院長室

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キラーワードにご用心

なんか穏やかなじゃない単語ですが、キラーワードとは

決め手となる単語、という意味合いで使います。

 

例えば「ダイエット」という単語は本来は「食事」という

意味ですが、今は「痩せる」という意味で使用されることが

ほとんどですね。そしてそれを逆手にとって売りたい商品

に「ダイエット効果」と謳えば売り上げが伸びる、あるいは

眼を向けてもらえる。こういう意図を含むと途端に

キラーワードとなるんです。

 

そりゃ使ってもらわなければ始まらないし、どうやって

注意を引くかはとても重要なんですが、あまりに安直に

使用されていると思いますし、また消費者側もガードが

甘いとも感じます。特に癌やアトピーなどに困っている方

は藁にもすがる思いで手を出すことがままありますが、

べらぼうな価格だったりもします。

 

現代医学の限界が難治性疾患を産んでいる、とも言えます

がそこにつけ込む商法があるのも事実で、効果だけを

謳った商品や、体験談だけ豪華な(^ ^;)物にはもし購入

するとしても少し立ち止まって考えてからにしてもらいたい

と思います。もちろん買う前にウチに相談してくれても

いいです。

 

僕もサプリメントを扱うので、既にアヤシイ奴と思われて

いるかも知れませんが(笑)、どういう理由でそれを使うか

が一番大事ですし、その理由が客観的であるほど信頼性が

増すわけです。売る方も買う方も少しばかり冷静さが必要

ですね。

2018年4月16日 月曜日

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薬の飲み合わせ

当院は漢方薬を処方するため、初診時にお薬手帳などで服用しているお薬

を確認しています。

飲み合わせによっては、薬の効果が減ってしまったり身体に悪影響を与え

てしまうことがあるからです。

 

はり治療においても、このような事が起こり得ます。

飲み合わせではありませんが、さまざまな治療法や健康法との併用です。

はり治療では、五臓六腑の働きや陰陽のバランスに問題があるため、ある

症状が出ていると考えます。

そのため、このような考え方を持たない治療法・健康法と組み合わせると

飲み合わせと同じような事が起こってしまいます。

 

例えば、栄養ドリンクは陽の要素が強い飲み物です。

陽>陰という状態の方にはり治療を行い、バランスを調えたとしても健康の

ために栄養ドリンクを飲んでいると、陽の要素を体内に取り込むため、また

陽>陰の状態になってしまいます。

 

治療効果を上げるため、薬の飲み合わせだけでなく、治療法や健康法の組み

合わせについても考えてみましょう。

疑問があれば、ご相談ください。

 

今週の予約状況です。

4/16(月) 4/17(火) 4/19(木) 4/20(金) 4/21(土)
午前 ×
午後

〇…空きあり △…一部空きあり ×…空きなし

2018年4月15日 日曜日

カテゴリー はりの部屋

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花粉症の対症療法

今年の花粉症は黄砂やPM2.5の影響が重なったせいも

あり、皆さん例年になく苦しんでいる様子です。仕事で

集中力が出ないどころか睡眠もままならない、なんて声も

聞こえます。

 

こういうオンシーズン、かつ重度の場合はもちろん対症

療法が必要です。抗アレルギー剤の使用に何の異論もない

ですが、対症療法の薬剤は西洋、東洋問わず切れ味が

良い反面副作用もあります。このメリットとデメリット

を十分理解して服用しなければなりません。

 

その最たるものがステロイドですが、かと言って漢方薬

なら安全、というわけでもありません。漢方薬で使用

される頻度が高いものを挙げてみると、

 

・小青竜湯

・麻黄附子細辛湯

・麻黄湯

・越婢加朮湯

・麻杏甘石湯

 

などがありますが、上記には全て「麻黄」が配合されて

います。麻黄が過量になると悪心や食欲低下などを起こす

ことがあります。上記漢方薬もそれぞれ少しずつ使い

どころが違うので、症状に合わせて変えたり抗アレルギー

剤と併用したりして対処します。

 

市販品ではスプレー剤も効果があるようですが、どうせ

なら鼻うがいもやっちゃいましょう。外出前など症状が

出る前に、鼻の穴や眼の周りにワセリンを塗布しておく

のも良いかも知れません。これは副作用が無いのでお子さん

にも安心な方法です。眉間を軽く圧迫したり、鼻の横を

押すと鼻づまりが軽くなることもあります。

 

天気予報ではまだまだ花粉が飛ぶようですので、何とか

色々と手段を組みあわせて、このシーズンを乗り切り

ましょう!

2018年4月12日 木曜日

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運動するなら

徐々に暖かくなって、そろそろ運動でもしようかしら、

と考えている方もいると思います。とても良いと思い

ますが、目的によって強度は変えなければいけません。

 

例えば冬のツケ(?)の体重増加を運動で取り戻そう

とするのは無理があります。運動後の空腹で却って

過食になって体重さらに増える、なんてことにもなり

かねないのでご注意を。(^ ^;)また、副腎疲労気味

の場合もいたずらにエネルギーを消費するとグッタリ

するだけ、ってことも多々あります。

 

運動は基本的にはストレス解消程度の強度が良いで

しょう。そして強度を上げる場合にはそれに見合った

エネルギー産生手段を併用すべきです。具体的には

エネルギー源を中鎖脂肪酸にして、タンパク質も

しっかり補給することです。

 

花粉症のため外では運動できんわ!とか高齢で外出も

怖い、という場合は屋内でもできる運動があります。

スロートレーニングと言って、呼吸負荷なしに大きな

筋肉に刺激を入れる方法です。やってみると意外に

大変ですよ。

 

それも厳しい場合はつま先立ち運動がオススメです。

歯みがきの時、テレビのCMの時、と生活習慣の中に

落とし込むのがコツです。つま先立ちの時にお尻を

キュッと締めるとさらに効果的です。(^ ^)

2018年4月9日 月曜日

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唾液を出そう

健康教室や診察の中でもしばしば触れていますが、

口腔内環境の悪化が全身の炎症の引き金になることが

あります。腸内環境の話題が真っ盛りの昨今ですが、

腸の入り口は口腔です。その口腔に着目するすること

が腸内環境の改善に繋がります。

 

で、口腔内環境を正常に保つために重要なのが唾液

です。唾液が出ることにより口腔内は洗浄殺菌され、

また歯のエナメル質が作られ食物は分解されます。

唾液が出づらい人はこれらがうまく行きませんので

口腔内環境が荒れるどころか、栄養状態も悪化する

ことになります。

 

唾液が出づらい人の原因は、過敏緊張状態になって

いることと、口呼吸になっていることです。仕事の

プレゼンや学校の発表会など緊張する場面では口が

乾きますよね。ストレスがあって緊張状態が続けば

持続して口は乾燥しますし、低血糖症でも過敏状態を

招くので口が渇きます。

 

また鼻のトラブルがあったり、口周囲や舌の筋力低下

によって口呼吸になっていても乾燥します。いつも

口が半開きになっているようなら、もうそれだけで

アウトです。(^ ^;)

 

ならば唾液を増やすためにどうすべきか。まずは

しっかり噛んで食事すること。これが一番大事です。

そのためにある程度の硬さのものや、敢えて大きめに

カットした野菜などを食べると良いでしょう。そして

あいうべ体操も唾液腺を刺激するので効果的です。

やはりこういった地味な工夫にこそ本来の力を取り戻す

効能があるのです。

2018年4月5日 木曜日

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