院長室

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「ジャンゴ 繋がれざる者」

1月の鬱憤を晴らすかのように映画を観まくっていますが、そろそろ

レビューにうんざりされている方もおいででしょうか?(笑)

でもめげないもん。

 

今回はクエンティン・タランティーノ監督の西部劇です。ジャンゴという

キャラクターはこれまで何度も映画に登場している、統治に反旗を翻す

解放者、いわば自由の象徴みたいなものです。今回はジャンゴをジェイミー・

フォックスが演じ奴隷制度への反発を併せて描きました。

とは言えそこはタランティーノ監督、堅苦しさは全くなく、あくまで愛する

人を取り返すラブアドベンチャー(そんなジャンルあんの?)でかつ、

バディムービーでもあります。ジャンゴの相方となるドイツ人賞金稼ぎ役の

クリストフ・ヴァルツがまたかっちょいい。

 

タランティーノ監督はそのエグい描写や、外連味たっぷりの演出が注目されがち

ですが、僕はむしろ会話劇の妙が特徴だと思っています。外連味あふれる演出は

盟友ロバート・ロドリゲス監督の方が断然上ですよね。今作はタランティーノ

作品にしては優等生と思われがちですが、脚本のうまさは相変わらずだと

思います。長い尺は全く苦にならず、単に奴隷制度への反発=白人vs黒人という

図式にしなかったところもうまいです。

 

しかし登場するキャラクターがハマリ過ぎてて笑えます。サミュエル・L・ジャクソン

なんて、ちょっとはしゃぎすぎじゃね?ってくらいぶっ飛んでます。レオ様も

クレイジーな富豪役を嬉々として演じており、皆さんタランティーノ作品を楽しんで

おられました。(笑)監督もちょい役で出演し、しっかり爆死したところには笑い

ましたが、自らを白人の象徴としたのでしょうか?

とにかく、これはオススメです。

 

ドラえもんはやっぱり旧作のリメイクの方が面白いなぁ〜。(観たんかい!)

2013年3月14日 木曜日

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「遺体」&「ストロベリーナイト」

最近派手な洋画が多かったので、今週は邦画祭り。(^ ^)ひそかに期待していた

2本です。

 

まずは「遺体」。東日本大震災当日から数日間の遺体安置所での出来事を描いた

映画です。あまり宣伝されていませんが、予告編で早くも泣きそうになったので、

期待していました。全編にわたり遺体の描写が出てくるので、それだけで衝撃的

ではあるのですが、なんとももったいない。臨時職員役の西田敏行さんが主人公

で確かに彼の演技は良いのですが、この映画にはマッチしていません。もうなんか

オオゲサでわざとらしいので浮きまくってます。他の佐藤浩市さんや柳葉敏郎さん

が自然体の抑えた演技をしていたので、余計にこってり具合が浮き彫りに。

さらに何にに配慮してか、美化しすぎた演出がよくない。我々はすべからく震災を

「知って」いるのだから、変な遠慮はむしろ肩すかし感を覚えるだけで、災害時の

映像を流したってよかったし、もっと現場のリアリティを描いて欲しかったです。

この程度では「おくりびと」で既にやったテーマじゃん、で終わっちゃいます。

残念。

 

そして人気ドラマの映画化「ストロベリーナイト」。ドラマからの映画化はほとんど

失敗しているので、期待はしちゃイカンのですが監督さんが「キサラギ」の佐藤祐市

さんだったので、これは何とかしてくれるんじゃないかと。テレビシリーズは面白かった

ので、佐藤さんお願いします!と念じながらの鑑賞です。

…や、ひどかった。(-_-)

佐藤さんの力を持ってしても困難なのね。竹内結子演じる主人公は心に傷を負いながら

それを克服するかのようにひたすらに正義を追い求める、という役なんですが、映画版

ではもう単なるヒステリーの塊と化していて、発言や行動が子供じみていて全く共感

できません。周りのキャストも非常にキャラが立ってて面白いのですが、無理くりシーン

を作るので、良さが平均的にダウンという悲しさ。肝心のミステリーパートもありきたり

過ぎてあくびが出るぜ!的で泣きそうになります。残念。

 

「船を編む」で邦画挽回のチャンスを与えよう。いやその前に「ジャンゴ」ではじけよう。

めっちゃ尺が長いのが気がかりですが…。(笑)

2013年3月7日 木曜日

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「ライフ・オブ・パイ 3D」

アカデミー賞も受賞したアン・リー監督の話題作。映像がとんでもないとの

評判だったので3Dシアターで観たいと思ったら、ほとんどが「3D・吹き替え」

か「2D・字幕」の2択と来た。これはこの作品に限らず見られる傾向で

本当にメーワクなんすよ。ワシャ「3D・字幕」が観たいんじゃい。

 

で、作品内容ですが子供がトラと一緒に海を漂流する物語なので誤解を受けそう

ですが、次第に凶暴な動物と心を通わせていくハートフルストーリーでもなけ

れば、数々の海の試練を乗り越えていくドキドキワクワクアドベンチャーでも

ありません。一言で言えば「信仰の物語」です。もち子供向けではありません。

 

主人公の子供は幼い頃から宗教に興味を持ち、ヒンドゥー教、キリスト教、

イスラム教と数々の神を崇めます。そして太刀打ちできない大海原という現実

に遭遇する中でどう変化していくのか、というテーマ。しかしそれに隠れるように

サブテーマも盛り込まれており、作品の構成も非常にロジカルで観終わった後に

あれこれと考えさせられます。2回目を観ると多分全く違った感想になると

思います。うまい映画です。

 

ま、そんな小難しいことを考えなくても映像美は評判通り圧倒的で、是非3Dで

観ることをお勧めします。僕はIMAXで観ましたが、わざわざ名古屋まで行って

正解でした。

ちなみにこっそり「ジャッジ・ドレッド3D」も観ましたが、もうなんか対極的

すぎて語るのも恥ずかしいのですけど、そんなB級映画が大好物なので、実は

とても清々しかったりするのです。(なんじゃそりゃ)

2013年2月28日 木曜日

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「アウトロー」&「レッド・ライト」

映画スイッチが入ってしまったのでまさかのダブルヘッダー。(^ ^)

 

まずは「アウトロー」から。

これまた邦題がおかしいです。原題は「Jack Reacher」で主人公の名前

なんですが、なぜか邦題は「無法者」に。作中「drifter」とは表現されて

いますが「outlaw」なんて一言も使ってないです。主人公も無法者どころ

かひたすら正義感の強いイイやつなんすよね。(^ ^;)

で、作品自体は消息を絶っていた凄腕捜査官がどこからともなく現れ、

颯爽と難事件を解決する!といういつもの展開(笑)なんですが、トム様

ファン以外はまあ観る価値ないかと。前半戦は割と演出も効いてて面白いん

ですが、後半からクライマックスのテキトーさ加減はひどいです。

クールでオトナなアクション映画から一転、泥臭い80年代アクションに

豹変するという、逆に一見の価値がある展開を楽しめます。クライマックス

の戦いで、優位だったのにわざわざ銃を捨てて殴り合いを始めるあたり正気

じゃありません。(笑)

トム様のムキムキボディやロザムント・バイクの無駄な胸チラなどオマケ

要素は楽しいです。

 

そして「レッド・ライト」。あまり宣伝されていませんが、これはメッチャ

面白いです。超常現象や超能力を売りにする輩 vs 最新機器を駆使する物理学者

というそれだけでニヤリとしてしまう題材ですが、超能力者を名優ロバート・

デ・ニーロ、物理学者をシガニー・ウィーバー、と何とも豪華な顔ぶれで

一層楽しめます。決してイリュージョンのネタあかしをしているわけではない

ので、それを期待してもダメですが、そう思わせること自体が既にミスリード

になって…、おっと言ってしまいそうだ。(^皿^)

若手物理学者役のキリアン・マーフィーもとっても良くて、というか彼の…、

おっとまたしても言ってしまいそうだ。(しつこい)

とにかくデビット・カッパーフィールドに度肝を抜かれて以来マジック好きに

なってしまった僕には大きな拾いモンでした。

 

2013年2月21日 木曜日

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「ルーパー」

父親もやっと退院の目処が立ってきたので、今年度初の映画鑑賞。トム

さんを観たかったけど、もうすぐ上映終了になる「ルーパー」を選択。

タイムトラベルものはややこしくって苦手なんだけど、傑作が多いのも

また事実。「バタフライエフェクト」や「8ミニッツ」なんて何回

観たやら。今作もまさにそんな映画。タイムトラベルものでは

「同時代に過去と未来の同人物が併存する」なんて禁じ手なんですが

それをアッサリやってのけるアイデアには脱帽。いやあ、オモロかった。

 

主演は「ダークナイト・ライジング」でも大活躍、というか持ってちゃった

感のあったジョセフ・ゴードン=レヴィットさん。30年後の主人公を

「ダイ・ハード」が寅さん化しつつあるブルース・ウィリスさん。2人

ともとてもよかったです。エンディングも日本人受けしそうで、意外と

隠れた傑作になるかもです。悪役が弱すぎるのが難点でしたが。(^ ^;)

 

しかし父親の入院のせいで元旦からいきなり開幕ダッシュを強いられて、

なかなか息つく暇がなかったですが、やっと落ちついてきて、しっかり

堪能できました。いやぁ、映画ってホントいいもんですね。(笑)

開幕ダッシュと言えば今年のドラはどうですかね?大野と伊藤が2人で

10勝くらいできれば面白いと思いますね。投手コーチが今中さんに

代わったので、投手は今年の方が面白そうです。野手では高橋周平くんが

注目されますが、やはり平田がキーマンと睨んでいます。新外国人選手の

影響で完全に影が薄いですが、彼が通年で活躍できればオーダーがすごく

楽になると思います。

まぁあとは監督さんが短気を起こさないのを願うばかり。(^ ^;)

 

さてまた映画モードに入りまっせ。トムさんを…と思ってるんですが、

すこぶる「ジャンゴ」が観たい!(笑)

2013年2月14日 木曜日

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