院長室

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「変態仮面2 /ズートピア」

全国の福田雄一ファンが歓喜した変態仮面続編制作の報。

ついに公開となりました。そもそも、僕も前作を友人に

教えてもらったことから福田教(?)に入信した者です

ので、続編嫌い気質ではありますがとても興奮して待って

おりました。

 

いやー、やっちゃったね。「薔薇色のブー子」レベルに

やっちゃったね。もちろん期待が高すぎたってのもある

けど、なんかそれ以前。全体的に守りなんですよ。前作は、

「えっ?!コレを映画化?!」「主人公クリソツ」

「脇役パワーすげー!」など度肝抜かれっぱなしでしたが

今回は脚本に無理がありすぎるし、演出も雑だし、何より

前作に頼りすぎ。

 

では俳優陣は素敵だったかというと、これまた物足りず。

鈴木亮平さんはカメレオンっぷりを発揮してるけど、

初参戦の柳楽優弥さん、水崎綾女さん、前作からの

ヒロイン清水富美加さんなどどうも皆楽しんでいない。

福田教信者にはありえない佐藤二朗抜きで孤軍奮闘の

ムロツヨシさんも空回り気味でさ。やはり福田作品は

脇役の「変態度」がキモですよ。「変態仙人」と

「鬼モード」には笑ったけど、前作ほどの衝撃はなく。

結局「大洗」や「明烏」などシナリオ勝負の作品の方が

面白いという結果です。「ヨシヒコ」の第3弾に期待。

 

対してディズニー最新作「ズートピア」は傑作レベル。

東海地方では吹き替えしかないので観る予定ではなかった

のですが、どうしても口直しがしたく鑑賞。結果大正解。

見逃さなくて良かった〜。映像、脚本、演出すべてが完璧。

意外とミステリー要素が強かったり、テンポも良く、

全年齢対応でも大人寄りというディズニーでは珍しい作風

です。自信の裏返しの余裕なのかね。あまりに完璧だと

逆に白けてしまう天の邪鬼な僕の性格上(笑)満点では

ないのですが、近年のディズニー映画では突出している

デキだと思います。劇中に出てくるニンジン型のボイス

レコーダーがしっかり商品化されてて笑った。ポチりそう

になったけど自制した。高いよ。

2016年5月19日 木曜日

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肩こり腰痛を治すには

あまりにも整形外科的なネタを書いていないので、

たまにはこんな話題も。(笑)

 

肩こりや腰痛といった慢性疼痛疾患はあまりにも

メジャーな割には治りにくいですよね。専門家でも

腰痛の80%以上は原因不明!と開き直っている

くらいで、実際にこれといった解決策がないので

逆に多種多様な治療が氾濫しているとも言えます。

 

つまりこれらの治療法を追い求めるよりも、なぜ

治りにくいのかを考える方が得策ということです。

身も蓋もないかも知れませんが「悪い姿勢が長時間

続くこと」がやはり最大の原因だと思います。これが

改善されないので、色々な治療法を試しても効果が

持続しないのでしょう。

 

では良い姿勢とは。これは敬礼のように胸をピンと

反らすことではありません。脱力して頭が背骨の真上

に乗った状態。あごを突き出したり、常に下を向いて

作業していれば5〜6kgもある頭を常に引っ張り上げる

必要がある訳で首や背中、腰はずっと緊張しています。

これでは注射してもマッサージしても戻ってしまいます。

 

仕事中は力を抜いて、腹に横しわができないように

イメージし、頭を首の上に乗せるよう心掛けましょう。

さらに上の歯と下の歯が常に少し隙間が空くように

してみてください。あごの緊張がゆるみます。口は

空けちゃダメよ。(笑)

 

そして散歩程度でいいので軽く運動し、風呂は必ず

湯船に耳たぶまで浸かるようにしましょう。浮力で

筋肉がゆるみます。生活習慣病が生活習慣でしか治ら

ないのと同じで、肩こり腰痛のキモは姿勢です。

 

2016年5月16日 月曜日

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傷跡を残さないためには

湿潤療法をやっていると、その目的が「傷跡を残したく

ないから」という理由の方が結構みえます。確かに

湿潤療法はそういう効果もありますが、それは副産物と

捉えた方がいいかも知れません。

 

湿潤療法の本質は「正常の創傷治癒機転を邪魔しないこと」

に尽きます。キズは適度な湿潤環境で治りやすく、消毒薬

やガーゼ被覆はそれを阻害します。それらを考慮した結果

としてキズの治りが良い方法、ということになります。

 

なので、そもそも深い傷だとか、経過中に感染を起こした

など組織損傷が重度であればやはり湿潤療法でも傷跡は

残ります。消毒やガーゼは組織損傷を招くので、比べれば

当然湿潤療法の方がきれいだとは思いますが、厳密に同じ

キズで比較することはできないので、それは経験的な見方に

なります。

 

では何か湿潤療法以外にできることはないか。それは

遮光と皮膚の代謝改善でしょう。これから日差しが強く

なりますから紫外線の影響も増大します。上皮化したばかり

の皮膚は紫外線で色素沈着を残すことがあるので、約2ヶ月

は何らかの遮光をした方がいいでしょう。

 

そして皮膚は人体の中でも新陳代謝が激しい臓器なので、

毎日多くの栄養を必要としています。それらが不足して

いれば代謝も悪くなるのは自明。皮膚の材料としての

タンパク質、加工する道具としての亜鉛や鉄、ビタミンC

やビタミンBはケガをしたからこそしっかり補給すべき

です。まあ僕くらい修行が進んで達観すると顔も尻も同じ

ようなもんなので(笑)、上皮化したら放っておくかも

知れませんけども。南無。

2016年5月12日 木曜日

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痩せるには

もちろん食事制限。以上。…では袋叩きにされる可能性

大なので(笑)、具体的なお話を。

 

当然糖質制限を主体としてタンパク切れを起こさないように

コントロールすることがメインストリームなのですが、

それよりも大事なのが「食べ方」です。糖質制限本なんか

の「肉ならどれだけ食べてもいい」とか「蒸留酒はOKです」

などの謳い文句を真に受けて過食や過飲になれば、

もちろん腸の不調を招きます。それを以て糖質制限批判

を展開するのも筋違いですが、要は「食べ物」より

先に「食べ方」を論じていないことが問題です。

 

とにかく過食はいけません。そうならないためには第1に

よく噛むことです。冗談抜きに1口20噛みくらいした

方がいいです。よく噛むことで満腹中枢は刺激されますし、

唾液がよく出て消化吸収も助けます。それこそ食事を口に

含んだら一旦箸を置いて噛むことと味わうことに専念

するくらいでもいいですね。

 

第2に夜遅くに飲食しないこと。折角食事内容に気を付け

ても、腸に休む時間を与えなければ消化吸収の妨げになり

ます。できれば19時までに夕食は終わらせたいですね。

それが無理ならいっそ抜いてもいいです。朝と昼をしっかり

時間をかけて食事をしていればそんなに苦痛ではないと

思います。食べなければいけない、という思い込みもあるかも。

 

第3に食べる順番。これはだいぶ一般にも言われるように

なりましたが、食物繊維や発酵食品から先に食べ、タンパク

質や脂質、最後に糖質、という順番が一番安全です。これにより

血糖値の乱高下が防げるので、空腹感も出づらくなります。

 

痩せたい理由は人それぞれですけど、その方法はそんなに

何種類もありません。まずは食べ方を変えることだと思い

ますし、意外とやってみると体調がよいので続けられたり

します。ちなみに運動で痩せようとするのは却って不調を

招くことが多々あるので、運動は気分転換くらいの強度

でやるのがいいでしょう。

2016年5月9日 月曜日

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血圧と血糖値

「血圧が気になる方へ○○!」「血糖値が気になる方へ××!」

なんて謳い文句でサプリや薬が売られますが、元をただせば

両方とも生活習慣が影響しているわけで、それを正すこと

なしに治療は成り立ちません。

 

まあ僕ら医療業界が「血圧は循環器科」「糖尿は内分泌内科」

と分業してしまったのが大きな過ちだとは思うのですが、

これらを何かを飲んで治すという発想が良くない。どちらも

必ず、上がるもしくは下がる原因があるわけで、その原因

検索が必須だし、それによっては治療の必要がないかも

知れないのです。あ、救急時に緊急避難的に投薬するのは

もちろんOKです。

 

血圧に関してはどうも基準が厳しいように感じます。老若男女

すべて同じ基準って乱暴だし、特に高齢者は脳の酸素需要が

高まるに連れて血圧は上昇するのが生理的だと思います。

頭痛もめまいもなく、中性脂肪も高くなければ150や160

の血圧なんて普通だと思います。これを絶対140以下!

なんてやるとむしろ脳の酸欠を招いて脳梗塞のリスクが上がり

かねません。

 

血糖値はどうか。血糖はその時点の数値よりも1日の変動幅が

体調に大きな影響を及ぼすので、情報としては乏しいです。

正常でも好調とは言えない、と言うことです。例えば血糖100

でも、30分前に180だったら、30分で80も血糖値が

下降したわけで、かなり強い低血糖症状が出ます。また特に

糖質を摂り過ぎていなくても、強いストレス下では上昇します。

 

血圧も血糖値も数値は大事ですが、「なぜその数値なのか?」

を度外視して基準値だけで投薬するのは結構危険です。4月の

保険改正では、全てではないですがまた薬の値段が下がりました。

一見良いようですが、メーカーサイドが困窮しブーメランの

ように患者の不利益として帰って来るかも知れません。ま、

そうでなくてもなるべく薬を飲まない、増やさない工夫が

何より大事です。

2016年5月5日 木曜日

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