院長室

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「タイム」

昨日は名古屋で栄養学のセミナーでした。名古屋で開催される

と早起きしなくて済むので滅法楽チンです。

で、楽チンついでに帰りに鑑賞したのが「タイム」です。

 

近未来、人類は25歳で成長が止まるよう遺伝子改造され、

「時間」を「通貨」として生きる世界となっていた。貧困層は

毎日「24時間」だけ与えられ、富裕層は永遠とも言える時間を

もてあます生活をしていた…

 

持っている時間がゼロになると否応なく即死する(!)ので、

展開はスリリングです。しかも手持ちの時間は腕を接触させる

ことでやりとりができるので、奪い合いが発生し、それを取り

締まる人もいます。SFとは言え、やっていることは現代で言う

お金の奪い合いであり描いているのは格差社会です。そういう

意味では社会風刺的な方向にも発展するし、クライムアクション

としてもいけるし、なぜこんな世界になったのかというミステリ

要素もありで、大化けする予感でいっぱいでした。

 

でしたが、そのどの方向にも行かないという謎展開でガッカリ。(^ ^;)

主人公は貧しい人になけなしの時間を与えるイイヒトかと思いきや、

生き延びるためにカツアゲしてみたりと、人物描写があやふや。

この手の「アリエネー」映画はいかに観客を自分の世界に引きずり込む

かがミソなので、見ているそばからツッコミが入るようでは失敗と

言わざるを得ないわけです。

 

とか言っておきながらB級映画好きな僕は、次のエモノとして

「アンダーワールド 覚醒」に照準を合わせています。(笑)

2012年2月20日 月曜日

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いまさら鑑賞記

新年は期待作、話題作ともにないので映画館へは行かず、じっくりと

溜まったDVDを消化しておりました。中でもオススメ作品を紹介します。

 

 

・ぼくのエリ 200歳の少女

ヴァンパイア映画となるとストライクゾーンが広がる僕ですが、

広げなくともど真ん中に傑作だったのがコレ。スウェーデンの

作品ですが最近ハリウッドリメイクされました。(「モールス」)

間違いなく名作なんですが、作中ある部分に入るボカシが物議を

醸しました。超重要なある要素が伝わらなくなってしまうからです。

日本の映倫の馬鹿さ加減にあきれます。邦題も悲惨です。

興味のある方は本編を観終わったら検索してみてね。(^ ^)

 

・モンスターズ

なんとスタッフ5人、予算130万円で作ってしまったモンスター

映画。これで駄作なら取り上げるまでもありませんが、しっかり

面白いんですよ。センスとアイディアがあれば世界相手に戦えるぜ!

と勇気をくれる作品です。メイキングを観ると面白さ倍増です。

 

・さんかく

今はなき(イヤイヤ)高岡蒼甫主演のラブコメディー。普段このジャンル

には全く興味を示さないんですが、支持してる批評サイトで高評価

だったので観てみました。そしてこれが意外とアタリ。高岡さんのみ

ならず共演の田畑智子、小野恵令奈など皆さん妙にリアルな演技で

引き込まれました。リアル過ぎて直視できなかったほど。(笑)

隠れた名作です。

 

・フィッシュストーリー

もはや僕の定番となった、伊坂幸太郎原作×中村義洋監督の作品。

この作品群は内容が解説しにくいし、解説しようとするとどうしても

ネタバレになってしまうので、うまくレビューできません。(^ ^;)

でも面白さ太鼓判です。観てみて!としか言えない。

 

・マイレージ、マイライフ

アカデミー賞にもノミネートされた、ジョージ・クルーニー主演の

ヒューマンドラマ。人生に必要なものはスーツケースに入るものだけ、

というドライなあんちくしょうを極上の演技でジョージさんが魅せます。

一筋縄ではいかない脚本も面白く、共演のヴェラ・ファーミガや

アナ・ケンドリックもとても良い。この年のアカデミー賞は名作ぞろい

でした。

 

・プリースト

ヴァンパイア映画となるとストライクゾーンが広くなる僕をもってしても

クソボールだったという珍しい作品、なので紹介。(笑)

主演のポール・ベタニーさんは渋くて濃い演技が売りなのに、突如韓国産

アクションコミックの映画化に参戦、ってので驚きましたがもちろん悲惨な

デキ。アクションはなってないし、ストーリーは正味15分くらいで

終わりそうな話だし、演出はわざとらしいし、ヴァンパイアはかっこ悪いし、

かつ主人公の力でラスボス倒してないし、かつバリバリ続編がありそうな

厚かましいラストで締めるという、ここまでダメだと却って清々しくなる

という不思議な現象が体験できます。そんなMっけのある方にはオススメ。(笑)

 

 

去年はなんだかんだで計60本くらい映画を観ましたが、今年もたくさん観て

隠れた名作(とびっくりするような駄作 ^ ^;)を紹介したいと思います。

2012年1月12日 木曜日

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「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」

49歳のアイドル(笑)、トム・クルーズ最新作で

シリーズ第4弾となる話題作です。

いやぁ、イーサン・ハントになりたい!って思ってしまう

ほど飲み込まれました。後から考えると、組織に見放されたのに

どこからそんな装備持ってくんのよ?!とか、そんな都合のいい

機械出すなんてドラえもんかよ?!もうスパイじゃなくね?!とか、

ツッコミ所はあるんですが、観ている間は全くそんな下卑た詮索の

余地がないくらいに盛り上がりっぱなし。

 

このシリーズは毎回話題の監督を登用することでも有名ですが、

今回は何と「Mr.インクレディブル」などで知られるブラッド・バード

さんというアニメ映画専門の監督。アニメの監督が実写で成功する例は

極めて稀ですが(というかあまり例がない)、これがまた大当たり。

毎回派手にならざるを得ず、ついつい過剰演出になる傾向があるこういう

シリーズもののアクション映画(ダイ・ハードとかね)で、カット割や

空間演出などを駆使して見事に新鮮味を加えました。

ストーリーも明快でさりげなく説明も挿入されており、誰でも楽しめる

一品となております。(^ ^)

 

前シリーズからのネタもちょいちょいありますが、別段復習する必要も

ないでしょう。僕はまったく覚えてませんでした。(笑)

結構ベタ褒めですが、キャメロン・ディアスと共演した「ナイト&デイ」

とどう違うの?と問われると返答に窮してしまったりもします。(^ ^;)

実は僕は「ナイト&デイ」の方が好きです。(あ、言っちゃった)

2011年12月22日 木曜日

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「タンタンの冒険 3D」

スピルバーグ監督初のアニメ映画ということで注目の

「タンタンの冒険」を観てきました。

帆船の模型から暗号の詩が書かれた紙を発見すること

からとんでもない冒険に巻き込まれていく、という

往年のアドベンチャー映画王道のストーリー。

モーションキャプチャーを使用したデジタルアニメで

なまめかしいリアルな映像は一見の価値アリです。

…アリ、ですがそれ以上はあまりオススメ点がないのが

この映画の特徴で。(笑)

 

スピルバーグ映画らしいスピーディな展開と驚きの

アクションはまさに「インディ・ジョーンズ」と「グーニーズ」

を足して2で割ったかのよう。だけど、それぞれの方が

はるかに面白いという悲しさ。映像は確かにものすごい

んですが、脚本が失敗。爽快なはずの展開の隙間にちょいちょい

イラッとする箇所があり乗り切れないです。また主要キャラが

バカすぎて物語に入り込めない、という欠点もあります。

最も優秀なのは主人公と共に冒険をする飼い犬のスノーウィー

でしょう。(笑)

 

世界的に大ヒットしているそうですが、基本、子供向けです。

でも映像がリアル過ぎてて、もうちょとデフォルメした方が

子供受けはいいような気も…。なんとも残念な1本でした。

もう一方の話題作、「はりきりトムさんのスパイ大作戦!」(←オイ)

に期待です!(^ ^)

2011年12月8日 木曜日

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いまさら鑑賞記

最近また映画に行けてないので溜まったDVD鑑賞なぞ…

 

・キサラギ

かなり前の作品ですが、こいつは面白い。小栗旬主演だからと

言って侮るなかれ、三谷作品に通じる面白さです。演技も脚本も

みなさんオミゴト。って言うか小栗旬うまいね。

・ゴールデンスランバー

これも結構前の映画です。伊坂幸太郎原作のミステリーで、彼の

作品はトリッキーなので映像化はどうするのかな、という興味で

見たら意外と良かったという。泣けます。

・十三人の刺客

どうもニガテな三池崇史監督の時代劇。役所広司や松方弘樹などの

大物から山田孝之、伊勢谷友介などの若手まで豪華な布陣ですが内容は

単なる無茶チャンバラ。若干コントに見えたり…。やはりニガテだ。

・イリュージョニスト

フランスのアニメ映画。上映当初絶賛されていたので、観てみた

けど、やはりフランス映画はよく分からん。シュールさしかない、

みたいな。フランスに住むのはよそう。予定ないけど。

・孫文の義士団

ドニー・イェン主演のアクション映画、というか歴史映画、というか。

どちらも中途半端で空振り。辛亥革命の知識がないので感情移入できず。

ということでジャッキー・チェンの「1911」も見送り。

・デビル

最近スベりまくってるM・ナイト・シャマラン原案のサスペンスホラー。

一種のワンシチュエーションミステリーですが、そこはシャマラン、

一筋縄ではないです。賛否分かれる作品ですが僕は好きでした。

っていうかシャマランが監督するよりよかったぜ。

 

とまあ、こんな感じで見逃した映画を補完してますが、まだまだ消化

しきれてません。

「うーん、今日は『ロッキー』な気分だな!」(←どんなんよ ^ ^;)

みたいにその日のノリに合わせてライブラリーからお気に入りを選ぶ、

という理想型に早く近づきたい。

しかも小説もこれと同じ現象が起きているので、先は長いです。(* o *)

1時間早く起きて読書タイムを作ろうか悩んでます。きっと1時間遅く

寝ることになるだけだろうけど。(笑)

2011年11月24日 木曜日

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