堀田先生の書籍の影響か、慢性上咽頭炎の認知とそれに対する
Bスポット療法(今はEATと言いますが)の拡がりを感じます。
ウチもこれまで細々とやっていましたが、受診される方も増え
てきた印象です。
Bスポット療法の詳細は書籍やホームページで確認してもらいたい
ですが、鼻の奥や喉の奥に綿棒を入れるので結構苦しいし、
炎症がひどい場合ほど痛いです。今後、苦痛の少ない方法が考案
されるといいですが、現状は代替法はないんです。ごめんなさい。
痛めつけたくてやってるわけじゃないからね。(^ ^;)
さて、Bスポット療法が奏功して後鼻漏や頭痛が改善すれば大変
喜ばしいのですが、治療を減らしたり中断すると症状が戻って
しまう場合もあります。こういう時、Bスポット療法は対症療法
にしかなっていないわけで、根治に繋がるようなアプローチが
必要になります。
その対策の一つが口呼吸の治療です。口呼吸の習慣がある方は
口腔内が常に乾燥しているので炎症が起きやすく治りにくいです。
そもそも鼻づまりが続いている人はそれだけで口呼吸になります。
なるべく話さない…わけにもいかないので、まず注意すべきが
睡眠中の状態です。朝起きた時に喉が痛かったり、貼り付いた
ような感じがする場合は恐らく睡眠中口呼吸になっているでしょう。
これを確認する方法が「口テープ」です。睡眠前に口を閉じる
ように縦にテープを貼るだけです。もしこれが起床時に外れて
いたら口呼吸の証拠になります。テープは何でもいいです。
そして外れていてもテープを毎日すると外れなくなります。診断
にも治療にもなってかつ安価!こいつはやらない手はない
ですぜ、ダンナ。
あと、口周囲や舌の筋力低下は低位舌を招き、これが口呼吸の
原因になったりもしますので、筋トレ=あいうべ体操も効果的
です。このサイトが詳しいです。これも簡単かつ安価なので、
やらない手は(略)
これから乾燥して冷えてきますので、感染症対策のためにも
是非習慣的にやって頂きたいです。