腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は実は意外と
少ないぜ!というお話を前回しましたが、では腰痛や
下肢のしびれの犯人は誰なのよ?という疑問が当然
湧きます。
ヘルニアや狭窄症は神経を圧迫する病態ですが、痛みや
しびれを感じるのもまた神経ですから、神経は関係ないの?
ハテナ?と思っちゃいますよね。これは「神経圧迫」に
原因を求めすぎるのが問題なのであって、神経が感じる
症状の原因が他にもあるんちゃう?という視点が重要
ということです。ややこしいね。(^ ^;)
そういう広い視点で見ると、原因は実に様々です。なので、
症状の原因を個別に突き止めることは確かに困難です。
ただ近年の傾向では、座位での仕事や生活が多いですから、
そこに原因を求めるのはハズレが少ないかも知れません。
肩こりや腰痛があると、その部位をさすったり揉んだり
したくなりますが、なぜそこが張るのかと言うと、意外と
「反対側」に原因があったりします。つまり身体の前面
です。腰なら腹、肩や背なら胸です。
力こぶの筋肉は上腕二頭筋と言いますが、ここに力を
入れる(=収縮)ためには反対側の三頭筋が伸びなければ
(=伸展)いけません。同様に腰も背中も首も収縮と伸展
でバランスが取れています。収縮と伸展の不均衡が痛みの
原因となっていることがあるのです。特に反らせる時に
痛みや不具合を感じる方は「前面」に痛い箇所を探して
みてください。そいつが犯人!…かも。