院長室

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「キングスマン」

マシュー・ヴォーン監督復活!傑作アクション「キック・アス」

からどうも弾けきれない感じでしたが、この度めでたく比肩

する傑作を世に送り出してくれました。

 

今度はスパイアクション。しかも落ちこぼれ主人公が良き師に

導かれて成長し巨悪に立ち向かうという、ジャッキー映画並みの

王道ストーリー。さらに英国映画だけあって、旧007への

オマージュたっぷりで、往年の「スパイ7つ道具」みたいなの

を駆使したり、地下の秘密アジトがあったり、ととても楽しい。

 

最近の007は随分リアル志向なので、どちらかと言うと

M:Iシリーズに近いかも。じゃあトム様に敵うわけないじゃん

と思いがちですが、そこがこの監督さんのセンスが光る部分。

タランティーノやロドリゲス監督よろしく、人体爆裂しまくり

ます。(笑)というか「フロム・ダスク・ティル・ドーン」や

「プラネット・テラー」まんまじゃんとツッコみたくなる

部分も。(嬉笑)

 

この辺のB級テイストやグロシーンをして不謹慎と見る向きも

あるようですが、PTAじゃあるまいし、もっと大らかに楽しみ

ましょう。この映画はシャレの効いた、かつオシャレな類の

作品です。特に主人公の師となるベテランスパイを演じる

コリン・ファースさんの格好いいこと。特殊効果もあるのだろう

けど、「マトリックス」?!「リベリオン」?!と錯覚する

ようなキレのあるアクションを披露しています。両足が仕込み刀

義足の美人秘書(笑)という、とんがったキャラを演じる女性も

異常に身体能力が高いと思ったら、リアルダンサーのソフィア・

ブテラさんという方でした。見ようによってはディカプリオに

見えなくもない主演のタロン・エガートンさんも好演してて

これからアクションもできるイケメンとして売れるかもね。

 

楽しすぎてレビューを前後編にしようかと思いましたが、

俯瞰するという記事を書いたばかりのヤツがすることか?!

と思いとどまり、この辺りにしておくことに。ホント見所の多い、

満足度、完成度共に高い傑作でした。「キック・アス」級のBGM

があったら神映画になったでしょう。映画終了、エンドロール

と思った直後に大事なシーンがありますので、ゆめゆめ席を

立たれませぬよう。

2015年10月1日 木曜日

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「民王」

初のテレビドラマレビュー。連休中に、録り貯めしてあった

のを一気に観たんですが、めっちゃオモロイでやんの。

 

野心家の総理大臣とおバカな息子の人格が入れ替わって

しまうという、一瞬、福田雄一監督作かとも思われる

くだらない設定(笑)ですが、ちゃんと原作があります。

しかも「半沢直樹」の池井戸潤氏。

 

その総理を「ワニ顔」遠藤憲一さん、息子を「明烏」で

覚醒し、auのCMで「鬼」に抜擢された菅田将暉くん。

全8話と短いですが、もう毎回爆笑でした。設定からすると

かなり危ういのですが、脚本が素晴らしいのでしょうね。

テンポも良いし、キャラの立たせ方がすこぶる上手い。

「SPEC」の脚本家さんらしいけど、出演者の他作品関連

の小ネタをぶち込んでくるのが得意だそうで、今作も

これでもかと知ってる人にしか分からないネタが盛り

だくさん。(だそうです)僕はギャバンとシャリバンの

そろい踏みと、ギャバンの最後の台詞に吹きました。

 

またそんな脚本家の自己満足も危ういのですが、本スジが

しっかりしているので、全く無問題。麻生元総理はイジられ

すぎ。(笑)まあ仕方ないけど。金田明夫さんもかなり

良い味だしていて、10月から「科捜研の女」の新シリーズ

だというのにどうしてくれるんだ。もうカリヤンにしか

見えんじゃないか。(笑)ヒロインの本仮屋ユイカさんも

かなりかわいく見えます。いやまあかわいいんだけど。

 

とまあこんなに押しておいて、テレビドラマはもう終わって

しまっているのですが、安心してください、穿いて…じゃなくて

既にDVD-box予約開始してます。特典映像観たいからもう

予約してしまったというね。しかも伏線張って終了してるから

続編があるかも。DVD観といた方がいいですぜ、ダンナ。

2015年9月24日 木曜日

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「M:I ローグネイション」

スタローン師と並んで僕の中で常にスターであり続ける、

トム・クルーズさんの人気シリーズの5作目です。いや

もうね、満点。座布団10枚、はらたいらさんに2000点、

だっふんだ(?)です。何となく気持ちは伝わるでしょ?

 

スパイなれどもパーリナイ!(スルーしてください)な所は

これまで通りで、ほとんどアクション映画と化していますが、

だってトム様だぜ?!スタント無しのアクションとキレキレ

の肉体美なしでは満足せんでしょうが?!という開き直りも

全く気にならないレベルなので問題なし。孤立無援なのに

超高性能メカ使ってるし!とか、心臓止まってから回復早すぎ!

とか、トム様のバイクだけやたら速い!とかツッコミ始めれば

キリがないのもこれまで同様ですが、だってトム様だぜ?!

これは最近よくタッグを組むクリストファー・マッカリーさん

の脚本のおかげでもあるでしょう。

 

トム様ラブ!な映画のようでもありますが、まあそうなん

ですが(笑)、それを抜きにしてもデキが良い。テレビCMでも

宣伝されまくっている飛行機ぶらりんちょのシーンが何と冒頭

の挨拶代わりなので、以降の展開に却ってこちらが不安になる

ほどでしたが、アクションに関しては見せ方、長さ、工夫、

全てハイクオリティです。恐るべきアクション映画です。

あれ?これスパイ映画だったっけ。

 

トム様以外の俳優陣も素敵。一味の仲間である、サイモン・ペッグ

さんなんか隠れヒロイン(?)との評もあるほど。ジェレミー・

レナーさんのツンデレっぷりも、ヴィング・レイムスさんの

デカさ(?)もテッパンね。中でもヒロイン役のレベッカ・

ファーガソンさんは良かった。ヒロインが目立ちすぎると007

シリーズと区別が付かなくなりますが、ちゃんとトム様を立て

ながらも存在感はしっかりあるというね。エライ。

 

前作までを知っていた方が楽しめはしますが、既に敷居を下げ

まくっているので、「あ、そうだ京都行こう」的なノリで

大丈夫です。(笑)これを機にトム様ファンになっちゃうのも

いいかもね。いやなっちゃいなよ?!スパイ要素はほんのり

香る程度なので、もちろん騙し騙され頭脳戦を期待してはダメ

ですよ。ま、そんな人は既にいないだろうけど。(^ -)☆

2015年8月20日 木曜日

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「バケモノの子」

宮崎駿監督が引退された今、日本のアニメ映画の担い手と

しての責を負ってしまった感のある細田守監督最新作です。

今作でまだ4作目なのに、他にヒットメイカーがいない、

というか、タモロスならぬ宮崎ロスに陥っているアニメ

業界では何とか変わる盟主が欲しい空気が漂っているために

無理矢理に押し上げられ、結果全国民受けする作品を作る

しかなかったようなやるせなさを感じます。ちょっと同情。

 

前作「おおかみこどもの雨と雪」では母子のお話でしたが、

今作は父子のお話。安直〜!と思ってしまうけど、師弟ムービー

でもありバディムービーでもあるという点ではまあ幅はあるの

かな。不幸な生い立ちから孤独を感じ、排他的になった

主人公が新たに獲得する仲間達との成長ストーリーなのですが、

まあ、全ての演出が既出感満載なのがいけない。金太郎飴の

ようにどこから切っても新鮮味がないので、せっかくの

美麗なアニメも、アクションシーンもオドロキが少なくなって

しまっています。

 

声優陣も最近の大河ドラマ宜しく、旬の豪華俳優陣で構成されて

います。大河もアニメもこんなことしてたら新しい才能を伸ばせ

ないと思うのですが、まあ話題性がある方がスポンサーも付き

やすいでしょうから、仕方がないのかな。大泉洋ちゃんが活躍

するのは嬉しいけれど、この映画は断るべきだったような。

でもベタなストーリーを力技で盛り上げてくれた役所広司さんや、

マルチな才能を発揮し続ける宮崎あおいさんはさすがでした。

驚いたのは広瀬すずさん。何このコ?!すごいじゃん。ネット

では何か叩かれてましたが、こんなん見せられたら声優の卵達は

皆ヤケ酒でしょうな。(^ ^;)

 

なんかこき下ろしてますが、平均点以上の感動は得られますので、

僕の「無難嫌い」のメガネを通した感想と思ってください。ああ、

知ってますか。(笑)前作での胸が苦しくなるような感動や、

やっかみに似た誹謗はなさそうな今作ですが、多分監督自身も

ジブリ化するのは避けたいところでしょうから、次作の “とんがり”

の前フリ的位置づけ作として納得しておくとしよう。

2015年7月16日 木曜日

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「マッドマックス」

ここ最近、続編やリメイク作品が目立つハリウッドですが、この

「マッドマックス」も実に30年ぶりの新作です。これまで3作が

作製され通算4作目となるわけですが、特に第2作目が世界に

与えた影響は強大で、我々世代のバイブル漫画「北斗の拳」も世界観

から服装まで思いっきりマッドマックスなのは有名な話。

 

正直シリーズものとしては、「ロッキー」や「ランボー」、「ダイ・ハード」

や「リーサルウェポン」、「ダーティーハリー」なんかのレジェンド

には及ばないのですが、アクションの派手さ、主演のメル・ギブソン

のセクシーさはなかなかのものでした。そんなわけで、今作は

メル・ギブソン主演ではないけども、期待の高い作品でした。

 

いやね、映画批評家達の評価が凄いのよ。辛口で知られる人までどこぞ

からワイロを貰っているのかと疑うくらい激賞しているのですが、

いやそんなでもないよ?!どしたん?落ち着けや、と諭したくなります。

確かにシリーズ最高のアクションだし、外連味溢れるシーンの数々は

ワクワクします。でも致命的な点が2つ。主人公が格好良くない、

敵キャラが強くない。(悲)アクション映画でこれはとてつもなく痛い。

今回主演に抜擢されたトム・ハーディさんにメル並みの質を求めるのは

酷ですが、ヒロイン(?)のシャーリーズ・セロンさんの方が100倍

格好良いし美しい。敵キャラに関しても身なりは狂気じみてて素敵だけど、

ほぼ物量作戦かつ無計画すぎて意味不明。ボス自ら運転するってどうよ?

主人公とボスキャラにあくの強いクセみたいなモンを作ってキャラ立て

しないと、どうしてもマイナス面に目が行っちゃうわけですよ。

 

アクションは凄いんですが、暴走トラックの先頭に火を噴くギターを演奏

するイカレ野郎がいるとか、トゲトゲの付いた車で疾走するとか、カット

割りも含めていちいちカッコいいんですが(笑)、そういうニッチなB級

アクションを目指すなら、演出も脚本もそっちに振り切れないと中途半端

な感じになってしまうのよね。変に大作感出しっちゃったわねぇ。ピーコです。

 

監督のジョージ・ミラーさん(御年70歳!)はトム・ハーディ主演で

続編を作るそうですが、旧シリーズのような奇跡でも起きない限り、多分

これ以上にはならないでしょうなぁ。しかし「ターミネーター」とか

「ジュラシック・ワールド」とか「スター・ウォーズ」とか鉄板(と思われる)

企画目白押しなのは興醒めします。このままだとセンスフルな映画が

どんどん陽の目を見なくなってしまうかも。とか言って「ミッション:

インポッシブル」は絶対観るんですけども。(^ ^;)

戸枝先生、報告は以上です!(ダレ?)

2015年6月25日 木曜日

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