院長室

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植物性 or 動物性

糖質制限を進めるに当たって重要なのがタンパク質摂取

ですが、タンパク質には動物性と植物性があり何となく

植物性の方が体に優しい、という認識あるようです。

 

具体的には肉や魚よりも大豆の方が健康的、という論です。

タンパク質だけを見ればこれは誤解で、植物性と動物性に

差はありません。でも違うんです。

 

タンパク質はそのままの形態では吸収されず、必ず分解

されてアミノ酸レベルまで小さくなることが必要です。

アミノ酸はタンパク質の最小単位で、これに動物性も

植物性もありません。なので差はないのですが、アミノ酸

の種類の配合量には差があるのです。

 

我々の身体は幾多ものタンパク質で構成されていますが、

このタンパク質は20種類のアミノ酸を色々と組合せて

合成されます。そして20種のうち9種は合成能力がない

ので絶対に食事から摂らなくてはいけません。

 

この9種類の配合割合が植物性と動物性の差になります。

ヒトは動物なので、やはり動物性タンパクの方がアミノ酸

の組成は近いです。そういう理由から、タンパク質摂取

の際に植物性よりも動物性を勧めるんですねぇ。

 

ただ、そう考えれば植物性タンパクであっても足りない

アミノ酸を補うことができればOKですよね。具体的には

メチオニンというアミノ酸が植物性タンパクには少ない

ので何らかの手段でメチオニンを追加できれば肉が

苦手な人でも大丈夫なわけです。タンパク質はアミノ酸

の視点が大事です。

2018年5月24日 木曜日

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