物理的に時間がなくて眠れない、のではなく布団に入っても
寝付けない、せっかく寝たのにすぐに目が覚める、という
場合に不眠症と言われます。
眠れないと疲れも取れず、次の朝がだるい、気力食欲も落ちる
という負の連鎖に陥りがちです。すると日中はドリンク剤
などで元気を付け、入眠前に睡眠薬を服用して…となって
しまいます。どちらも急場しのぎのツールなので、長期連用
は危険ですが、原因がうやむやになったままだと結局漫然
と続けることになります。そして薬が増え…あとは推して
知るべし。
不眠で困っている方はとても真面目な性格であることが多い
印象です。「明日起きられず仕事に支障が出たらどうしよう」
「今日の自分の発言で傷つけたのではないか」などなど、
責任感が強く、自己否定的な思考に陥る傾向があります。
決して悪いことではないし、むしろ頼りになる貴重な戦力で
あることが多いのですが、結局緊張がほどけずに体調を崩す
パターンです。
良い意味で手抜きしないさい、とか誰かを巻き込んで相談
しなさい、とかのアドバイスはありますが、そもそもそういう
ことができらた苦労はないわけで(^ ^;)、損な性格でも
ありますね。そういう場合は強制的に気をゆるめる方法を
いくつも知っておくことが重要になります。
一つは温冷浴。温かい浴槽と冷たいシャワーを交互に数回。
一つは深呼吸。まず完全に息を吐ききって反動で吸い込みます。
これらは自律神経調整の簡便かつ効果的な手法です。そして
最後に、眠れない時は「自分の時間ができてラッキー!」と
思うこと。眠れなければいっそ好きなことをやっちゃいま
しょう。それが緊張をゆるめることにも繋がります。