院長室

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「ステキな金縛り」

今度こそちゃんとレビューを。(^ ^)

もう相変わらずの三谷節で大いに笑えます。大いに笑って

最後にホロリ、という王道中の王道コメディですが、

前作「ザ・マジックアワー」が傑作すぎたせいもあり、

今作はやや小さくまとまった感がありました。コメディパート

担当が阿部寛と生瀬勝久というのも、なんか「TRICK」を彷彿

させて、ノリが安っぽくなってしまっています。まあ笑ったけどね。

 

ほとんど出ずっぱりの深津絵里と西田敏行はほぼ完璧です。

わざとらしい深津さんの演技もファンタジーな設定を助けるための

ものでしょうし、西田さんはもう何やらせても期待の一つ上を

行くキングっぷり。お見それしました。深津さんに恋する人が

続出でしょうな。え?!僕?!…はい、トリコです。(笑)

相変わらず脇役も豪華で、「え!この人、こんだけ?!」みたい

なのが連発します。(笑)エンドロールにしか出ない人もいたりして

笑えます。

 

映画公開に併せていきなりスピンオフドラマみたいなのをやっちゃう

あたり、これまた三谷さんの瞬発力および回転力のなせる技で、

これを見て劇場に行く人も多いでしょうな。え?!僕?!…うん、見た。

決してCMの言うような三谷作品最高傑作ではないですが(笑)、

楽しめることは間違いないです。三谷さんの新作お芝居も観に行きたいな。

2011年11月10日 木曜日

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「ステキな金縛り」…

…と見せかけて、「ミッション:8ミニッツ」です!

これはキタ。文句なしで今年これまで観た映画の中でNo.1です!

もう観終わった後、自然とスタンディングオベーションでしたよ。(脚色デス。)

いつもならちょっとストーリーに触れるところですが、先入観なく

観ていただきたいので、あえて無しで。極力他のレビューなんかも

見ないで観た方が、醍醐味を味わえますぜ。

 

この映画の監督、ダンカン・ジョーンズ氏は今作がデビュー2作目で、

前作「月に囚われた男」では、そりゃあもうセンスフルな演出と

ちょっとしたSF設定の中に詰まった人情劇とで、相当満足させて

くれました。今作を知った時には小躍りして喜んだもんです。(脚色してマス。)

SF設定の中に人情劇を盛り込む手法は、まんま今作にも踏襲されており、

二番煎じと批判する向きもありますが、これがこの監督の味なんだと

思います。こんな完成度なら、何番煎じでも観ます。(^ ^)

 

ジェイク・ギレンホール、ミッシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガら

俳優陣も上手で、特にヴェラさんにはやられましたなあ。

そもそもジェイクさんがダンカン監督と仕事がしたくて、今回の監督に

推したんだとか。

いつもながら、邦題にはやや難がありますが、決して期待を裏切らない

作品です。是非どうぞ!

あ、「ステキな〜」も観たので、それはまた後日。

2011年11月3日 木曜日

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「スマグラー」

BUMP OF CHICKENが主題歌を歌うから「新・のび太と鉄人兵団」

を観に行ったり、大泉洋が好きだから「探偵はBARにいる」を観に

行ったり、ドニー・イェン見たさに「レジェンド・オブ・フィスト」

にぶっこむ、そんな動機で映画を選ぶことがしばしばある僕が、今度は

石井克人が監督、というだけで「スマグラー」を観に行きました。

 

石井克人氏は去年「RED LINE」というアニメ映画の原作者として

僕のハートをえぐった人で、「キル・ビル」のアニメパートを作成

したり、各種CMのクリエーターとして有名なお人。

今回の「スマグラー」はコミック原作で、ひょんなことから曰くつきの

あぶないブツを運ぶ運送屋(=スマグラー)の仲間になってしまった

冴えない主人公のお話です。

 

コミック原作の実写映画化は失敗することが多く(ドラゴンボールは

やっちゃったよね。派手に。実は北斗の拳も実写化されてます。

もちろんやっちゃてマス。^ ^;)、コミック人気の波に乗りなんとか

収入を得る、に止まることが多いもんです。

そもそも人気が定かでない「スマグラー」を実写映画化するという

ことは、何か石井監督の琴線に触れるものがあったんでしょう。

 

で、映画ですが、さすが石井克人!暗いお話でエグくてグロい場面が

結構あるんですけど、わざとファンタジックにすることでうまく中和して

ます。演出うまいわ。ツッコミどころも多々ありますが、余裕でぶっち

ぎってます。(笑)

俳優陣も主演の妻夫木聡をはじめ、永瀬正敏、満島ひかり、高嶋政宏、

みなさんハマってました。特に高嶋さんは「探偵はBARにいる」で新境地(?)

を拓いた高嶋政伸氏のさらにナナメ上を行く拓きっぷり。(^皿^)

兄チャンやりすぎ。あと永瀬さんは若干キム兄入ってた。(笑)

万人受けはしないでしょうけど、センスフルで飽きさせない一品でした。

映画を観て、原作コミックを買う人が結構いるかも。

2011年10月27日 木曜日

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「スリーデイズ」

ラッセル・クロウ主演のサスペンス映画です。冤罪で投獄

された妻を脱獄させるというオモシロゲなストーリーで、

ワクワクして観に行きました。実際かなりスリリングで、

ちょい長めの尺も気になりません。

ラッセル・クロウの存在感がありすぎて、とても平凡な男には

見えないところが玉に瑕ですが(笑)、総じてオススメできる

作品です。

 

ただこれは2008年のフランス映画「すべて彼女のために」の

リメイクでありまして、安易なリメイクを良しとしない僕にとって

は減点部分。知らない作品と出会う機会が増えるという意味では

リメイクも悪くはありませんが、つい最近の作品を再度撮る、という

無神経さが嫌なんですよね。無計画に続編を作る精神と同じで、出がらし

を絞りきるみたいなセコさが伺えます。(^ ^;)

 

ただこの作品に関しては、面白い発見がありました。オリジナルに

かなり忠実に作成されているにも関わらず、今作の方が30分以上も

長いんですよ。つまり脚本の付け足し、ディテールの掘り下げが

行われているんです。こういうことが行われると言うことは、きっと

オリジナルに惚れ込んだんだと思います。

 

商業目的のリメイクや、オリジナルを無視するかのようなリメイクは

批判されて当然ですが、こういう愛のあるリメイクは許せますね。

ラッセル・クロウである必要はなかったと思いますが。(←しつこい ^ ^;)

 

 

2011年10月3日 月曜日

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「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」

現在のカンフーアクション界において、右に出る者はいないであろう

ドニー・イェン師父主演の映画です。

いやでもね、これ、副題からも分かる通り、かのブルース・リー大先生の

「ドラゴン怒りの鉄拳」の続編だったりするわけですよ。「ドラゴン〜」の

ラストシーンで主人公のチェン・ジェンは実は死んでなくて戦争へ行っており、

でもって帰ってきてナイトクラブの用心棒みたいなことを始める、という

設定です。

 

冒頭の狙撃兵を素手でやっつけるシーンには鳥肌が立って、こいつぁスゲーかも!

と期待したのですが、尻すぼみ。(^ ^;)

「グリーン・ホーネット」の出で立ちで仕置き人みたいなことしたり、

無理してヌンチャク使ったり、ブルース・リー愛には充ち満ちているのですが、

おふざけの域を出ていません。マネに走りすぎてドニー師父の良いところが死んで

しまっています。ブルース・リーの、あのしなるような独特の突きや蹴りと

ダンスのようなリズミカルな殺陣はマネしようたってそうはいかんでしょう。

“ やんちゃ ”なブルース・リーのアクションに対して“ オトナ ”なアクションが売りの

ドニー師父なのですから、こういう路線はもう止めた方がよろしいかと…。

 

まあもともとオマージュ映画なんでしょうから、批判は覚悟の上だと思いますけどね。

しかし、「イップ・マン」でブルース・リーの師匠を映画にしたり、ブルース・リー

映画の続編をやってみたりと、まさかドラゴンブーム再燃?!(笑)

そんなん、チャウ・シンチーと沢村一樹が黙っていないぞ!

シンチーさんは早く「カンフー・ハッスル2」を撮ってくれ!(^ ^)

2011年9月26日 月曜日

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