院長室

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健康教室はじめます。

当院では、日々の診療で、なるべく薬に依存しないよう

食事や運動などの生活習慣に根ざした治療に重きを置いて

いるのは、ご存知の通り。結構しつこく話すので、ああアイツ

また始まったよ、と思われているようないないような。(^ ^;)

 

まあでも混んでいる時は悠長に話せないし、患者さん側も

家に帰ってから「ええと、何だったっけ?」となることも

あるみたいです。そこで、普段の診療で話しきれない部分や

治療の核となる考え方などを、改めてお伝えする企画を

立ち上げます。

 

その名も「ひのクリニック 健康教室」!ええ、そのまんま

です。(笑)診療時間外、15時から約1時間、毎月1回の

ペースで行う予定です。場所はクリニック内、セミナー形式で

行います。毎回テーマを決めて、それについての標準治療から

予防的治療まで掘り下げてお話しします。もちろん僕の知る

範囲内かつお勧めできるものが中心になりますけどね。

以下に参加方法と注意事項を列記します。

 

<参加方法>

・参加は事前申し込み制です。受付か会計窓口のみで承ります。

・当院未受診の方の参加も可能です。定員10名様です。

・参加費は1名様1500円で、申し込み時に先払いとなります。

<注意事項>

・電話での予約、受け付けは致しません。

・1週間前までのキャンセルは返金しますが、それ以降はできません。

・中学生以下の参加、同伴はご遠慮願います。

・録音、録画はご遠慮頂きます。メモは是非ご持参ください。

 

こんな感じです。院内掲示でもアナウンスしておりますので、

そちらもご参考にしてください。当院未受診の方の参加も可では

ありますが、来院しなければ申し込みできない仕組みなので、

あまり間口は広く考えていません。基本的には当院の患者さん

向けです。それもあってお値段は安く設定しています。ただ、

お知り合いの方と合わせて2人分申し込み、はOKです。

 

さて、記念すべき第1回目は9月23日(金)です。だいたい

第4週の金曜日にやるつもりです。変動はあるかも知れませんが。

1回目のテーマは「肩こり」。今日から申し込み受付を開始して

おります。年内は「糖質制限」と「肌荒れ」についても取り上げる

予定です。乞うご期待!

2016年8月18日 木曜日

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頭痛は足から?

梅雨や台風など、気圧変動が激しい時期の頭痛は漢方で

言う「水毒」が原因の場合が多いという話はこれまで

何度かしていますが、ではそれ以外の時期の原因は?と

いうお話。

 

やはり考慮しなければいけないのは姿勢です。現代人は

PCやスマホなど必要以上に下方を向く時間が長い傾向

があります。5kg以上もある頭部を引き上げる力が頚部に

かかる訳ですから、頚の後ろは当然パンパンになります。

また、眼球運動や光の絞りなどの調節にも筋肉が関与して

ますから、眼に入る刺激によって眼の筋肉もパンパンに

なります。

 

筋肉がパンパンという状態は、要はずっと力こぶを入れ

続けていることなので、太くなった筋肉に押されて血管が

圧迫され、血流が悪化します。すると筋肉は酸欠状態に

なりますから、痛みやしびれが出てくる、という理屈です。

 

とまあ、理屈は分かるけど、じゃあ良い姿勢って何なのさ、

ってことですよね。力が入り続けて硬くなった筋肉をほぐす

ことももちろん治療法になりますが、同じ習慣が続いていれば

それは対症療法にしかなりません。姿勢を良くしようとしても

すぐ戻っちゃうし…

 

ここで気にして欲しいのは「頭を支えるもの」です。頭は

頚に乗っています。頚は背骨に乗っていて、背骨は腰に

乗っています。そして、腰は足で支えられています。最終的に

注意すべきは足なのです。さらに言えば足のゆびです。

良い姿勢というのは、決して胸を張って「気をつけ!」の

状態を作ることではなく、足から身体を支えている状態

なのです。するとむしろ身体の力は抜けます。力が抜ければ

筋肉の過緊張も減り、血流も阻害されません。

 

なかなか難しく感じるかも知れませんが、まずは座っている

時でも足で支えていることを意識すると良いですよ。

2016年8月11日 木曜日

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ビタミンチャージ!

実際に優先して欲しいのはミネラルチャージ!ですが、

ビタミンも熱中症の時期には特に不足します。しっかり

補給すべき事に間違いはありません。

 

ただやはり市販のドリンク剤などは糖質が多く、チャージ

しているのは砂糖だけ、なんて商品が結構あります。砂糖

を摂って血糖値が上がれば一時的に元気にはなるので、

効いてるように感じますが、その後にやって来る低血糖

でだるくなったり、眠くなったり、冷や汗が出たり。

結局また砂糖をチャージしたくなり…という悪循環に

はまります。まあドーピングみたいなもんです。(笑)

 

栄養素は食材から摂取するのが前提ではありますが、どうせ

ドーピングするなら身体に危険のないものにしたい所

です。そこでオススメしているのが「ビタミックス」と

いうサプリメント。ペットボトル飲料1本分くらいの

コストでビタミンB、C、A、ついでに食物繊維も摂れる

スグレモノです。水溶性の粉末なので、水に溶いたり

炭酸で割ったりとジュースにして飲みます。もちろん糖質

は入っていません。レモン味で子供もゴクゴク飲めます。

僕は無調整の豆乳で割って飲んだりしてます。ウマイよ。

 

1箱30袋入り、4100円。お試し6回分、900円。

でご用意しています。是非お試しください。

2016年8月8日 月曜日

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「シン・ゴジラ」

庵野、やりやがった。(敬称略)2年前のギャレス・エドワーズ

版はゴジラの怪獣映画的側面を突き詰めていて、賛否はありました

が僕は大好きでした。そして今作、エヴァンゲリオンの庵野秀明

さんが総監督を務める日本発のゴジラ最新作は、ゴジラの社会的

側面を強烈に押し出した傑作となりました。

 

まあゴジラはファン層が幅広いので、やはり今作も賛否があると

思いますが、子供向けでないポリティカルな作品に仕上がって

いる点で、初代作品へのオマージュが強い作風であることが

特徴です。「ゴジラvs〜」シリーズを期待して行ってはイケマセン。

 

特にゴジラを無慈悲な破壊者として描いている部分やそれに

直面する市民の描き方から、明らかに東日本大震災を意識して

いて、さらにはそれに対応した政府や官僚達への痛烈な批判

にもなっています。はっきり言って、これがメインです。

だからこそ、今作は日本人の心に刺さりますし、庵野監督が

敢えてゴジラに手を出した理由にもなっているのかと思います。

 

社会映画色が強いですが、怪獣映画としても十分見所は多く、

ゴジラが本領発揮するシーンには口ポッカーンになること

請け合い。(笑)ゴジラそのものの造形も登場から最後まで、

驚かされ続けます。そして随所にエヴァを意識させる演出があったり、

古き良き東宝映画的演出があったりと、庵野監督にしては観衆

寄りのサービスが目立ちます。でもこれも社会的要素に偏りがちな

内容のバランサーになっていて、とても賢いと感じました。

 

宣伝方法も秘密保持が徹底していて、昨今目立つCMでの重大

ネタバレ事案にならなくて本当に良かった。俳優陣もチョイキャラ

まで有名俳優が起用されているので、それを探すマニアックな楽しみ

にも対応してくれます。ひとつ難点を挙げれば、石原さとみさん役

のキャラですかね。ルーです。大柴です。いや、それを演じきってる

彼女は素晴らしいんですが。(^ ^;)

 

いや、派手で軽くて観終わった後マッハで忘れる感動を押し売り

するSF超大作的ハリウッド映画の対極に位置する、あらゆる

意味で純和風な力作です。

2016年8月4日 木曜日

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大は小を兼ねない

久々に漢方薬の話題。漢方薬の名称は当然ながら漢字ばかり

で、患者さんも我々もその気にならなければなかなか覚え

られません。でも、テキトーに命名されるわけもなく、必ず

名称には意味があります。

 

保険で使用できる漢方薬は現在140種あまりありますが、

それぞれが開発、成立した年代がバラバラなので残念ながら

命名法に一定の法則はありません。でも、その時代に採用

されていた漢方理論や開発過程を知ると意外と面白い事実が

あったりします。

 

面白い(?)のが「大と小」。花粉症の時期によく使用される

小青竜湯という漢方薬がありますが、対して大青竜湯という

名の薬もあります。また、小柴胡湯という漢方薬に対しても

大柴胡湯があり、小建中湯に対して大建中湯があります。現代

の感覚からすると「大」の方がよく効きそうなイメージを持ち

そうですが、これが全く違います。

 

漢方で言う「大小」は「効力」ではなく「影響の強さ」を

示します。「揺らす強さ」と置き換えてもいいかも知れません。

じゃあやっぱり「大」の方が効きそうじゃん!と思いがちですが

大きく揺らす分、副作用も出やすいと言えます。構成する生薬

を見てみても、「小」を冠する薬の方が副作用対策の生薬が

配置されていたりして、全体的にバランスの良い布陣になって

いたりします。

 

大建中湯は開腹術後の腸運動回復に頻用されているので、何と

なく優しい薬で、あまり「大きく揺する」薬という認識は

ないかも知れませんが、構成生薬は温める作用のものばかり

なので、仮にほてりのある人に使用したら悪化します。

 

「大、小」を単純に「強、弱」あるいは「虚、実」と思って

しまうと意外と外れたりしますので、やはり構成生薬を

知って運用するのが間違いないと思います。

 

それはさておき、“小”池さんは都政を、国政をどう揺らして

くれますかね?

2016年8月1日 月曜日

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