院長室

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「ロボット」

マサラムービーってご存知ですか?マサラとはインドの香辛料で

数種類のスパイスを混ぜ合わせたもののことです。このマサラの

ごとく、色んな要素をごちゃ混ぜにしたインド発の娯楽映画のこと

をマサラムービーって言うんですねぇ。そう、あの唐突にミュージカル

が始まっちゃうヤツです。(笑)

 

で、この「ロボット」も典型的なマサラムービーなんですが、もうね、

なんかね、具合悪くなるくらいにはじけすぎ。(^ ^;)

超高性能人型アンドロイドが感情を持ってしまうことが軸になる話

なんだけど、当然描かれると想像される、その倫理感や切なさなんて

一切お構いなし!ぶっちぎりだぜ!イエス!

じゃあ爽快感があるかというと、主人公は藤岡弘似のオッサンでなんと

還暦超えだったりしてまして、もうカオス直前。ヒロインも超美形なん

だけど、もうすぐ40歳という。インド人って若く見えるのね。

 

いやしかし、マサラムービーだって分かって観れば、まあ楽しいんですよ。

CGは日本の特撮ドラマ以下だし、脚本ははちゃめちゃだし、演出は

古いしなんだけど、妙なパワーだけは感じます。事実、前半はつい吹き出して

しまう場面もいくつか。しかしこれがまた140分という長尺で、後半は

拷問に近くなります。

 

「ターミネーター」と「マトリックス」と「トランスフォーマー」を

足してミキサーにかけて「チャーリーとチョコレート工場」をつまみに

藤岡弘が一気飲みして演じるとできあがりそうな映画です。(ナンジャソラ)

チャレンジ精神旺盛な方はぜひどうぞ。(笑)

2012年5月21日 月曜日

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「捜査官X」

ミステリーとカンフーアクションが楽しめるドニー・イェン主演の

映画、という僕にとってはどストライクな作品を観てきました。

 

いやしかし、マイナー映画の宣伝のためとは言えこの邦題はひどい。

もともと原題は「武侠」で、漢と書いてオトコと読むぜ!的なハナシ

なんですよ。つまりあまりミステリー要素は重要じゃないんですね。

でも金城武さんが捜査官役で出演していて、役名がシュウ(Xu)なので

この邦題になったみたいです。もちろん準主役級のポストで、演技も

良かったのでシュウを推すのはいいんですが、内容も併せて考えると

単なるミスリードでしかないです。

 

でも映画としてはしっかりB級で(褒めてます)、過去のカルト映画

へのオマージュもあり(褒めてます)、満足いくデキでした。

ドニー師演じる主人公のある秘密が明るみになるシーンはもうトリハダ

もんでした。ドニー師のアクションは本当に美しいです。演技力を

求めてはいけませんが、今回は表情や眼の迫力でうまく演じられており、

とても良かったです。

 

僕のどストライクは通常一般的にはボール球であると思いますが(笑)、

おすすめしておきます。

金城さんの中国語が完璧すぎてもう日本映画界には戻れないんじゃないか

といらぬ心配をしてしまう作品でもあります。(^ ^;)

2012年5月5日 土曜日

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「裏切りのサーカス」

久々の映画鑑賞です。これまでマニアック映画を提供して

くれていた名古屋駅裏のゴールド・シルバー劇場が閉館に

なってしまったので、とても不便になったんす。

 

それでも「裏切りの〜」は冷戦時代のスパイを描く映画で

派手なアクションはなく、しかも味方を欺く二重スパイを

見つけ出せ!なんて触れ込みな上、ゲイリー・オールドマン主演、

トーマス・アルフレッドソン監督、と来ちゃってるので、もう

多少足を伸ばしてでも観ないわけには行きますまい。

 

「1度観ただけでは真相にたどりつけない!」みたいな挑戦的な

宣伝なんですが、いや、ホント、ありゃ分からん。それは謎めいて

いるから、ではなくて基本設定が複雑な上にスパイ達はコードネーム

と本名で呼ばれてややこしいし、いきなり回想シーンが挿入されるし、

冷戦時代の背景など見事に説明を省いているし。

こちらも挑発に乗って、怪しいシーンを見逃すまいと眼を皿のように

して観るので、2時間くらいの上映時間でしたが、かなりの疲労感と

頭痛が…。(^ ^;)

 

でももう1回観たくなるのは事実だし、なんせゲイリー・オールドマン

が良すぎる!これまで「レオン」や「フィフス・エレメント」など

結構キワモノ的な役が多かった彼ですが、今回の静かで台詞も少ない

役なのに圧倒的な存在感を醸す様は脱帽です。ゲイリーさん好きなら

間違いなく満足するでしょう。

とにかく重厚でリアル志向の大人向けスパイ映画でした。

 

…あれ?ということは、B級好き単なるミステリファンでコドモな

僕には向いてなかったか。(笑)

2012年4月26日 木曜日

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「ヒューゴの不思議な発明」

え〜、まず、ヒューゴは特に何も発明してません。(笑)

 

巨匠、マーティン・スコセッシ監督初の3D映画で、しかも子供が

主人公のファンタジーアドベンチャーって触れ込みの大作です。

…が、これは宣伝法が間違っているのでしょうが、はっきり言って

子供向けではありません。

 

これまで硬派な人間ドラマを撮ってきたスコセッシ監督が、そんな

子供向けのSFじみた映画を3Dで撮る、という意外さに興味があり

僕は観に行ったのですが、何のことはないしっかりスコセッシ映画

でした。(^ ^;)

 

では人間ドラマとして面白いかというと、やや難ありです。脚本や

演出などは確かに完成度が高く、「全ての存在に無駄なものはない。」

というメインテーマに則って、登場人物にも絶妙に役割分担がされて

いるし、黎明期の映画に対する監督の深い愛情も上手く表現されて

いますし、3D技術の使い方にも驚かされました。

…でも退屈なんすよ。

 

主人公ヒューゴに感情移入しにくい点が最大の問題かなと思います。

ストーリー展開のための記号的な行動をするので、大人の都合でやらされて

いるように見えて、なんか悲劇的な演出をされても同情できないんですよね。

巨匠と言えど、子供を描くのはニガテなんかな、と思っちゃいました。

僕がひねくれているだけかも知れませんが。(笑)

あ、あと随所に入るBGMが全然マッチしてなくて邪魔です。

 

ということで、「シャッター・アイランド」に続きスコセッシ監督には

またハズされた感がありますが、美しい映像を目当てに行けば満足は

得られると思います。

2012年3月8日 木曜日

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「アンダーワールド 覚醒」

B級映画とヴァンパイアものが好きな僕にとって外せない

映画「アンダーワールド 覚醒」を観てきました。

 

都合4作目となるシリーズもので、ちょい役の人まで同一

俳優で継続するという変な(?)ポリシーのある映画です。

黒いボンテージ衣装の女性が主人公のアクション映画というと、

なんかのパクりみたいですが、このシリーズのアクションは

ケレン味たっぷりで、なかなかよいんですよ。

 

主演のケイト・ベッキンセールさんもクールビューティーさが

ハマってて、とてもいいんですが、さすがにもうオバサンって

いうか…。今回は4作目ともあって主人公の子供が登場するという

ドラゴンボール的な展開になっちゃってますので、老けたのも

母性を表現するという意味では良かったのかも知れません。

 

内容はもう単にヴァンパイアと狼男がひたすらケンカしている

だけなので単純です。寝てても置いてかれません。(笑)

1作目からずっとこのノリなので正直飽きてきましたが、今回

子供が出たんだから、今度は一度死んだ主人公があの世から参戦

するのか?!とか意地の悪い予想をしてみたりできます。

え?今度?…そう、思いっきりまた続編ありそうなラストなんす。

もういいがな…。と言いつつまたきっと観に行くと思います。

 

褒めてんのか貶してんのかよく分からないレビューですが、一見さん

お断りの制作者の愛のこもった硬派な、要するに、極端にターゲットの

狭い映画です。…やっぱよく分からんな。(^ ^;)

2012年2月27日 月曜日

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