院長室

« 2月 2024 11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

赤青黄緑茶

世紀末戦隊ゴレンジャイ!の話ではもちろんありません。

ああ、懐かしい。

 

食事指導する時、色とりどりの食材を選んで食べましょう、

たくさんの色の食材で構成しましょう、なんて言われますが

僕もそれは賛成するところです。ただそれは野菜や果物に

適応されることが多いので、アレンジしたものを紹介します。

 

赤…赤身肉

青…青魚

黄…玉子

緑…海藻、葉物野菜

茶…味噌、納豆

 

こんな感じ。そして

 

白…牛乳、砂糖、白米、うどん、食パン

 

は控えます。食べる順番は茶から赤に向かって、が良いで

しょう。赤、青、黄はタンパク質ですが、重要度が高い割に

消化に手間がかかる食材ですので、腸内環境を改善する

茶や緑を優先させるわけです。調理や味付けには

 

透明…オリーブオイルやココナッツオイルなどの脂肪

 

なんて覚えて頂くとなお良いですね。自分の食事の「色」

を意識すると、楽しく健康になれます。まさか、真っ白、

なんて人はいないですよね?

2016年6月6日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ

「神様メール/殿、利息でござる」

またしても2本立てレビュー、失礼します。なんせ今月は

必修作品(笑)が多いので時間割が大変なんですよ。

 

さて、1本目「神様メール」。ベルギーの作品ですが、

これはぶっ飛んでて面白い。全知全能の創造主である神が

性格の悪い小汚いオッサンで人類に嫌がらせばかりしてて、

それを見かねた10歳の娘が地上に降りて導こうとする、

というお話。もう設定だけで笑えますが、決してコメディ

ではなく、テーマはズバリ「生と死」です。ヘンテコな

設定は深淵なテーマをライトに見せるための舞台装置

なのかも知れません。随所に「?」な部分もありますが、

キワモノっぽく見えて実は素敵な映画です。

 

ただ公式サイトの解説は結構本編の内容とズレてて、誤解を

産むかも知れないです。邦題もおかしいし。決して「神様

から素敵なメールが届いて人生が変わった。」的な映画では

ないのでご注意を。しかし、この映画が「マッドマックス

怒りのデスロード」の興行収益を抜くベルギーのお国柄が

素敵。尊敬に値する。

 

そして我らが日本の映画、「殿、利息でござる」。貧困に

あえぐ村民が領主に銭を貸す、という大胆な発想で存亡の

危機を免れる、という実話ベースの作品です。主演の阿部

サダヲさんはじめ、瑛太さん、きたろうさん、妻夫木聡さん

皆さんとてもお上手。特に当時の生活の演出はリアリティー

があって秀逸。これを体感するだけでも価値があるというもの。

 

しかしながら、完全に宣伝方法を間違ってしまっているのが

もったいない。あたかもギャグ映画のようなCMが流れて

いましたが、ユーモラスに描いているだけでギャグはありま

せん。またCMで超重要人物を出しちゃってる最悪ぶり。

アノ人が出てくるのを知っちゃってるので、ラストのカタルシス

が台無しです。お話自体は忍耐がメインなので地味なんです。

でも「地味な苦労話です!」では観てもらえないので(笑)

苦肉の策なのかも知れませんが、若干詐欺っぽいですわ。

 

2本とも前情報がアテにならないという共通項がありますが、

幸せを感じられる作品、というのも共通しています。是非どうぞ。

2016年6月2日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

漢方薬で痩せますか?

度々こういう質問を受けます。もしくは「痩せる漢方薬を

ください。」とか。市販で「脂肪燃焼」と謳った漢方薬が

売られていたりするので無理もありません。

 

冷静に善意を込めて言うのであれば、「痩せることもあり

ます。」というのが回答です。上記の通り、脂肪が多い人は

それを燃焼させることで痩せるわけですが、燃焼している

現場は筋肉です。つまり筋肉が必要量ある人は漢方薬でも

痩せる可能性があるということです。

 

とは言っても、漢方薬も薬ですから漢方薬で痩せるのは

ドーピングに他ならず、多くは交感神経系を賦活させて

代謝回転を上げるのがそのメカニズムです。あるいは

便通や排尿を促進させているだけ、というものもあり

ます。それが必要な病態であればイコール治療になる

ので、別に問題はありませんが、ただ痩せるためだけに

交感神経を興奮させれば、不眠や動悸、発汗などの

弊害が出かねません。だって薬だもの。

 

やはり安易に投薬に頼らず、過剰なカロリー源を減らして

筋肉維持の努力をすることが確実なのですよ。そして

意外と重要なのが咀嚼です。噛む回数が少ないと早食い

になり過食になりますし、唾液が少なく消化酵素も

出ないため吸収効率が悪く満腹感が得られません。

空腹の時は敢えてジャーキーやするめ、昆布などの

糖質ではない歯ごたえのあるもの選択すると良いですね。

 

何を食べないか、何を食べるか、そしてどれだけ噛めるか、

が大事。これが本当の回答です。

2016年5月30日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ

血液検査の利用法

ウチは整形外科の中では血液検査が多い方だと思い

ます。もちろん栄養療法を採用しているからですが、

そもそもなぜそんなに血液検査を重要視するので

しょうか。

 

それはひとえに患者さんの隠れた病態を推察しやすい

から、です。一般的には血液データには「基準値」が

あって、その範囲に収まっているかどうかをチェック

します。健診や人間ドックでの判定がそうですね。

しかしながら、全ての値が基準範囲内に入っていても

不調の人はいるもんです。そうなると、「特に異常は

無いからストレスでは?」なんて方向に話が進みがち

です。

 

これを全否定するつもりはありませんが、実はその血液

データにはまだ深い意味があって、ちゃんと病態を暗示

しているとしたら、とてももったいない、どころか

誤診に結びつきかねません。例えば、症状や問診から

とても低い値が予想される項目が基準範囲内だったら、

本来はもっと低いはずなのに上昇させる要因があって、

目眩ましになっているのでは?!と考えるわけです。

 

結果が基準範囲内でも現実に不調があるならば、疑いの

目で見るべきだと言うことですね。なんか性格が悪くなり

そうですが(笑)、だからこそわかることもあり、それに

よって初めて治療の選択肢が提案できる、ということも

あるのです。気分は古畑任三郎です。

 

具体的には、脱水があると血液が濃縮されて検査結果が

上昇してしまう項目があったりします。ゆえに、これから

の季節は血液検査の読み方に注意が必要なんですねぇ。

血液検査だけでは分からないことももちろんありますが、

検査結果の読み方次第では意外な事実が発見できます。

これは栄養療法の実践に関係なく、現代医療のスタンダード

になるべきではないかな、と思っています。

 

2016年5月26日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

脱水、熱中症

急に暑くなり、またこの時期に運動会がある学校も

増えていますので、少し前倒し的にこの話題を。

 

毎年のように熱中症で搬送されるニュースが流れ

ますが、小児や高齢者などもともと脱水になりやすい

例では生命の危険もある怖い病態です。できれば

予防をしっかりしたいところです。

 

当然水分補給が大事ではあるのですが、汗からは

ミネラルも大量に失われるので、同時に補給しな

ければいけません。ミネラルウォーターや麦茶が

オススメです。間違っても糖質過剰なスポーツ

ドリンクを飲まないこと。怪しいと思ったら商品

裏面の成分表示をチェックしましょう。

 

食事でも天然塩や海藻類を多めに摂っておきたい

ですね。高血圧傾向の方は塩分を恐れていますが、

未精製の天然塩ならば安全です。塩分不足の方が

却って危険ですので、しっかり補給してください。

 

では、どんな時に脱水や熱中症を疑えばいいのか。

実際には自覚症状がないまま進行してしまう例が

あるので難しいのですが、日頃感じないような口の

渇きを目安にしてみてください。めまいや動悸

も特徴的ですが、それらの症状が出てしまうと結構

しんどいので、口渇レベルで対処しておいた方が

安全です。

 

さらに、体の中に水分を保持する働きがあるのが

タンパク質ですから、暑い時期こそ肉や魚を食べま

しょう!豚しゃぶ+わかめサラダを岩塩とレモンで

味付け!召し上がれ!

2016年5月23日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ