。この

流れのどこかに滞りがあると病気になると考えるわけですね。


漢方薬を構成する生薬も細かく見ると経絡に対応しているそう

ですが、実際にはあまり考慮して処方されてはいません、逆に

はり治療ではこの経絡を重要視し、経絡の中継点である経穴に

刺激を与えて流れを改善させていくのです。これがいわゆる

「ツボ」ですね。当院のはり治療の特徴は、接触鍼という

「刺さない鍼」を使う点です。いたる所に鍼を刺されて針山

状態になるのを想像する方もいるようですが(笑)、そんな

ことはしません。はりと併せてリラクゼーション手技も行うので

眠ってしまう方もいるくらいです。


で、このはり治療、僕が行うわけではありません。もう遭遇(?)

した方も多いと思いますが、僕の弟が鍼灸師の免許を持っている

ので、はり治療担当として勤務しています。あまりに似ているので

僕が診察室から瞬間移動したかのような錯覚を覚えるそうです。

初見の方の9割は二度見しますね。(笑)


近いうちに本HPにも詳細をアップしますが、完全予約制で

初回5000円、2回目以降4000円頂きます。治療は1回

40〜60分かかります。体幹調整療法と違って診療時間内に行い

ます。場合によっては出張にも応じます。別途出張料は頂きます

けどね。どうぞお試しあれ。

2015年5月21日 木曜日

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カルとマグ

「ぐりとぐら」みたいですね。そーでもないか。「カズとマブ」

の方が近いね。誰がよ?!…ええと、カルシウムとマグネシウム

のお話です。最近診察でも結構乳製品を控えるように指導して

いますが、その理由とは?


にがりについては以前紹介しましたが、我々の身体の細胞は

ミネラルの濃度によってスイッチが入る仕組みになっています。

「ON」がカルシウムで「OFF」がマグネシウムです。です

から、カルシウムとマグネシウムは同量摂取するのが理想です。

マグネシウム不足による「OFF障害」が様々な症状の原因に

なり得るので、にがりから積極的にマグネシウム補給をして

もらっているのですね。


ってことは、カルシウム過剰はマグネシウムの相対的不足を

招きますから厳に戒めるべきです。そこで牛乳の組成を見て

みるとカルシウム:マグネシウムが何と11:1。極めて

バランスの悪い食材なんですね。これだけでも乳製品を控えて

もらう根拠になるのですが、まだ牛乳の弱点があります。


カゼインというアレルギー源となるタンパクを含むことと、

乳糖吸収不全による下痢を起こしやすいと言うことです。つまり

腸を痛める食材であるという点です。腸の不調が様々な疾患の

根底にあることは何度かお伝えしてきましたが、良かれと思って

摂る乳製品には実は大きな危険があるのです。成長期だから、

更年期だから、便秘だから、と乳製品を勧められる機会が

多いと思いますが、あまり正しい使い方とは言えません。

マグネシウム量を追いつかせるために、にがりをせっせと摂って

も、牛乳なんて飲んだら元も子もありません。ウサギとカメ

みたいなもんです。あ、あれはカメが勝つのか。(^ ^;)


さらに一つ付け加えると、当たり前ですが牛乳は牛の「乳」

です。「乳」は妊娠したら出ますよね?これだけ安定して

大量の牛乳が飲めると言うことは、牛は人間の都合で妊娠

させられているという実態があります。そしてそのために

ホルモン剤が使用されます。これもとても怖いことだと思い

ます。

2015年5月18日 月曜日

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「セッション」

偉大なジャズドラマーを目指す音大生と、その教官の魂のぶつかり

合いを描いた映画、と聞くとスクールウォーズのような熱血スポ根

モノを想像し、それをジャズドラマー主役でやるってか?とそんなに

食指が動かないかも知れません。しかーし!これが山下真司のパンチ

以上のメガトン級の傑作だったのです。

 

先に挙げたようにストーリーは超シンプルで鬼教官のシゴキに耐え

ながら才能を開花させていくのを描いているだけですが、このシゴキ

ぶりや主人公の没頭の仕方が「狂気」じみていて拷問映画のようだ、

みたいに捉えられています。が、この映画の本質は純粋さでしょう。

天才とナントカは紙一重と言いますが、純粋さと狂気もまた紙一重

だと思うんですね。そしてこの映画の教官と主人公は極めて純粋なの

です。だから狂気のようにも見えてしまうのでしょうけど、まあ

ゆとり世代には分からん映画でしょうな。(^ ^;)

 

僕も学生時代は部活が武道系だったので、理不尽なシゴキもありまして

そういう経験をしている人の方が入りやすい作品かも知れません。でも

理不尽なシゴキは目標がないから理不尽に感じるだけであって、この

作品の教官と主人公のように確固たる唯一無二の目標がある場合は

不可避な選択になるのです。特に芸術の分野では個性と汎用性の狭間

で思い悩むことが多いでしょうから、このジャズドラマーを主人公に

据えたのはとてもユニークかつ正解だったように思います。…って

調べてみたら監督さんは実際にジャズドラマーを目指していたんだと。

なんだ、やってたんかよ!でも実体験だからあの迫力が出せたので

しょうね。原題は「Whiplash」でこれもまた意味深です。このままで

良かったのに。

 

いやーでも凄い映画だった。エンドロール中ずっと涙が流れた映画は

初めてかも知れぬ。もちろん山下真司的な涙ではなく、どちらかと言う

と極度の緊張から解放された安堵の涙だったかも知れません。あるいは

天文学的確率で出会った可能性を見せてくれた感謝の涙だったかも。

こいつ何言ってんのよ?!と思った方は是非劇場へ。数年前に「日本よ、

これが映画だ!」とかいう酔っ払って作ったような小っ恥ずかしい

キャッチコピーの作品がありましたが、今、しらふで言えます。

「これこそ、映画だ!」

2015年5月14日 木曜日

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