院長室

« 2月 2024 11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

Bコンプレックス

コンプレックスとは吉川と布袋…じゃなくて、「複合体」

という意味です。数あるビタミンの中でもビタミンBだけ

は「ビタミンB群」と表現され、8種類のビタミンBの

複合体です。


なぜビタミンBだけこんな扱いなのかと言うと、それぞれ

がお互いに作用し合って効果を発揮するので、単独で論じる

意味があまりないからです。B2とB6、B12と葉酸、

葉酸とB1、という具合に密接に関連し合います。でも

「口角炎にビタミンB2」とか「しびれにビタミンB12」

とかって言うじゃなーい?でも、それじゃ効果薄いんです

から〜、残念!ってめっちゃ古いしチョイスも微妙斬り!


あ、失礼。(^ ^;)もちろん単独では無意味、ってわけでは

ないんですが、生体内での動態を考えるとやはりコンプレックス

で摂る方が効率が良いのです。保険薬でもビタミンBはあり、

コンプレックスになっているものもあるのですが、最大で

4種類です。


さらにビタミンB群の問題として、国の発表している1日

所要量では治療レベルに全然満たない、が挙げられます。

例えばビタミンB1だと国の発表は1mgくらいですが、

栄養療法では治療に100mg(!)以上使用します。

実に100倍です。こんなに配合されている保険薬はあり

ませんから、配合種類からしても、量からしてもビタミン

B群は保険薬では代用しづらいわけですね。


ビタミンB群は栄養療法で最も頻用されるサプリメントですが

その理由はビタミンB群がカロリー変換に必須のビタミン

であるということです。栄養療法が必要な方は疲れや冷え、

アレルギーや不眠など、カロリー不足が絡んでることが殆ど

なので、食べたものを効率よくカロリーに変換するビタミンB群

が多用されるということです。


ビタミンB群はストレスや頭脳労働、さらには糖質過剰摂取で

消費されます。まさに現代人の生活パターンと一致しますね。

必要な方が多いのも頷けます。

2016年1月18日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ

睡眠の質

人間は人生の3分の1くらいの時間眠っているわけですが、

活動するためにはそれだけの休眠が必要ということです。

だから仕事の時間が不規則だったり、忙しかったりで睡眠

時間を十分に確保できないと、活動レベルが落ちるという

道理です。


そんな人が多いせいなのか、巷には安眠グッズや様々な

寝具が出回っています。お気に入りのぬいぐるみがないと

眠れないと言う人もいますが、それも広い意味では安眠

グッズ、なのかな?(^ ^;)


なかなか合うものを見つけるのは難しいと思いますが、

その理由の一つが「寝る時の快適度」で評価している点が

挙げられます。寝入り時というのは覚醒している状態なわけ

で、本当に睡眠の質を左右するのは意識がなくなってから

の状態です。


そうすると眠っている間が快適かどうかを知りたいところ

ですが、寝てんだから知りようがない、というジレンマに

陥りますよね。そこで重要になるキーワードは「寝返り」

です。だいたい一晩で20〜30回くらい寝返りをして

血流維持を図るそうで、これに支障があると血流不全から

様々な不調が起こり得ます。


フカフカで身体や頭を包み込むような寝具は確かに寝た時に

気持ちいいですが、身体が沈み込むため寝返りがうまく

できなくなるという問題が起きます。寝間着も同じ理屈で

寝返りを助けるものの方が良いはずです。


もちろん規則正しい生活というのが最も大事ではありますが、

睡眠の質が悪い方、寝具に困っている方は、良い寝返りを

するためにはどうすればいいか、と工夫してみると良いかも

知れません。

2016年1月14日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

新採用商品②

新春新商品の第2弾は「乳酸菌生成エキス」です。あ、今の

ところ第3弾はありません。(^ ^;)


前回口腔内環境のついて紹介しましたが、口腔のその先は

消化器官です。特に最近はメディアでも頻繁に腸内環境が

様々な疾患に関連することを指摘しています。腸内環境を

規定するものの中で最重要なのが腸内細菌です。なんせ、

2m弱の管の中に100兆を超える菌がいるんですから。


これは医療の東西問わず言われることなので、やはり間違い

はないと思うのですが、問題はまだ治療手段が乏しいと

言うことです。この分野の研究が進んだのは、たかだか

ここ10年くらいなのでしゃーないですけどね。


現状では良い腸内細菌そのものを入れる「プロバイオティクス」

良い腸内細菌の栄養を入れる「プレバイオティクス」という

方法が主軸ですが、確実とは言えません。どうも乳酸菌や

ビフィズス菌といった善玉菌は個人差が激しいようで、

万人に効くものはないようなのです。


そこで今回採用したのが既に自分の腸内にいる善玉菌を

増やす効能のある「乳酸菌生成エキス」です。これなら

合う、合わないを考える必要がありません。また、液状

なので服用しやすいと思います。ちょいと酸っぱいですが。


ちなみにこの「乳酸菌生成エキス」が配合された歯磨き粉

もあります。歯周病や口臭といった口内環境の改善が

望めます。発泡剤や研磨剤不使用なので泡立たない上に

ちょいと塩味ですが。個人的には気に入ってます。(^ ^)


そんなわけで口からお尻まで(笑)消化器系をしっかり

ケアして健康の土台作りをして頂きたいと思います。

2016年1月11日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ

新採用商品

度々、口腔内環境について取り上げていますが、少し

おさらいを。


口腔内は腸内と同様に善玉菌と悪玉菌が常在しており

勢力争いを繰り広げています。悪玉菌の勢力が優勢に

なると常に炎症が惹起された状態になり、これが

上咽頭炎の原因となり得ます。さらに腸内にその菌が

波及すれば当然腸内環境も乱れます。ですから口腔内

を衛生的に保つことは炎症の火種を減らすことになり、

コルチゾールの温存につながって疲労やアレルギーに

効果が期待できるわけですね。


ではその悪玉菌が優勢になる環境とは何かというと、

不十分な歯みがきと、口腔乾燥です。口腔乾燥に

ついては就寝中に口にテープを貼って寝ることや、

あいうべ体操で鼻呼吸優位にすることが対策になります。


今回新しく採用したのは、不十分な歯みがきを改善

させるためのツールです。それがプラークチェッカーと

ワンタフトブラシ。プラークチェッカーとはプラーク(歯垢)

を赤く染色する液体のことです。子供の頃、歯医者さんで

やりませんでした?口内が派手に赤くなるアレです。

通常の歯ブラシではプラークの除去率は良くて60%

程度だそうです。すると残ったプラーク中の菌が繁殖して

しまい、炎症の火種になります。まずは夜の歯磨きの後に

プラークチェッカーで歯を染色してみてください。結構

プラークが残っているのが分かります。


そして残っているプラークをワンタフトブラシという

円錐状の歯ブラシで取り除いていきます。この方法の

利点はプラークを眼で確認しながらブラッシングできる

ので確実性が高いという所です。この状態で口テープ

して寝れば起床時に口がスッキリしているのが体感でき

ます。歯間にフロスを使用すればさらに確実性がアップ

します。


Bスポット治療で効果がイマイチであるとか、そもそも

歯周病があるとか、腸内環境を改善したい、といった方

にお勧めしていますが、意外と歯はきれいに磨けていない

ものなので、試してみると面白いですよ。

2016年1月7日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

新年です。

年末の更新がアレだったので、年の初めはちゃんと

します。(笑)


改めまして明けましておめでとうございます。あまり

長い休みではなかったので、逆に皆さん調子を落として

いないかも知れませんね。僕も今年は旅行に行かず

のんびりしました。


今年の医療界はどうなるかねー?診療報酬改定でまた

薬価が下がるし、消費増税も控えているしでさらに

保険診療は窮屈になるでしょうな。薬価が下がるのは

薬が安くなっていいじゃん、と思われるかも知れませんが、

仕入れ値は安くなるわけではなく、消費増税でむしろ

上昇するわけで、経営的に薬を処方するメリットが

どんどんなくなるのですよ。これはクリニックだけでなく

薬局も同じ。


一時は医薬分業とか言って、薬局をたくさん作るように

仕向けて、今度は縮小させる方向ですからね。もうどう

してくれんのよ!と思っている医療関係者は大勢いるはず。

経営的なことは置いておいても、利幅が少なくなれば

薄利多売傾向になってまた無用な薬を処方する悪循環が

産まれるかも知れません。恐ろしいことよ。


ですから、少なくともウチは不要な薬は出しません。

これは以前からの方針ですが、さらに厳格にしないとイカン

なと感じております。本来の薬の役割を逸脱して使用する

傾向があるのが日本の医療の悪いところですが、やはり

薬のいらない身体作りを目指すことが基本だと改めて

思います。


そのために僕は何ができるか、何をすべきか、そんな事を

考えてたら意外と新年のお笑い番組も観ずに過ぎてしまった

というね。(^ ^;)今年は診療のやり方も少し変えようかな

と画策しています。ある程度挑戦もないと面白くないし。

昇段試験に臨む大学時代の後輩もいることだし。半ば強制

のヤツもいるけど。高石くん、清水さん頑張って。


そんなわけで、今年もどうぞ宜しくお願い致します!

2016年1月4日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ