コンプレックスとは吉川と布袋…じゃなくて、「複合体」
という意味です。数あるビタミンの中でもビタミンBだけ
は「ビタミンB群」と表現され、8種類のビタミンBの
複合体です。
なぜビタミンBだけこんな扱いなのかと言うと、それぞれ
がお互いに作用し合って効果を発揮するので、単独で論じる
意味があまりないからです。B2とB6、B12と葉酸、
葉酸とB1、という具合に密接に関連し合います。でも
「口角炎にビタミンB2」とか「しびれにビタミンB12」
とかって言うじゃなーい?でも、それじゃ効果薄いんです
から〜、残念!ってめっちゃ古いしチョイスも微妙斬り!
あ、失礼。(^ ^;)もちろん単独では無意味、ってわけでは
ないんですが、生体内での動態を考えるとやはりコンプレックス
で摂る方が効率が良いのです。保険薬でもビタミンBはあり、
コンプレックスになっているものもあるのですが、最大で
4種類です。
さらにビタミンB群の問題として、国の発表している1日
所要量では治療レベルに全然満たない、が挙げられます。
例えばビタミンB1だと国の発表は1mgくらいですが、
栄養療法では治療に100mg(!)以上使用します。
実に100倍です。こんなに配合されている保険薬はあり
ませんから、配合種類からしても、量からしてもビタミン
B群は保険薬では代用しづらいわけですね。
ビタミンB群は栄養療法で最も頻用されるサプリメントですが
その理由はビタミンB群がカロリー変換に必須のビタミン
であるということです。栄養療法が必要な方は疲れや冷え、
アレルギーや不眠など、カロリー不足が絡んでることが殆ど
なので、食べたものを効率よくカロリーに変換するビタミンB群
が多用されるということです。
ビタミンB群はストレスや頭脳労働、さらには糖質過剰摂取で
消費されます。まさに現代人の生活パターンと一致しますね。
必要な方が多いのも頷けます。