院長室

« 2月 2025 1月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

「インターステラー」

壮大。かつ重厚。クリストファー・ノーラン監督最新作はシンチー監督の

「西遊記」よりもはるかにとんでもねー映画でした。だいたい僕にとっての

映画ベストラップは100分で、長い映画に傑作なし!が持論だったんですよ。

それをこの監督はことごとく覆してくれてるのです。本作も174分という

長尺ですが、全く無駄なシーンがないという僕の持論をあざ笑う作品。さすがに

観終わった後はフルマラソンを走ったが如く疲れますが(走ったことないけど)、

野球で完封勝利したかの如く爽快です。(完封どころかキャッチャーミット

まで届かないけど。)

 

さて肝心のストーリーですが、ごく近い未来、環境の悪化から人類は絶滅の

危機に瀕しています。何とか生き延びるべく、地球以外の惑星へ移住する計画が

密かに進行しており、その探索に主人公が選ばれる、というもの。特筆すべきは

ここまでは序の口で、ここから先の展開はキャストも含めて公開まで頑なに秘密

にされてきた、ということです。「西遊記」なんてCMで内容フル公開してたような

感じだった(笑)けど、本作においては徹底した機密管理がされていたようです。

これはとても成功しており、何かとネタバレが多い現代において、先が読めない

ドキドキを楽しめます。

 

「2001年宇宙の旅」、「コンタクト」、「ゼログラビティ」といった

古典から現代に至る宇宙ものの傑作にオマージュを捧げながらも、ノーラン監督

らしいリアル志向は健在で、宇宙ものでありながら、極力CGを使わないという

暴挙(笑)に出ています。200haのコーン畑のシーンはなんと苗から育てた

そうです。アホや。宇宙物理学についても専門家がアドバイザーについていたりと

抜かりはないのですが、さもすると素人置いてけぼりのハードSFになりそうな所、

コアは「愛と信念」という、誠に分かりやすい構成なので結構万人向けだったり

します。まあ巨額の制作費を費やしているので、一部のオタク受け映画にするわけ

にはいかんのでしょうけども。(^ ^;)

 

主演のマシュー・マコノヒーさんや、アン・ハサウェイ、マイケル・ケイン、と

名優揃いで演技も素晴らしいのですが、いかんせん作りがとんでもねーので、

過小評価されてしまうかも…。とてつもない感動を与えてくれたことに感謝し

ながらも、監督の才能への嫉妬を禁じ得ない複雑な心境になりました。どうぞ

その眼で確かめてください。(^ -)☆

2014年12月1日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ

「西遊記 はじまりのはじまり」

全国2000万人のチャウ・シンチーファンの皆様こんばんは。やっと、

やっと、彼が帰ってきましたね。近年はどうもマジメなSFファンタジー

撮ってみたり、ひでーアクション映画に関わってみたり、とらしさがなりを

潜めていましたが、今作は「少林サッカー」や「カンフーハッスル」の

頃の輝き(=くだらなさ 笑)を取り戻しました。

 

誰もが知る西遊記の、その前のエピソードをオリジナルで描く本作は、

結構新鮮です。冒頭の魚妖怪との戦闘シーンだけでも、チャウ・シンチー

要素が全て詰め込まれており、とても楽しい。このシーンが良すぎるので、

作品全体が尻すぼみに感じてしまうほどです。正直、ストーリーには

説得力のなさがあり、悪ふざけが冗長なので映画としての完成度は

「少林〜」や「カンフー〜」には劣ります。もっとこのキャラいじってくれよ!

とか、その術最強過ぎじゃね?とか、心の叫びも絶えないのですが、

チャウ・シンチーの「らしい映画」をまた観られるだけで幸せなのです。

 

ただ妖怪が人々をサツガイしまくるので、残虐シーンは多めです。その

ためPG12指定なのだそう。でも日本語吹き替えの声優陣が豪華なため、

劇場は「日本語吹き替え版メインのPG12」という何かヘンな状態に。(笑)

もちろん僕は字幕版を観ましたが、せめて半々くらいで上映して欲しいです。

CMも結構大事なシーンを惜しみなく出しちゃってるので、もう少し

加減しないと、却って本編を観てガッカリさせちゃうんじゃないかと

心配になります。ラストの曲も晒しちゃってるしさ…。

 

くだらないギャグと、他作のパロディ、外連味あるアクションに、ほんの

少しの感動、そしてくだらないギャグ(笑)という大変贅沢なシンチー映画を

満喫してください。

2014年11月24日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ

「トワイライト ささらさや」

なんだ、また洋ちゃんアゲの偏見批評か?と言われそうですが、

おお、その通りだ!(開き直り ^ ^;)主演は新垣結衣さんですが。

 

幼い子供を持つ、若くして夫に先立たれたさやさんが、ささらという

町で母親に成長していくという、何とも面白味のなさそうな話(失礼)

なんですが、ある仕掛けのせいですこぶる面白い作品に仕上がって

います。その仕掛けとは、亡くなった夫が幽霊として生きて(?)

いて、姿が見える人物には1回だけ乗り移ることができる、という

もの。そのため、限定的ですがさやとも話をすることができます。

 

つまらなさそうな設定に(また失礼)、ちょろっとファンタジー要素

を足すことで化学変化を起こさせるという手法はこれまでも数々あり

ますが、今作においても大成功。原作も面白いんだろうな、きっと。

 

そこに芸達者の我らが洋ちゃんですからね、できすぎだろ、とツッコミ

を入れさせる隙なく物語を進行させます。監督の深川さんとは2度目の

タッグで、前回作「半分の月がのぼる空」も快作でしたから、相性が

いいんでしょうな。と、洋ちゃんアゲでだけで終わってしまいそうですが、

実はガッキーがすこぶる良かった。観終わった瞬間は、もう嫁にしようと

思ったもんね。(笑)

 

ほのぼのとした田舎町で繰り広げられる、一風変わったなかなか刺激的

な作品です。洋ちゃんファン以外の方も是非どうぞ。

2014年11月13日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

「エクスペンダブルズ3」

男の筋肉祭り第3弾。ご存知シルベスター・スタローン率いる往年の

アクションスター達のアンサンブル「エクスペンダブルズ3」でござい

ます。スタローンに Yes , fall in love な僕が書く記事は超濃い色眼鏡越し

になってしまいますが、努めて冷静かつ俯瞰して書きたいと思います。

 

サイコー!ヒーハー!!(ええっ)

はい、126分間見所しかありません。今回はスタローン隊長の因縁の

相手が出現し仲間が重傷を負うことから、ついにチームを解散し若手主体

の新チームを編成するところが見所です。新旧交代劇というのが実際の

彼ら往年のスター達に被っています。今回参戦の新顔は「ブレイド」の

ウェズリー・スナイプス、「デスペラード」のアントニオ・バンデラス、

「スター・ウォーズ」のハリソン・フォード、ラスボスは「リーサル・ウェポン」

のメル・ギブソンです。あ、やばい、鼻血出そう。(笑)



前作でシュワちゃんをイジりまくったように、今作でもスナイプスの脱税

ネタとか、ハン・ソロにヘリを操縦させたりとか、バンデラスに2丁拳銃

アクションさせたりとか、サービスてんこ盛りです。ラストバトルでは

メル・ギブソンが肩を脱臼するんでは、と密かに期待してましたがそこまで

はせず。無念。(^ ^;)若手達の見所も作る都合上、古参キャラ達の見せ場が

減ってしまっているのが残念ですが、スタローンとステイサムのイチャイチャ

ぶりとか、ドルフ・ラングレン萌えは健在です。ロンダ・ラウジーという

美女キャラが参入してくれたことで(しっかり現役格闘家ですが ^ ^;)、

ともするとムキムキBLムービー(?)になりそうな本作にブレーキをかけて

くれています。いやまあ、ウェルカムなんだけど。誤解されるからやめておこう。

 

で、ストーリーですが、え?そんなんいる?と言い返されるだけなので

ツッコミはやめておきましょう。ラスボスがわざわざしびれを切らして、

C4爆弾が仕掛けられたビルに来場してくれるとか、そもそも仲間が傷つけ

られて大ショックを隠せない隊長が盛大に敵を殺戮ってるとか、いいのよ、

そんなん。祭りですから。

 

今作は血なまぐささとか男の哀愁とかは薄れて、仲間集めとかチーム愛とか

クサい演出が増えて全体的に敷居を下げている雰囲気ですが、でもやはり

彼らを同画面で観られるのは感涙です。是非、ムキムキBLスレスレ豪華

アクション映画をご堪能下さい。祭りですから。(^ ^)

2014年11月6日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ

「テロ、ライブ」&「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

「テロ、ライブ」は韓国発のスリラー、かたや「ガーディアンズ・オブ・

ギャラクシー」は宣伝しまくってるSF大作ですが、2作に共通するのは

良くも悪くも予想通り、という所でしょうか。

 

「テロ、ライブ」はある野心家のラジオキャスターの元にかかってきた

爆破予告犯とのやりとりを描くいわゆるワンシチュエーションスリラー。

独占スクープにして返り咲きたい主人公と、復讐心に燃える犯人との心理戦

は見応えたっぷりで上映時間もナイスなのだけど、いかんせん新鮮味に

欠ける。この分野は傑作が多く、かなり工夫しないと二番煎じのレッテルを

貼られやすいかも知れません。

 

主演のハ・ジョンウさんはとても上手でしたが、犯人が場当たり的なくせに

万能すぎる、というご都合主義の脚本がかなりマイナス。そんなに簡単に

高性能な爆弾を何個も作れるならもっと他の手があったろうに、と思って

しまう。(笑)

 

そして「ガーディアンズ〜」は宇宙のはみ出し者達がひょんなことから

団結して世界を救っちゃうという超ド定番SF映画。笑いもアクションも

冒険もパッケージされたお得ちゃんな作品です。有名大作をちょいちょい

イジってるあたりから確信犯なので、逆に嫌味はないですが、まあこちらも

無難。主演のクリス・プラットさんは予想以上に良かったですし、

ブラッドリー・クーパーとヴィン・ディーゼルを声のみ起用という贅沢さも

素敵。ヴィン・ディーゼルの扱いは逆にひどいと思うんだが?(笑)

 

まあ2作とも新鮮味がないとは言え定番の安定感はしっかりあるので

作品としての完成度は高いと思います。それを前提として観るなら全く

問題ないデキですよ。(^ ^)

 

いや、しかし、犬の心の予選ネタは神懸かってたなー。決勝ネタもあの

クオリティなら優勝だったろうに。

2014年10月13日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ