様々なダイエット法が飛び交う中、「運動」だけは誰もが
疑わない健康法として不動の地位を築いています。「最近
太ったんだけど、運動不足だからなー」とか「一念発起
してジムに通い始めました」とかよく耳にします。
医療レベルで扱う運動というのは治療や予防に繋がるもの
で、当然その方の病態によって推奨される内容は変わります。
筋力増強のためと言って高齢者に100mダッシュさせる
わけないですよね。(^ ^;)と言うことは、運動はもちろん
良いことなのですが、どんなメニューをやるべきかを決める
のが先です。合わない運動は身体を傷めるだけです。
例えばジョギングや水泳は、何となく万人向けのような
イメージがありますが、酸素需要量が増すので、鉄不足が
あって酸素利用が低下している人や、抗酸化力が低い人には
向いていません。良かれと思ってやった運動で疲弊して
しまった経験ありませんか?
でも、だからと言って運動をやめてしまうのはもったい
ないので是非、現状に合った運動を探して欲しいのです。
そのためには血液検査が欠かせません。先述の鉄不足や
抗酸化力低下などが推量できるからです。栄養状態を改善
しながら運動すれば害無く進められることでしょう。
あと運動は「心地よい」感覚がとても大事です。自身に
ノルマを課して追い込むのも一つの方法ですが、まずは
気持ちの良いレベルから始めるのがコツです。続かなけ
れば無意味ですから。デスクワークで1日中座位が続く
方は、ストレッチをするだけでも立派な運動です。