院長室

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腰痛肩こりの裏に

腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は実は意外と

少ないぜ!というお話を前回しましたが、では腰痛や

下肢のしびれの犯人は誰なのよ?という疑問が当然

湧きます。

 

ヘルニアや狭窄症は神経を圧迫する病態ですが、痛みや

しびれを感じるのもまた神経ですから、神経は関係ないの?

ハテナ?と思っちゃいますよね。これは「神経圧迫」に

原因を求めすぎるのが問題なのであって、神経が感じる

症状の原因が他にもあるんちゃう?という視点が重要

ということです。ややこしいね。(^ ^;)

 

そういう広い視点で見ると、原因は実に様々です。なので、

症状の原因を個別に突き止めることは確かに困難です。

ただ近年の傾向では、座位での仕事や生活が多いですから、

そこに原因を求めるのはハズレが少ないかも知れません。

 

肩こりや腰痛があると、その部位をさすったり揉んだり

したくなりますが、なぜそこが張るのかと言うと、意外と

「反対側」に原因があったりします。つまり身体の前面

です。腰なら腹、肩や背なら胸です。

 

力こぶの筋肉は上腕二頭筋と言いますが、ここに力を

入れる(=収縮)ためには反対側の三頭筋が伸びなければ

(=伸展)いけません。同様に腰も背中も首も収縮と伸展

でバランスが取れています。収縮と伸展の不均衡が痛みの

原因となっていることがあるのです。特に反らせる時に

痛みや不具合を感じる方は「前面」に痛い箇所を探して

みてください。そいつが犯人!…かも。

2016年2月4日 木曜日

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ヘルニア持ちなもんで

数年来の腰痛を主訴にお見えになる方の中には

こう言って半ば諦めている場合があります。昔、腰の

ヘルニアと診断されて、付き合っていくしかないよ、

悪化すれば手術だよ、と刷り込まれているんですね。


これは大きな誤りで、そもそも腰椎椎間板ヘルニア

の主な症状は下肢の痛みしびれです。腰痛ではありま

せん。ヘルニアが圧迫する神経は下肢の知覚や運動

を支配するからです。レントゲンしかなかった時代は、

椎間板の高さが減っているのをヘルニアになって

いるんじゃないか、と推測していたに過ぎません。


MRIが臨床導入されてから、直接的に神経圧迫の

状態を評価できるようになりましたし、またヘルニア

があっても無症状の人が多数いることも判明しました。

なので、真の腰椎椎間板ヘルニアの症例はむしろ

マイナーで、決してメジャーな疾患ではないという

ことです。


MRIが有用なのは間違いないのですが、それによって

過剰な診断治療がなされていることもまた事実。最近

では腰部脊柱管狭窄症が流行り(?)です。例えMRI

で脊柱管が狭くなっていても、その部位の神経症状と

マッチしなければヘルニア同様無症状のものと判断

すべきで、手術は治療の選択肢にならないはずです。


軽はずみな診断は患者さんを無用な思い込みに誘う

行為でもあるので厳に戒めるべきですが、とりあえずの

診断をつけないと保険診療ができないというのも一つの

側面です。そんな実態を理解すると、幾つかの可能性を

残したまま治療を進めるのが正しい方法なのかも知れま

せんね。

2016年2月1日 月曜日

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「ザ・ウォーク」

命知らずな綱渡り師の挑戦を描く、冷静に考えると

あまり必然性を感じなかったりする映画ですが、無駄に

こそ人生の価値がある!…のかも?

 

アメリカの超高層ビルの間にワイヤーを貼り、綱渡り

しちゃうぞ!というニッチな夢(違法)を持った若者が

どのように成功を収めるかを描いた、実話ベースのお話。

ストーリーはシンプルですが、映像技法がとんでもない

ので、飽きさせず緊張感たっぷりです。

 

僕は3Dで観ましたが、 手汗足汗かきまくりです。実は

高所恐怖症なので映画のチョイスからして間違っている

のですが(笑)楽しかったです。主人公に協力するキャラ

も高所恐怖症で、劇中計算問題を解くことで恐怖を和らげて

いましたが、僕も心中で「最近の映画ってすげーな、最近の

映画ってすげーな、最近の…」と繰り返していたのは秘密。

 

主演はジョセフ・ゴードン=レヴィットさん。純粋な大道

芸人を好演しています。やはり彼はうまいね。実話では

ありますが冷静に考えると必然性…(略)

 

とてもエンタテインメント性の高い作品です。ぜひ3Dで

どうぞ。ピュッと飛んできた棒を思わずサッと避けて

しまいました。「あぶなっ!」って言いそうだった。

案外恥ずかしい。(^ ^;)

 

2016年1月28日 木曜日

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雪きれい

でも雪かきはイヤ。駐車場の雪かきをせにゃならん

ので、そんなワガママは言っていられませんが、いや、

今日の雪は量こそ少ないけど凍っててきれいに除去

できず。滑りやすいのでお気をつけを。


さて、雪かきをすると身体が温まって汗をかきますが、

この発汗って、人間にとっては自然のデトックスなの

です。サウナとか岩盤浴が健康法の一つに挙げられますが、

それは汗から要らないものを排出するからなんですね。

特に有機溶剤系の物質は汗からしか排出されないという

性質があるので、寒くて運動が疎かになり汗をかかない

生活が続くと、体調が悪化する可能性があります。


人間のデトックス経路は尿、便、汗、髪の4つです。

毛髪で有害金属の検査をすることがありますが、これは

毛髪が排泄臓器という側面も持っているからです。

この4つで気をつけるべきは便と汗です。便秘はあっても

“尿秘”なんてないし、毛髪だって勝手に伸びます。しかし

便と汗はケアしないと出ないことがあり、結果として

デトックス能が低下するわけです。


便に関しては最近注目を集める腸内環境を整えること

ですし、汗に関してはやはり運動です。便秘の時に出る

脂汗はノーカウントです。(笑)寒いとなかなか運動しよう

という気にもなりませんが、実際僕も最近自転車乗って

ませんが(^ ^;)、息抜きを兼ねて15分くらい早足で散歩

するだけでもいいですから、デトックスだと思って運動を

しましょう。散歩するなら食後、しかも日光が出ている

時間帯がオススメです。

2016年1月25日 月曜日

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やっぱインフル来たね

異常な暖冬のせいで、まったくインフルエンザの流行する

気配がなかったですが、ここのところの冷え込みでやはり

感染のニュースが…。この地域でも学級閉鎖が出たようです。

センター試験期間はギリギリ流行を回避できたのかな?


さて罹患してしまったら何らかの治療が必要ですが、西洋薬

でいくか、漢方薬でいくか、はたまた栄養素で攻めるか、

まあそれぞれに理屈があるのでこれじゃなきゃいけない、

とかどちらが優れているのか、とかはまあそんなに問題

ではないです。毎年のことなので、自身にあるいは家族や

知人に効果があった治療法をチョイスするのが自然かも

知れませんね。


僕は何年もインフルエンザに罹患していないですが、もしも

罹ってしまったら麻黄湯+ビタミンC大量+オリーブ葉エキス

で勝負するかなぁ。以前母親が風邪に罹患した時に実験台

で(^ ^;)この処方を服用させて、さらにマイヤーズカクテル

点滴をしましたが、1日で良くなりました。めっちゃ不味

かったですけど。あとはBスポットもいいですね。


大勢と接する職場にいる方は、社会的理由で有無を言わさず

タミフルやリレンザを処方されることもあり、別にそれが

間違いではないですが、生物学的には治療の選択肢は多い

方がいいです。何が奏功するかは分かりませんからね。


ちなみにまだ罹患していない時の予防的手段は手洗いと

うがいと言われますが、うがいはできれば鼻うがいです。

マスクは大して効果はないので、むしろ鼻呼吸を心掛ける

ことです。そしてマフラーやストールで首周りを温めるのが

効果的。まあ最大の予防は人が集まるところに行かない

ことですが。(^ ^;)

2016年1月21日 木曜日

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