仕事の休憩時、朝の目覚めに、やる気を出す時に、と
様々なシーンでコーヒーは好まれています。僕もほぼ毎日
飲んでいますが、さて、栄養療法的にはどうなのでしょう?
コーヒーで問題になるのはやはりカフェインです。カフェイン
は交感神経興奮作用がある歴とした薬剤なので、過飲は
当然副作用があります。コーヒーを飲み過ぎて悪心が出た
経験はないでしょうか?コーヒーはあくまで食品なので
上限はなく「規制のない薬剤」という見方もできます。
では少量なら問題は無いかというと、実はそうでもない
のです。それはコーヒーを飲むタイミングと動機に現れます。
例えば、寝起きにコーヒーを飲まないと動けない、とか
コーヒーを飲まないと集中できない、といった場合です。
これはカフェインの力を借りて交感神経を刺激しなければ
いけない状態、ということで立派な副腎疲労の一所見です。
起床直前にはコルチゾールというホルモンがドッと分泌
されて血圧と血糖値を上昇させるので速やかに覚醒する、
のが普通です。副腎疲労でコルチゾールの分泌が弱まると
これらが上手く行かず、寝起きが不調になり、結果として
カフェインの力に頼らざるを得なくなるのです。ついでに
糖も欲しくなります。甘いカフェラテでお目覚め、なんて
のはおしゃれでも何でもないんですねぇ。(^ ^;)
またカフェインには中毒性もあるので、副腎疲労の方が
コーヒーに頼っているとどんどん過量になり、さらに不調
を招く…なんて可能性もあります。コーヒーを飲んで
「ホッとする」のなら問題はないと思いますが、飲まないと
やってられない、とか最近飲む量が増えている、という場合
は注意が必要です。