健康教室や診察の中でもしばしば触れていますが、
口腔内環境の悪化が全身の炎症の引き金になることが
あります。腸内環境の話題が真っ盛りの昨今ですが、
腸の入り口は口腔です。その口腔に着目するすること
が腸内環境の改善に繋がります。
で、口腔内環境を正常に保つために重要なのが唾液
です。唾液が出ることにより口腔内は洗浄殺菌され、
また歯のエナメル質が作られ食物は分解されます。
唾液が出づらい人はこれらがうまく行きませんので
口腔内環境が荒れるどころか、栄養状態も悪化する
ことになります。
唾液が出づらい人の原因は、過敏緊張状態になって
いることと、口呼吸になっていることです。仕事の
プレゼンや学校の発表会など緊張する場面では口が
乾きますよね。ストレスがあって緊張状態が続けば
持続して口は乾燥しますし、低血糖症でも過敏状態を
招くので口が渇きます。
また鼻のトラブルがあったり、口周囲や舌の筋力低下
によって口呼吸になっていても乾燥します。いつも
口が半開きになっているようなら、もうそれだけで
アウトです。(^ ^;)
ならば唾液を増やすためにどうすべきか。まずは
しっかり噛んで食事すること。これが一番大事です。
そのためにある程度の硬さのものや、敢えて大きめに
カットした野菜などを食べると良いでしょう。そして
あいうべ体操も唾液腺を刺激するので効果的です。
やはりこういった地味な工夫にこそ本来の力を取り戻す
効能があるのです。