院長室

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湿潤療法のキモ

5月に運動会を実施する学校も増えてきたようですが、

暑くなって薄着になりますのでその分、子供も大人も

ケガが増えますよね。

 

ウチでも古くから夏井先生が考案された湿潤療法を

実施していますが、どんな被覆材を使用するか迷う

場面があります。次々新しい被覆材が開発されるのは

喜ばしいですが、新しいものが必ずしも適している

わけではないので、まずキズを見極めることが大事です。

 

とにかく湿潤療法のキモは「創傷治癒機転の邪魔を

しないこと」です。消毒薬やガーゼは邪魔なので使用

しないのであって理由もなく嫌っているわけではあり

ません。被覆材もそれぞれの長短所がありますから、

何を使うと創傷治癒のマイナスにならないか、あるいは

プラスになるのか、が選ぶコツです。

 

キズパワーパッドは湿潤療法のツールとして有名ですが

これはハイドロコロイドという素材で、浸出液の吸収力

はあまりありません。ヤケドはジュクジュクの多いキズ

の場合では、過湿潤環境にしてしまう恐れもあるので、

使わない方が良いでしょう。ジュクジュクの少ない

擦りむきキズには適しています。

 

一般には受傷当初は浸出液が多いので、ある程度吸収

しつつキズを乾燥させない素材が好まれます。すると

やはりプラスモイストが最も使用頻度が高くなります。

ヤケドの場合はさらに吸収力の高いズイコウパッド

が使いやすいです。市販もされているので、家庭に

備えておくとイイですね。(^ ^)

 

って、全部夏井先生のサイトに載ってんだけどさ。(笑)

2018年6月7日 木曜日

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